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グー・シャオガン監督『春江水暖』その1

2021-05-04 07:06:00 | ノンジャンル
 神奈川県厚木市にある「あつぎのえいがかんkiki」で、グー・シャオガン監督・脚本の2019年作品『春江水暖』を観ました。

 あらすじをパンフレットの「STORY」から転載させていただくと、

江南の水郷地帯。杭州市、富陽。はるか昔より大河、富春江(ふしゅんこう)が流れる。しかし今、富陽地区は再開発の只中にある。

夏。

顧(グー)家の家長である老いた母。その古希の誕生日の祝宴の夜。母のために四人の兄弟や親戚が集う。
「黄金大飯店」という店を経営する長男ヨウフー、漁師を生業とする次男ヨウルー、男手ひとつでダウン症の息子カンカンを育てながら、借金まみれの三男ヨウジン、独身を気ままに楽しみ、老小(ラオシャオ/末っ子の意)と呼ばれて母の愛情を一身に集める四男ヨウホンは、取り壊し現場で働いている。

その祝宴の最中、母が脳卒中で倒れてしまう。認知症が進み、介護が必要になった母。

まずは長男が引き取ることになるが、妻のフォンジュエンは気に入らない。三男に貸した金も、自分の弟に融資した金も戻らず、店のやりくりも火の車。介護をしている余裕はないのだ。娘のグーシーがワン主任の息子に嫁げば、お金の問題は解決すると願っているが、グーシーは安月給の学校教師ジャンと付き合い、両親を悩ませる。
次男夫婦は、富春江で漁をし、ほとんど船上暮らしだが、再開発のため、住んでいるマンションの取り壊しが決まり、立ち退き料で、結婚間近の息子ヤンヤンに新居を買ってやりたいと願っている。三男ヨウジンの借金はもうのっぴきならないところまで来ている。末っ子のラオシャオは、早く嫁の顔を見せて母親を安心させろと兄たちに言われ、見合いをする。

グーシーは心優しく、祖母の認知症を少しでも良くしようと、何か感じるたびに書き留めるようにとノートを渡す。
そして、彼女は恋人のジャンを祖母に紹介する。祖母は孫娘を彼女の母フォンジュエンと間違っている様子だが、二人を祝福してくれた。

そんな折、三男ヨウジンのダウン症の息子カンカンが体調を崩して入院。治療に多額の金が必要になったヨウジンはイカサマ賭博に手を出そうとしていた。長男ヨウフーは、自分が貸した金も博打ですってしまった弟に憤りながらも、車を貸してやる。ボスに多額の借金をしたまま、逃げるように姿をくらますヨウジン。

ある雨の夜、ヨウジンに金を貸していたボスが徒党を引き連れ、「黄金大飯店」にやってくる。ヨウフーの店は滅茶苦茶に荒らされた。

秋。
立ち退き料を手に入れた次男ヨウルー夫婦は、息子の新居選びで分譲地区を訪れる。秋の落ち葉が舞っている。
グーシーは両親の反対を押し切って、ジャンと暮らすために家を出た。

中秋節。満月が夜に輝く。
認知症となった母が引き取られている長男ヨウフーの家に、次男夫婦と四男が集まり、中秋を祝っている。そこへ長男夫婦の知人夫婦が、グーシーとジャンを伴ってやってくる。知人は、中秋なのだから二人を許せとすすめるが、フォンジュエンは許さない。その時、もう何も理解できていないと思っていた母が間に入り、フォンジュエンに二人を許すように懇願する。母の気持ちも、兄夫婦の気持ちも分かればこそ、次男夫婦は何も言えなかった。
三男ヨウジンはあのボスと組むようになっていた。イカサマ賭博で儲けて借金を返し、ボスの手先となって借金の取り立てをしているのだ。一方、四男のラオシャオは、取り壊しの現場で見つけた手紙を、興味深げに読む。

(明日へ続きます……)

 →サイト「Nature Life」(表紙が重いので、最初に開く際には表示されるまで少し時間がかかるかもしれません(^^;))(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto