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アレン・ネルソン『戦場で心が壊れて』その4

2019-10-27 00:49:00 | ノンジャンル
 昨日、あつぎ市民発電所の収穫祭に参加してきました。「あつぎ市民発電所」とは、畑にソーラーパネルを敷き、農業をしながら発電もするという画期的な施設を作る運動で、ソーラーを並べるのは来月の中旬になりますが、その前に畑にできたサツマイモ、サトイモ、落花生、キクイモを収獲したのが昨日でした。お昼には炭で熱を出して作った焼きそばと豚汁をいただき、採り立てのサツマイモの焼き芋も食べさせていただきました。参加費はたったの500円! 作業の後は採れたての収穫物の即売会(これもめっちゃお得!)ももらえるというイベントでした。私はスーパーなどで見かけることのないキクイモ(体にすごくいいそうです)とサトイモを買わせていただきました。「あつぎ市民発電所」の理事の遠藤さん、収獲の具体的な方法を指導していただいた落合さん、そして私以外の参加者の皆さま、楽しく充実した時間を過ごさせていただき、ありがとうございました!!(詳しくは、私のFACEBOOKにアップしましたので、是非ご覧ください。

 さて、また昨日の続きです。

 中国や韓国、ベトナム、フィリピン、マレーシアなど、第二次世界大戦で日本に占領され苦しみを味わった国にとって、そのできごとは「昨日」のことなのです。(中略)なお、PTSDについて少し補足すると、これは、人を殺した者だけがかかる病ではありません。戦場の強い緊張感の中に身を置いていた人は、だれもがそこからストレスを受けます。仮にある兵士が、人を殺すことまではしなかったとしても、次の瞬間に命がなくなるのではないかという恐怖のもとにあるという点では同じなのです。私はベトナム帰還兵の場合、そういうケースも含めて、80~90パーセントの者がPTSDにかかったとみています。(中略)戦争や暴力は、決して平和をもたらさないということを理解しなければなりません。国を安全で平和にするものは、核兵器ではないのです。アメリカでは何万発もの核兵器もっているけれど、2001年の「9・11」事件から国民を守ることができませんでした。
 沖縄を訪れる機会があったら、沖縄の音楽を聴いてみてください。そこに使われている三線(さんしん)という楽器をご存知でしょうか。あれは素晴らしい楽器です。三本の弦しかないのに信じられない表現力を持っています。そして、ハッピーであると同時に悲しい音を出すのです。(中略)私がブルースに似ているかもしれないと思ったのは、この三線の音色を聴いたときでした。(中略)
 日本政府は、一人ひとりの国民は、だまって言われるとおりにしていればいいのだと思っているのでしょう。でも(中略)私たちには力があります。権力者はお金を持っているけれど、人々は力を持っているのです。たとえば、もし、沖縄の米軍基地で働いている労働者がすべて、「自分たちはもう米軍基地で働くのをやめる」と決意したら、米軍はやっていけません。(中略)2006年春にアメリカ、そしてフランスで、たいへん励まされるできごとがありました。フランスでは、26歳未満の者を雇用して2年未満ならば、企業は理由を明示することなく自由に解雇できるという法律を、政府がつくろうとしました。これには、大学生、高校生、そして労働者が強く反発し、多くの学校が占拠・封鎖されたり、300万人規模のストライキが起きたりして、ついに政府はこれを撤回せざるをえなくなったのです。アメリカでは、不法滞在者とその雇用主に重罰を科す法案が議会に提出されました。アメリカにはいわゆる不法就労の人々が1000万人以上おり、労働の担い手となっているのですが、これらの人々を連邦法の犯罪者であるとする法案で、そうした人々を助けても犯罪だとされるものでした。これにも全米各地で数十万~100万人以上の規模でデモが行われ、多くの人々がこれに抗議しています。(中略)日本の人々が、自らの持つ大きな力を、そうしたことのために使う選択をしてくれれば、私もうれしく思います。

 あっと言う間に読んでしまいました。戦争に反対する方々は勇気づけられる本だと思います。