「ムーン・パレス」「偶然の音楽」に続くポール・オースターの小説「リヴァイアサン」を読みました。
一人の男が道端で爆死します。自分で爆弾を作っている最中に誤爆したらしい、ということが分かります。著者はこの男の正体がFBIによって明らかになる前に、この男の真実の話を書いて世間に発表する決心をします。
ということで、著者とこの男の出会いの話から始まるのですが、主要人物が少なくとも5人いて、それぞれが自分の物語を持ち、またその物語がそれぞれ関連しあって話が進むので、単に男の謎解きのための小説というよりも、ある種の大河ドラマ的様相を呈してくる小説です。
登場人物が皆魅力的なキャラクターで、それだけでも楽しめますし、またそれぞれの人物の起こす行動も非常に面白く、また説得力があり、ナマの「人間」が描けていると思います。
映像が頭に浮かぶようなシーンもあって、オースターが映画の製作にも踏み込んでいったのが分かるような気もしました。
「ムーン・パレス」にも劣らない魅力的な小説だと思います。未読の方がいらっしゃったら、無条件にオススメです。
一人の男が道端で爆死します。自分で爆弾を作っている最中に誤爆したらしい、ということが分かります。著者はこの男の正体がFBIによって明らかになる前に、この男の真実の話を書いて世間に発表する決心をします。
ということで、著者とこの男の出会いの話から始まるのですが、主要人物が少なくとも5人いて、それぞれが自分の物語を持ち、またその物語がそれぞれ関連しあって話が進むので、単に男の謎解きのための小説というよりも、ある種の大河ドラマ的様相を呈してくる小説です。
登場人物が皆魅力的なキャラクターで、それだけでも楽しめますし、またそれぞれの人物の起こす行動も非常に面白く、また説得力があり、ナマの「人間」が描けていると思います。
映像が頭に浮かぶようなシーンもあって、オースターが映画の製作にも踏み込んでいったのが分かるような気もしました。
「ムーン・パレス」にも劣らない魅力的な小説だと思います。未読の方がいらっしゃったら、無条件にオススメです。