本多猪四郎監督、円谷英二特技監督、伊福部昭音楽の1964年作品『宇宙大怪獣ドゴラ』をDVDで観ました。ウィキペディアのストーリーに加筆修正させていただくと、
日本上空を周回中のテレビ中継衛星が、原因不明の消失を遂げる。それと並行して世界各国の宝石店が襲われ、多量のダイヤモンドが盗まれる事件が頻発する。警視庁は、ダイヤモンド盗難事件を全世界に指名手配されている宝石強盗団一味の仕業と判断して捜査を開始したが、実は宝石強盗団も正体不明の別の強盗団に強盗を妨害され、いらだっていた。
警視庁外事課の駒井刑事(夏木陽介)は、マークと名乗る謎の外国人を宝石強盗団の仲間と見て追跡中、彼が逃げ込んだと思われる、ダイヤモンドの研究を行なっている宗方博士(中村伸郎)のもとを訪れ、マークを発見するもあと一歩のところで出し抜かれてダイヤを強奪されてしまうが、マークもまた別の強盗団の一味と疑われて強盗団に拉致され、ダイヤを強奪されてしまう。しかし、マークが強奪したダイヤは宗方博士が開発・研究中の模造品「人造ダイヤ」であったことが判明し、マークもまた強盗団の隙を突いて逃亡する。強盗団は、数日後に横浜から運ばれるダイヤを強奪することを決意する。一方、宗方博士の助手をしている女性・昌代を護衛していた駒井と、電波異常の調査をしていた桐野(小泉博)の目の前で、石炭集積場の石炭が空に吸い取られるという事件が起きる。
数日後、ダイヤを輸送していたトラックを襲撃した強盗団は、彼らを追っていたマークとの銃撃戦になる。その最中、突如トラックが浮遊してダイヤを輸送していたトラックに落下するという異常が起きる。辛くも強盗団はダイヤを強奪するが、今度の中身は氷砂糖であった。後日、宗方博士の元を訪れた駒井刑事ら警視庁と合流したマークは、自身が世界ダイヤ保険協会の調査官(ダイヤGメン)であることを明かし、共同で強盗団に立ち向かうことになる。
それからまもなく、宗方博士や国連科学委員会の調査によって、両事件とも突然変異した宇宙細胞の仕業であることが判明する。炭素をエネルギー源としている宇宙細胞は、エネルギー補給のために炭素を大量に含んだダイヤモンドや石炭などの物質を必要としていた。そして、巨大化した宇宙細胞は「ドゴラ」と命名される。ドゴラは次々と世界各国を襲撃し始め、とくに石炭の産地として有名だった福岡県の北九州市では自衛隊が集結してドゴラを対空砲で迎え撃つが、ドゴラはまったく動じずに石炭を吸い上げ続けながら、触手を伸ばして若戸大橋を持ち上げ、水面に叩きつける。そこで自衛隊は対空ミサイルを発射してドゴラを粉砕するが、ドゴラは無数の小さく光る細胞へ変化し、状況は悪化してしまう。しかし、ジバチの群れが上空に現れるとドゴラは結晶化する。実は、ドゴラの細胞はジバチの毒によって結晶化するという弱点を持っており、炭鉱にある巣をドゴラに襲われたジバチが反撃したことによってそれが判明する。ドゴラ対策に躍起になっていた矢野博士は、ジバチの毒を世界中で大量生産することを指示する。こうして地上からドゴラへの反撃が開始され、地球上のドゴラはすべて結晶化し全滅したのだった。
倉谷滋さんがその著書『怪獣生物学入門』の中で述べているように、「とりわけ凄まじいのは、東京上空に四体のドゴラが飛び回り、その巨大な触手で東京タワーをへし折っているという合成イメージである。素晴らしく幻想的なSFイメージだ。また、DVDのジャケットにあるように、豪華客船を持ち上げている二体のドゴラを夏木陽介と藤山陽子が見上げているという絵もあれば、富士山の前で新幹線を吊り上げているドゴラの絵もある。」、「これらの合成イメージを単に「嘘だ」というのは簡単だ。が、しかし、60年代のSFイメージとしてかなり素晴らしいとは思わないか。インベーダーが地球にやってきて、都市の上空にいくつもの巨大な異形の宇宙船が浮かび、触手のような武器でビルや人間を攻撃するという絵は、ようやく最近になって映像化されるようになった。が、どの映画を観ても、みな似たり寄ったり。ところが、いまから50年以上も前に作られた邦画において、映像化こそされなかったものの、イメージとしてそれ以上のものが提示されていたことに、もっと我々は瞠目して良いのではなかろうか。CG特撮が可能になったいま、新しいシナリオで真っ先にリメイクするべき怪獣映画は、なにはともあれ『宇宙大怪獣ドゴラ』だと思うのだが。」。私もまったく同感です!!
→サイト「Nature Life」(表紙が重いので、最初に開く際には表示されるまで少し時間がかかるかもしれません(^^;))(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
日本上空を周回中のテレビ中継衛星が、原因不明の消失を遂げる。それと並行して世界各国の宝石店が襲われ、多量のダイヤモンドが盗まれる事件が頻発する。警視庁は、ダイヤモンド盗難事件を全世界に指名手配されている宝石強盗団一味の仕業と判断して捜査を開始したが、実は宝石強盗団も正体不明の別の強盗団に強盗を妨害され、いらだっていた。
警視庁外事課の駒井刑事(夏木陽介)は、マークと名乗る謎の外国人を宝石強盗団の仲間と見て追跡中、彼が逃げ込んだと思われる、ダイヤモンドの研究を行なっている宗方博士(中村伸郎)のもとを訪れ、マークを発見するもあと一歩のところで出し抜かれてダイヤを強奪されてしまうが、マークもまた別の強盗団の一味と疑われて強盗団に拉致され、ダイヤを強奪されてしまう。しかし、マークが強奪したダイヤは宗方博士が開発・研究中の模造品「人造ダイヤ」であったことが判明し、マークもまた強盗団の隙を突いて逃亡する。強盗団は、数日後に横浜から運ばれるダイヤを強奪することを決意する。一方、宗方博士の助手をしている女性・昌代を護衛していた駒井と、電波異常の調査をしていた桐野(小泉博)の目の前で、石炭集積場の石炭が空に吸い取られるという事件が起きる。
数日後、ダイヤを輸送していたトラックを襲撃した強盗団は、彼らを追っていたマークとの銃撃戦になる。その最中、突如トラックが浮遊してダイヤを輸送していたトラックに落下するという異常が起きる。辛くも強盗団はダイヤを強奪するが、今度の中身は氷砂糖であった。後日、宗方博士の元を訪れた駒井刑事ら警視庁と合流したマークは、自身が世界ダイヤ保険協会の調査官(ダイヤGメン)であることを明かし、共同で強盗団に立ち向かうことになる。
それからまもなく、宗方博士や国連科学委員会の調査によって、両事件とも突然変異した宇宙細胞の仕業であることが判明する。炭素をエネルギー源としている宇宙細胞は、エネルギー補給のために炭素を大量に含んだダイヤモンドや石炭などの物質を必要としていた。そして、巨大化した宇宙細胞は「ドゴラ」と命名される。ドゴラは次々と世界各国を襲撃し始め、とくに石炭の産地として有名だった福岡県の北九州市では自衛隊が集結してドゴラを対空砲で迎え撃つが、ドゴラはまったく動じずに石炭を吸い上げ続けながら、触手を伸ばして若戸大橋を持ち上げ、水面に叩きつける。そこで自衛隊は対空ミサイルを発射してドゴラを粉砕するが、ドゴラは無数の小さく光る細胞へ変化し、状況は悪化してしまう。しかし、ジバチの群れが上空に現れるとドゴラは結晶化する。実は、ドゴラの細胞はジバチの毒によって結晶化するという弱点を持っており、炭鉱にある巣をドゴラに襲われたジバチが反撃したことによってそれが判明する。ドゴラ対策に躍起になっていた矢野博士は、ジバチの毒を世界中で大量生産することを指示する。こうして地上からドゴラへの反撃が開始され、地球上のドゴラはすべて結晶化し全滅したのだった。
倉谷滋さんがその著書『怪獣生物学入門』の中で述べているように、「とりわけ凄まじいのは、東京上空に四体のドゴラが飛び回り、その巨大な触手で東京タワーをへし折っているという合成イメージである。素晴らしく幻想的なSFイメージだ。また、DVDのジャケットにあるように、豪華客船を持ち上げている二体のドゴラを夏木陽介と藤山陽子が見上げているという絵もあれば、富士山の前で新幹線を吊り上げているドゴラの絵もある。」、「これらの合成イメージを単に「嘘だ」というのは簡単だ。が、しかし、60年代のSFイメージとしてかなり素晴らしいとは思わないか。インベーダーが地球にやってきて、都市の上空にいくつもの巨大な異形の宇宙船が浮かび、触手のような武器でビルや人間を攻撃するという絵は、ようやく最近になって映像化されるようになった。が、どの映画を観ても、みな似たり寄ったり。ところが、いまから50年以上も前に作られた邦画において、映像化こそされなかったものの、イメージとしてそれ以上のものが提示されていたことに、もっと我々は瞠目して良いのではなかろうか。CG特撮が可能になったいま、新しいシナリオで真っ先にリメイクするべき怪獣映画は、なにはともあれ『宇宙大怪獣ドゴラ』だと思うのだが。」。私もまったく同感です!!
→サイト「Nature Life」(表紙が重いので、最初に開く際には表示されるまで少し時間がかかるかもしれません(^^;))(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)