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森崎東監督『美味しんぼ』その1

2019-10-22 04:15:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、森崎東監督の1996年作品『美味しんぼ』を観ました。
 東西新聞の栗田ヨウコ(羽田美智子)は新しく文化部の配属となり、副部長が呼んでいる山岡(佐藤浩市)を探しに行く。
 文化部では「究極のメニュー」という企画を出し、食通で知られる貝原雄山(三國連太郎)に監修を頼もうとする。
 陶器の店で見知らぬ客に三百万の器をプレゼントする雄山。
 「究極のメニュー」の企画担当に、一番の味覚の持ち主である山岡が推挙されるが、水と豆腐を使った味覚のテストをスタッフ全員ですることになる。(中略)一つ目がスーパーの豆腐、もう一つが~名産の豆腐、3つ目が~名産の豆腐、水は一つ目が水道水、2つ目が井戸水、3つ目が~山麓の水。
 一方、雄山はお吸い物を作り直せと店の者に言い、それを聞きつけた山岡は自らお吸い物を作り出す。
 テストの結果、全問正解は栗田と山岡だけだったので、この二人が「究極のメニュー」の担当となる。
 お吸い物を作る山岡。
 山岡が作ったお吸い物が供されると、雄山は「うん、板前が変わったね。その男に会ってみたい」と言い、山岡が「究極のメニュー」の担当としても紹介されると、「こういう男と一緒に仕事はしたくない」と言って監修の仕事は断る。「雄山先生の朝食の会に呼ばれたので、明日の朝5時に北鎌倉に集合」と部長(芦田伸介)から伝えられる栗田と山岡。
 翌朝、25分待っても山岡は現れないので、2人で雄山宅を訪れると、雄山は「時間の過ぎたものは下げなさい」と言って、二人の膳を下げさせる。
 「雄山先生と山岡が親子であることを知っている。お二人の和解のきっかけになれば」という部長。
 山岡は礼を尽くすが、雄山に無視される。
 「世界中から珍味を集める」と聞き、食通で知られる有名人3人はフォアグラを絶賛するが、山岡は「名前をありがたがっているだけ。最高のフォアグラよりおいしいものを用意する」と言う。
 漁でアンコウを釣る山岡。
 アンコウの吊るし切りをする山岡。
 3人の食通にあん肝を食べさせる山岡。その様子を見て、「あの3人は審査員から外そう。企画の担当は改めて山岡くんに頼む」と言う部長。
 あん肝の残りを栗田に渡す山岡。
 夜。焚火を囲む労務者。そのうちの一人(田中邦衛)、山岡に「いつも悪いね。お嬢さん、こっちにおいで。う~ん。おいしい。若いお嬢さんからお酌をしてもらうなんて40年ぶりだなあ」と言う。
 「彼らは銀座で余った食材を普段から食べているので、舌が肥えている」と山岡は、自宅に帰る。
 栗田「うわー、すごいキッチン! なぜ究極のメニューに熱心に取り組んでくれないの?」「取り組んでる」「山岡さんと貝原先生は親子でしょ?」。
 父の目の前で父の大切にしていた茶碗を割る若き山岡。
「里見や中川は山岡さんのことを『坊ちゃん』と呼んでいましたよね」「家を飛び出してから親と思ったことはない。もう13年か。今ならあいつに勝てる」。(中略)
「雄山先生は帝都新聞と組むらしいぞ」。
「『至高メニュー対究極メニュー』という企画に帝都は乗ったらしい」。(中略)
「第一弾の課題は魚だ」「魚ね。この近くでは……」。
 栗田「負けたってお父さんじゃない」山岡「あいつは母を捨てて芸術を取ったんだ。あふくろが危篤の時でも窯を離れなかった」。
「いよいよ至高対究極メニューの第一弾です。究極は鯛を選びました」。激賞する3人の審査員。(一人は財津一郎)。
「それに対して至高の方はアジの開きです」「しかしただのアジの開きとはちゃうでえ。この飯もいうことない。今回は至高の勝ちじゃ」。
 山岡「あんなの料理じゃない。奇をてらっただけだ」栗田、部長に「明日一日お休みをください。負けた原因を探ってきます」。
「栗田さん」「さとみさん、お願いがあるの」(さとみは雄山の養女)。“窯山荘”の看板。「追い返せ」と雄山。
 さとみ「私は先代の忘れ形見なの。坊ちゃんと兄妹同然に育ててもらったわ」。米粒を一つずつ選別する料理人。「先日のご飯もこのようにして?」「はい」。「雄山が茶室で待ってるって」。

(明日へ続きます……)

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