細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

地上戦と空中戦

2009-10-17 20:19:32 | 地元
連日、鳩山政権の動きが大きく報道されています。対照的に、自民党の動きは全くと言っていいほど報道されません。ここまで、空中戦は民主党の圧勝と言えそうです。

ただ、本当の勝負は地上戦です。

国会がない時に、野党にはほどんど出番がありません。これまで、我々が常に感じてきた悲哀です。

そんな時、私は朝一で街頭に立ち、その後は地元を回っていました。野党には、それしかないからです。

日々の出会いは非常に刺激的でもありますし、その中で、国民が政治に何を求めているか見えてきます。ただ、継続するのはなかなかしんどい。正直言うと、私もかつてサボった時期がありました。

おそらく、与党経験しかない自民党の皆さんには、この辛さが身にしみるでしょう。実際、静岡県内を見る限り、自民党からその迫力を全く感じません。

谷垣総裁は、民主党のアキレス腱と見て、まっ先に八ツ場ダムを見に行きました。自民党は、なぜ負けたのでしょうか?医療や介護の現場、疲弊する農村など、自民党が見るべき現場は、いくらでもあるはずです。大将がこれでは、疲れ切った前線の兵士が地上戦を戦うわけがありません。

野党のことばかり書きましたが、与党も基本的に同じです。内閣で頑張っているメンバーは別にして、政府に入っていない我々与党議員は、国民の中に分け入って声を聞くべきです。

今回、私が任命された組織委員長、企業団体委員長という役職は、その先頭に立つものと理解しています。

戦いが行われている来週中は静岡県内で。その後は全国で。もちろん、静岡5区を忘れるわけにはいきません。目指すは、地上戦と空中戦の完全勝利です。

鳩山政権を盛りたてるために

2009-10-05 21:25:10 | 地元
鳩山政権が発足して20日が経ちました。10月に入っても、天下り根絶、補正予算や公共事業の見直しなど、大臣、副大臣、政務官に休む間はありません。

例年10月と言えば、概算要求を実現するべく、各大臣と与党の族議員が力比べを行う時期です。今年は、前原国土交通大臣をはじめ、力のある大臣ほど、無駄の削減を実現しています。

「予算の分捕りあい」から「無駄の削減」へ。政権交代で、政治家の評価は一変しました。

政府に入っていない我々も鳩山総理を盛りたてていこうという気持ちに違いはありません。今の私の役割は、参議院補欠選挙です。鳩山政権の最初のハードルとなるだけに、選対本部長の責任は重大です。

動画サイトをオープンしました。ご覧いただければ、土田博和さんの人柄に触れて頂くことができます。

土田ひろかず氏に決定

2009-09-24 15:05:51 | 地元
鳩山外交、八ッ場ダムやアニメの殿堂の中止、事務次官会見の廃止など、鳩山政権は着実に動いています。政権が順調な滑り出しを見せている中で、参議院補欠選挙が一月後に近づいて来ました。

今日、民主党静岡県連の常任幹事会が開催され、土田ひろかず氏を候補予定者とすることが決まりました。土田氏は、御殿場市にあるフジ虎の門病院グループの理事長で、国政の最大の課題である医療について、政策提案を続けてきた人です。

静岡県連の榛葉会長、藤本会長代行が政府に入ったこともあり、不肖・私が、土田選対の本部長となりました。総選挙直前の知事選挙で、民主党の全国的な勢いを加速させた民主党静岡県連。ここで、鳩山政権の出鼻を挫くわけにはいきません。

みんなで力を合わせて、勝利を掴みたいと思います。

戦いを終えて

2009-08-31 19:58:28 | 地元
戦いは終わりました。54年間続いた自民党政権に終止符が打たれました。ついに政権交代。歴史は動きました。

民主党が獲得した議席は308。これは、本当に重い。国民に約束したマニフェストの実現が問われます。

試されているのは民主党だけではなく、我々議員一人一人です。

救急車を受け入れる総合病院の医者と診療報酬の確保。災害対策・対応。天下りをはじめとした無駄遣いの根絶。与党になる以上、選挙戦で訴えたことを実現しなければなりません。

本日、斉藤斗志二先生が引退を表明されました。私にとっては3度の選挙を戦った政敵でしたので、じっくりお話したことはありませんが、常に郷土に対する強い思いを持っておられた方です。

与党の選挙区の唯一の代表となる以上、斉藤先生と支援者の皆さんの思いをしっかりと受け止めて、新たな出発を切らねばなりません。

ローカル・マニフェスト

2009-08-14 23:15:08 | 地元
私が選挙公報で掲げるローカルマニフェストです。民主党のマニフェストに則りつつ、地元の皆さんに身近な問題を取りあげたつもりです。

1.税金のムダ使いをなくして国民の生活を守ります
マニフェストの財源を確保するためにも、ムダ使いをなくすことが必要条件となります。麻生政権で組まれた補正予算には、天下り先に丸投げされた約4兆円の「基金」が含まれるなどムダ使いは明らかです。政権獲得後は、この予算に計上された「アニメの殿堂」117億円など、ムダ使いの事業は予算執行を停止します。これまで9年間の国会活動で培ってきたムダ撲滅への取り組みを政権内部で続けます。

取り組んできたムダ使い撲滅の戦い
○エネルギー関連特別会計のムダ使いを指摘 450億円以上削減を実現
○公益法人、独立行政法人への約1万2千人「天下り根絶」を主張
○国交省天下り団体が1億円で作成した調査報告書の内容がインターネット辞典の記事引用を多用するなどの問題点を追及
○国交省の予算でレクリエーション用具が購入されている予算のムダ使いを追及
○廃止の方針が決まっている独立行政法人雇用・能力開発機構への新たな補正予算、約141億円を追及

2.医師不足解消など医療分野を中心とした社会保障改革
自民党政権の下で、公的医療は崩壊してしまいました。特に、静岡県東部では地域医療の立て直しが緊急課題となっています。医師過小地域の対策として「地域医療支援機構」を創設します。この核となる三島社会保険病院は、国が責任を持って存続させます。富士中央病院を始めとした地域の中核病院は、公立・私立を問わず、医師の確保と経営環境の改善を全面的に支援します。

年金保険料の引き上げなど個人負担は増加しています。「税金をばらまく政治」から「税金を納める人のための政治」へ転換を目指し、年金、介護、高齢者・障碍者福祉、そして子育ての環境整備などに全力を尽くします。

3.農政改革を行い食の安全を守ります
農業は国の基本です。この4年間、最も力を入れてきたのが農政です。農業者戸別所得補償制度を導入することで、農林水産業に携わる皆さんを後押しします。消費者の皆さんにとっても、安全な食料品を確保するためには、地産地消が一番の近道です。農林水産業の振興は、医療や観光にも貢献します。川勝県知事と協力して、「一校一山」「一社一村」運動を展開するなど、都市と農山村の交流を促進します。

4.安全保障政策は国益第一
有事法制や海洋基本法の制定など安全保障政策には、党派を超えて取り組んできました。北朝鮮問題をはじめとした安全保障政策には、今後も党派を超えて、「国益第一」で取り組みます。

今までの活動を通じ、現場の自衛官の皆様から様々な意見を聞いてまいりました。定員の問題、装備の充実など自衛官の皆様が誇りを持って仕事をできるようにするため、待遇改善に努めます。第10次東富士演習場使用協定の交渉においては、これまでの歴史を踏まえ、地域の皆様の要望にこたえられるよう、引き続き努力します。

5.富士、駿東、伊豆の代表として地域の生活を守ります
狩野川(長岡)、沼川(富士)、黄瀬川(北駿)など地元の水害、東海大地震などの災害対策に、全力を尽くします。特に、人命に関わる治山治水対策、災害時の緊急対応については、現場に足を運んだ上で、国との調整に奔走します。

正々堂々の政策論争を!

2009-08-08 22:51:40 | 地元
街頭演説や座談会を行っていると、国民の皆さんから、マニフェストについてご批判やご質問を数多く頂きます。自民党のマニフェスト以上に、民主党のマニフェストが議論の対象になっていること自体、我々に対する期待の大きさの現れです。私は、いかなるご批判やご質問にも、正々堂々と応える覚悟を決めています。

選挙戦が政策論争になったこと自体、歓迎すべきことです。静岡5区で初めての候補者討論会が行われることになりました。日本青年会議所の呼びかけで裾野青年会議所が企画したものなのですが、自民党候補予定者から「欠席」の返事があり、実現が危ぶまれていました。

政策を有権者の皆さんに吟味していただくために、候補者討論会(選挙中の場合、立会演説会)は、大変有効な手段です。何とか実現したいと思い、メディアを通じて呼び掛けたところ、応じていただけることになりました。自民党候補予定者の決断に、心より敬意を表したいと思います。

実施は選挙戦最終盤の8月25日。街宣可能時刻を過ぎてからの、20時過ぎからです。場所は裾野文化会館です。関係者の皆さんの努力によって実現した非常に貴重な機会ですので、しっかりと準備をして臨みたいと思います。

風か地殻変動か?

2009-08-04 22:53:36 | 地元
歩いていると、汗が噴き出てくるような一日でした。朝の街頭に始まり、昼間は座談会と会社訪問を重ね、仕上げは花火大会の会場周り。一日に、名刺が1000枚以上は確実に無くなります。

酷暑の中の活動は、体力的に厳しいですが、与えられた条件はみんな同じ。若い分、有利と前向きに捉えています。

今起こっているのは、一過性の風なのでしょうか、それとも、地殻変動なのでしょうか?今の私には、立ち止っている暇はありません。死力を尽くして戦った末に、結論は見えてくるでしょう。

あと、26日!

仲間と共に!

2009-08-02 22:08:53 | 地元
今日は三島で事務所開き。どしゃ降りの中、事務所に入りきれないほど多くの皆さんにお集り頂きました。前回に引き続き、商店街に事務所をお借りして、三島の夏のクライマックスである三島夏祭りに備えます。

この週末はお祭りラッシュ。各地の夏祭りに参加すると、民主党に対する期待の高さを実感します。期待をしていただいている分、責任が肩にずっしりと重く圧し掛かります。

地元周りの合間をぬって、仲間の応援にも入りました。今日は、城島前衆議院議員とひだか前衆議院議員の応援で、川崎まで行ってきました。私自身は、人の応援に入れるような立場ではないのですが、直接連絡を頂きましたので、お世話になっているお二人のためになるならと思い、行ってきました。

前回、小選挙区で全敗だった神奈川でも、大きな変化が起こっています。仲間と一緒に政権交代を実現し、国民参加の政治を実現しなければなりません。

政権交代選挙

2009-07-21 22:29:08 | 地元
今日の解散を持って、私は衆議院議員ではなくなりました。任期満了で選挙を迎える地方議員や参議院議員とは異なり、ゼロからの再スタートを強いられる衆議院議員はシビアです。ただ、それだけ厳しいからこそ、すべてをかけて戦うのが、衆議院議員の醍醐味でもあります。

40日という期間は史上最長ですが、政権交代の必要性と、民主党の政策を国民に訴えるには、決して長すぎるものではありません。私は、国家、国民のために働くために、政治家になりました。政権交代で、我々の政策を実行に移すことが必要です。

政治家になって10年。ついに、その時が来ました。決着の夏です!

政権交代の壁

2009-07-18 11:45:40 | 地元
来週火曜日の解散を前に、このところ、総選挙で民主党の圧勝を予想する記事が踊っています。

風が変わったのは、おそらく二年前の参議院選挙です。民主党の国会の追及が自民党政治の問題の本質を浮き彫りにしました。総選挙を前に、幾つかの政令市や静岡県の知事選挙でも勝ち、先日の都議選でも圧倒的な勝利を手にしました。その間、民主党支持率は高止まりを続けてきました。アエラの取材にも応えた通り、我々は、かつての高所恐怖症を克服し、その責任の重さに耐える自力を身につけました。自民党の燦々たる状況と比較すると、その違いは明らかです。

今の流れを見ると、民主勝利を予想する声が多いのは理解できます。ただし、総選挙は、これまでの選挙とも質的に大きく異なりますし、もたらされる結果のインパクトの大きさも格段に大きなものとなります。だからこそ、政権交代には想像を絶する困難が伴います。

参議院や都議選の躍進は、権力の暴走を抑制するという点では大きな効果があります。ただし、権力を自民党が握っている限り、暴走は止められても、政策の質的な転換は期待できません。

市長選挙や知事選挙の勝利は、その地域内においては、行政のあり方を大きく転換することに直結します。しかし、圧倒的な権限と財源を持つ国において自民党が権力を維持している以上、首根っこを押さえられている地域の変化は限定的なものにとどまります。

総選挙での民主党の勝利は、自民党と官僚機構が独占してきた権力構造を根本的に変えることになります。

まず、政策のミスを転換することができます。年金や医療といった、我が国の安心の仕組みを取り戻すこと。天下りや特別会計など、無駄遣いを生み出してきた仕組みを壊すこと。

橋元知事に代表される地方が求めている地方分権も進みます。地方に財源と権限を大胆に移して、国のあり方そものもを転換します。新たに誕生した民主党の支援した首長が本領を発揮できるのは、政権交代が実現した後です。


我々が「政権交代の壁」を実感するのはこれからです。楽観論は空想に過ぎません。権力構造を変えるということは、既得権益を失う特定のグループが存在することを意味します。

これまでの権力構造の中で守られてきた既得権益を失うことを恐れる天下り団体や業界団体の抵抗はこれからです。民主党のあらさがしに血眼になる自民党による攻撃は、より激しさを増すでしょう。バランスを考えるメディアもそれを大きく報じることになります。そして、最後に立ちはだかる政権交代の最大の壁は、変わることを恐れる国民世論です。

それを突破する方法はただ一つ。民主党が実現する政策を愚直に示し、変化を恐れずに前に進む国民の勇気を呼び覚ますしかありません。

決着の夏です。