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宮ケ瀬の春の野鳥観察

2006-05-21 16:47:42 | ノンジャンル
 宮ケ瀬ビジターセンター主催の「宮ケ瀬・春の野鳥観察入門」に参加してきました。参加者は、いつものように中高年と小学生の子供を連れた親子。一人だけ親と一緒に中学生と思われる女の子がいました。
 始めは森の中に分け入って、というものだと思っていたのですが、さにあらず、ビジターセンターの周りを午前中に散策し、午後は舗装道路の林道を1時間ほど森の中の方へ歩く、というものでした。しかし、それでも多くの鳥を見ることができるんですよね。鳴き声が聞こえたのは、ホオジロ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、コジュケイ、カワラヒワ、ガビチョウ、ツツドリ、キビタキ、オオルリ、ホトトギス、ウグイス、サンコウチョウなどなど。姿を見ることができた鳥も多くいましたが、印象的だったのは、大きな木のてっぺんで天に向かって鳴くホウジロの姿と、カワウの巣だらけになっている木でした。後者は、似たような映像をテレビでは何回か見たことがありましたが、実際に見て感動しました。
 また、生まれて初めてヤマヒルを見たり、いきなり現れた青大将に驚いたりと、いろんなことを体験することができた一日でした。

666号室

2006-05-20 16:18:21 | ノンジャンル
 ヴィム・ヴェンダースの'82年作品「666号室」をWOWOWで見ました。
 カンヌ映画祭に集まって来た映画監督に「映画の未来」について一人ずつ某ホテルの666号室(悪魔の部屋?)で語ってもらう、というもので、登場するのは、ゴダール、ポール・モリセイ、マイク・デ・レオン(フィリピン)、モンテ・ヘルマン、ロマン・グーピル、スーザン・シーデルマン、ノエル・シムソロ、ファスビンダー、ヘルツォーク、ロバート・クレイマー、アナ・キャロライナ、マルーン・バクダディ、スピルバーグ、アントニオーニ、ヴェンダース、ユルマス・ギュネス(トルコ、声だけ)。
 話していることよりも、仕種や外見が気になりました。終始タバコをふかし、右足をひきずって歩くゴダール、「えっ、こんなに若いの」と驚かされたモンテ・ヘルマン、靴下を脱ぎ、テレビを消すヘルツォーク、お金の話しかしないスピルバーグ、立ったり座ったり落ち着きのないアントニオーニらが、特に印象に残りました。
 ヴェンダースの人脈を知るのにも役立つ映画だと思いました。この年、カンヌに来ていてヴェンダースに声をかけられなかった監督を逆に知りたくなる、そんな映画でもありました。

厭世フレーバー

2006-05-19 16:31:16 | ノンジャンル
 紀伊国屋書店新宿本店の店員さんの推薦で三羽省吾さんの「厭世フレーバー」を読みました。
 父がリストラされた後失踪し、残された5人の家族が一章一人ずつ、現在の生活や思いを語って行きます。
 陸上に燃える14歳の二男ケイ、飲み屋のバイトをしつつクールな女子高生を演じている17歳の長女カナ、家族に内緒で会社を辞め現場のバイトをしているところを急に家長となってしまった27歳の長男リュウ、酒びたりになりながらも夫との出会いを回想する42歳の母薫、ぼけてるふりをしていると本人は思っていながらも本当にぼけていて、今までの人生を振り返る祖父新造。
 それぞれが、それぞれの思いを自分の章の中で語るのですが、これがけっこう読んでてすがすがしい。特に女子高生のカナの乱暴なようで芯がしっかりしているところが気持ちよかったです。
 この本は「Favorite Novels」に載せましたので、詳細を知りたい方はそちらをご覧ください。オススメの本です。

バルタザールどこへ行く

2006-05-18 18:11:36 | ノンジャンル
 ロベール・ブレッソン監督の'66年度の作品「バルタザールどこへ行く」を久しぶりにDVDで見ました。
 むち打たれ、酷使されるロバ「バルタザール」と彼を愛する少女マリーと彼女を自分のものにしたい不良少年ジェラール。
 マリーを演じるアンヌ・ヴィアゼムスキーは当時18歳。2年後にゴダールの「中国女」でシュプレヒコールをあげる毛派の学生運動家を演じるとは思えない、華奢で弱々しくて、普段から泣いているような表情の繊細な薄幸の美少女をみごとに演じています。
 そしてバルタザールをこき使う大人達の残忍さ。マリーを結局モノにしてしまうジェラールも、単なるワルにしか見えません。
 ラスト、マリーの父が死に、逃げ出したバルタザールも森の中の草地で寿命なのか死んでしまいます。私の記憶の中では、草地に立って、哀し気に鳴くバルタザールの姿をとらえながらのエンディングだったので、横になって完全に死んだ姿のバルタザールは、初めて見るようでちょっとショックでした。
 可哀想な人や動物を見て泣きたい人には、オススメです。

むかしのはなし

2006-05-17 16:46:21 | ノンジャンル
 紀伊国屋書店新宿本店の店員さんの推薦で三浦しをんさんの「むかしのはなし」を読みました。
 各章のはじめに昔話が載っていて、それにちなんだ短編7編からなっています。
 第一話「ラブレス」は昔話が「かぐや姫」で、祖父も父も27歳で死に、自分も先月27歳になって、やくざの女に手を出し、殺されそうになっているホストの話。第二話「ロケットの思い出」は昔話が「花咲か爺」で、飼ってた犬の話と、高校生の同級生で八犬伝にやたら詳しい犬山と言う男の部屋へ偶然空き巣で入り本人と鉢合わせになり、犬山の頼みで彼を棄てた女の部屋へ空き巣に入るという話。第三話「ディスタンス」は昔話が「天女の羽衣」で、父の弟に育てられ、異性の対象として愛してしまうようになる女性の話。第四話「入り江は緑」は昔話が「浦島太郎」で、竜宮丸という船で漁業をしている主人公の幼馴染みがカメちゃんという女性を嫁さん候補として連れて、久しぶりに村に帰ってくる、という話。第五話「たどりつくまで」は昔話が「鉢かつぎ」で、全裸の上にコートをはおった妙な女性客を乗せる女性ドライバーの話。第六話「花」は昔話が「猿婿入り」で、サルみたいな男と結婚するはめになった女性がだんだん彼を好きになっていく話。第七話「懐かしき川べりの町の物語せよ」は昔話が「桃太郎」で、モモちゃんというやくざな高校生と主人公と弟子の有馬と鳥子というモモちゃんの彼女の話。
 第四話から第六話までには、まもなく地球に隕石が衝突し、人類が全滅するので、ロケットで脱出する人間が抽選で決められる、という話が出てきます。
 結論から言うと、なんとなく「だら~」と読んでしまいました。第七話ではヤクザの女を襲う緊迫した場面も出てくるのですが、何となく普段の日常を読まされている。そんな印象でした。推薦された方は「美しい、怖いくらいに切ないほどに」と書かれているのですが、う~ん。どうなんでしょう? 皆さん、ご自分で読んで判断してみてください。