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もしも、私があなただったら

2006-05-01 18:22:49 | ノンジャンル
 白石一文さんの新刊「もしも、私があなただったら」を読みました。結論から言うと、面白くありませんでした。
 東京のサラリーマンを辞めて福岡の実家の米屋をバーにして暮らす、離婚歴のある独身中年男のところへ、元同僚の奥さんで以前アプローチされたことのある40過ぎの美しい女性美奈がやってきます。元同僚は浮気の末、現在は会社の20代の子を愛人としていて、妻との仲は冷え切っていて、いつ離婚してもおかしくない状態。美奈は結婚などしなくていいから、私にあなたの子供を産ませてほしい、と主人公に迫ります。最初はかたくなに拒んでいた主人公も積極的な彼女に押し切られる形で、彼女と男女の仲になっていく、というこんな話です。
 いいせりふはあります。例えば、「さみしさっていうのは、人間を少しづつ弱らせていく味も色もない毒薬だわ」なんて、確かにそうだと思わせてくれます。
 が、「人が愛する人に何かをするということは、『もしも、私があなただったら、こうしてほしい』と願うことをすることでしかないのだ。」これはどうなんでしょう? 私には正しいかどうか分かりません。この本はこの「もしも、私があなただったら‥‥」「もしもあなたが私だったら‥‥」という文が多く、その度に頭がこんぐらがって、正しいことをいってんのかどうか判断に苦しみます。ということで、頭を使う本であることは間違いありません。
 ところで、最近の大人の男を主人公にする本って、必ず美女と出会ってセックスまで行く、っていうの多いですね。これって、女性に恵まれていない男性に夢を与えるってことなんでしょうか?