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ジャック・ドゥミ監督『ロバと王女』

2021-05-02 05:41:00 | ノンジャンル
 ジャック・ドゥミ監督・脚本の1970年作品『ロバと王女』を川崎アートセンターで観ました。以下、ウィキペディアかのストーリーを加筆修正させていただくと、

 王(ジャン・マレー)は、いまわの際の王妃の遺言に従い、王妃と同等の美貌と美徳を兼ね備えた女性としか結婚しないと誓った。王妃の死後、再婚して世継ぎをもうけるべきとの勧めを受けた王は、亡き王妃との約束を守るためには自身の娘である王女(カトリーヌ・ドヌーブ)と結婚するしかないという結論に至る。
 自分との結婚をあきらめさせるため、王女は名付け親であるリラの妖精(デルフィーヌ・セイリグ)の助言を受けて到底実現不可能な無理難題を王に対して突き付ける。しかし、王はその要求どおりに空の色、月の色、太陽の色のドレスを婚礼の贈り物として与え、ついには王国の富の源であった、宝石のフンをするロバを殺してその皮までをも王女に贈った。近親婚を避けるため、王女はロバの皮を身にまとって王国を脱出する。
 「ロバの皮」を身にまとった王女は、ある国で豚飼いとして雇われることになった。その国の王子(ジャック・ペラン)が森小屋にいる王女を目にして、恋に落ちる。恋の病にかかった王子は、病床から「ロバの皮」を身にまとった王女に、自分が健康を取り戻せるようにお菓子を作ってくれるよう頼む。王女はケーキの中に自分の指輪を入れて焼き、それを発見した王子は自分の恋心が報いられたことを知る。そして、その指輪がぴったりと合う女性と結婚すると宣言する。
 王国中の女性が城に集められ、高貴な者から順々に指輪が合うか試していった。最後に残ったのが卑しい「ロバの皮」の王女であり、その指には指輪がぴったりとはまり、王女の身分も明らかになる。王子と王女の結婚式にはリラの妖精と王女の父である王もかけつけ彼らの結婚を宣言するのだった。

 ジャック・ドゥミの作品で興行的に最もヒットした映画とのことでしたが、『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』には到底かなわない出来だと思いました。しかしミシェル・ルグランの音楽は楽しめたし、ドヌーブが妖精に会いに行く時、自然と木が動いて道を示すところとか、ドヌーブがスローモーションで走る場面は、ジャン・コクトーの『美女と野獣』を想起させたりもしました。もしかしたら、ドゥミは最初から『美女と野獣』を念頭に置いて、この映画の撮影に向かったのかもしれません。少なくともミシェル・ルグランはそうであるはずです。(ちなみにジャン・コクトーの『美女と野獣』を見ておられない映画好きの方がいらっしゃいましたら、是非観ることをおススメします。私は野獣から王子に戻ったあと、王女と二人で空を飛んでいくラストシーンが一番好きなのですが、それ以外にも見所満載の映画です。映画史のベスト100には入って来る映画だと思います!!)

 →サイト「Nature Life」(表紙が重いので、最初に開く際には表示されるまで少し時間がかかるかもしれません(^^;))(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto