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クリント・イーストウッド監督『ファイヤーフォックス』その2

2021-05-12 06:29:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。

「バヴェルは基地の兵士から追われ、協力する開発者達の監視はそれとなく厳しいものになっていった。そしてガントの侵入が広まり、パトロールを強化した偽士官として覚えられていた為、基地内の探索も強化される。シャワールームに隠れていたガントは警備兵から誰何を受けるが、ボスコフの階級、そしてテストパイロットという身分を活かし、強権的にそれをかわす。しかし、高まる緊張からトラウマが呼び起こされ、精神が不安定になっていく。
 飛行準備は整い、協力者達は行動を起こし始めた。基地内の捜索は隙間も見逃さない程に行われている。それを指揮する基地司令官の所に、今回試験飛行を見学する書記長の到着が早まったという報告がなされ、彼は慌てる。そこにKGBからガントがパイロットで工作員だと言う事が報告され、司令官はアメリカの狙いがファイヤーフォックスの奪取だと言う事に気付く。司令官が危険な開発者達の拘束を指示したが、その時警報が鳴り響く。格納庫では爆発が起こるがすぐに処置される。警備兵はセメロスキーを射殺し、次いでパラノヴィッチ夫妻も射殺される。パラノヴィッチは死に際に、機体に近付くパイロットの姿を見る。パイロットは騒ぎを余所に1号機に搭乗、エンジンを始動させる。警備兵はバイザーを下げたパイロットをボスコフだと思い、機体から降りるよう指示するが従わず、パイロットは彼を突き飛ばす。パイロット、ガントはバイザーを上げ離陸準備を進め、それを見咎めた司令官は格納庫の扉を閉めさせたが遅く、書記長の目の前でファイヤーフォックスは、滑走路から白炎を上げ飛び立って行った。上昇して行く機体を見届けたパヴェルは、自分のこめかみに銃口を当てる。
アメリカに協力するイギリス空軍基地では、ソ連空軍が騒ぎ始めたのを察知する。それを知った上層部は、ファイヤーフォックス回収の段階を進める為、母艦の準備を要請する。
 ガントは逃走方向に欺瞞を掛け、永久氷原へ飛行を開始する。そのガントに書記長が無線で機体の返却を要求するが応じる訳もなく、書記長は撃墜命令を出す。空軍司令官ウラジミロフは書記長に方針を確認しガントの進路予測、南のトルコに向かうと考える。イギリス空軍基地はソ連の無線を傍受、現在の所欺瞞に引っ掛かっている事を確認する。
 ガントは低空での飛行能力を確認しながら海に向かう。ウラジミロフはガントの資料を読み、その有能さから彼が飛行経路に欺瞞を掛けている事に気付く。そこに2号機の破損状況が報告され、パイロット共々離陸までにさほど時間を要さない事を知らされる。更に、謎の飛行音が観測された事が報告され、ウラジミロフはガントが北に向かっていると確信、その予測進路に熱探知ミサイルを発射させる。
 飛行中のガントは、ナビゲーションシステムを起動させる。更に偵察機を確認、避けようとするがミサイルの接近も感知、偵察機をミサイルで爆破して熱源に変えミサイルをかわす。書記長は、ガントが海に出た事を知りウラジミロフを責める。ウラジミロフは、その進路に居る巡洋艦に迎撃を命じる。巡洋艦を避ける燃料がないガントはそのまま直進する。その時、味方のビーコンをキャッチ、補給地点までの距離を知る。ガントは巡洋艦の迎撃をかわし、補給地点に急ぐ。書記長はボスコフに激を飛ばし、ウラジミロフに圧力を掛ける。ガントがウラジミロフは氷原での補給をすると予測し、手を打つ。
 ガントは燃料切れになりながらも氷原に着陸、待っていた潜水艦と合流し補給を受ける。ソ連では、別方向に1号機らしき痕跡をキャッチ、書記長は独断で2号機をそちらに向かわせる。しかし、それは囮で、補給を済ませた1号機は離陸し飛行を再開する。アメリカの手の内を読んでいたウラジミロフは書記長を叱責、2号機を向かわせる。雲に紛れ飛ぶガントは遂に2号機に追い付かれ、2機は交戦する。その最中、ガントはミサイルの回避行動で失速、操縦不能になる。更にトラウマが発症、高度をどんどん落していくが、墜落寸前でトラウマを克服、機体のコントロールを取り戻す。しかしガントの危機は続く。ガントが立て直すまで待っていたボスコフは併走し、撃墜宣言をする。ガントは対抗するが1号機は攻撃システムが作動しなかった。その時ガントは思考制御を行うのはロシア語だと思い出し、防御装置を作動させ2号機を撃墜する。脅威が全て消えたファイヤーフォックス1号機は、悠然とアメリカへの帰路につくのだった。」

前半の3分の2が地上でのスパイ合戦、後半の3分の1が空中での飛行争いになっていて、どちらもハラハラドキドキするサスペンスあふれる映画でした。

 →サイト「Nature Life」(表紙が重いので、最初に開く際には表示されるまで少し時間がかかるかもしれません(^^;))(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto