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石井隆監督『ヌードの夜』その1

2017-07-27 04:16:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、石井隆監督・脚本の’93年作品『ヌードの夜』を見ました。
 葬儀の祭壇で自動シャッターで写真を撮る代行屋(竹中直人)。
 男(根津甚八)の部屋を訪れた黒ずくめでサングラスをかけた女(余貴美子)は、「次から振り込みにする」と言うが、言葉使いに気をつけろと男に言われ、奥にいる若者(椎名桔平)は俺より狂暴だぞと言われると、自らストッキングを脱ぎ、男がベルトを外すと、自ら横たわって、股を開く。
 代行屋・紅次郎の広告。雨。
 階段を登り、部屋に入った女が「こんにちは。ごめんください」と声をかけると、毛布の中から紅が顔を出す。女は「福岡から来たばかりなので、東京のトレンディなスポットを案内してほしい」と言い、紅は「まあいいか」と答える。
 女が羽田でレンタルで借りたベンツを運転する紅。女は行方(なめかた)と名乗り、六本木を通過すると、ここで遊んだことがあるかと聞き、紅はないと答える。
 女「いつもどんなことを?」紅「嫌なことばかり。ペットの散歩とクソの始末。介護のクソの始末。クソクソクソのクソまみれ」。
 水族館。イルカの声。女の写真を撮る紅。
 ジェットコースターに乗る2人。
 「こわかったね。まるで海の底に吸い込まれていくようだった」。
 女「今日はありがとう。なぜ倉庫に?」紅「住めば都さ。これらのベッドは中南米から出稼ぎに来る女たちが使う」
 女「それじゃここで。明日は10時頃に」(中略)
 女は自室に帰ると、すぐ裸になりシャワーを浴び、口紅をつける。「私は誰でしょう?」と言い、枕の下にナイフを隠す。ノックに出ると、冒頭の男・行方が入ってきて、「話ってなんだ?」と言う。「お店はよろしいんですか?」「よろしくない。バブルでポンだ。今度はどういうのとできた? 何べん切れたら気が済む? お前のことを思って別れさせてやってんだろ? 若いのか?」「お願いします」「立ってか?」床にはいつくばって「お願いします。別れてください」「そんなに結婚したいのか? こっちはサラ金地獄だっていうのに」。行方、ナイフに気づく。「これで一緒に死ぬか? 心中するか?」行方、女を叩く。「腐れ縁だな」。キスし、「お前は俺のものだ」。
 紅「あれ、またあのおばちゃんか。旅行の度に子犬の世話をさせるのか」。
 横たわる女。行方はシャワーを浴びる。
 紅、子犬に「明日はディズニーランドだ。タイプの女と一緒に」。
 女、ナイフで行方の腹を刺す。浴槽に落ち込んだ女は行方に首を絞められ、逆襲して、何度も行方の顔や首を刺す。
 紅の留守電「急に帰ることになった。大きな荷物を所定の場所に送ってほしい」。
 女の部屋を訪れた紅。「住所なんてどこにも書いてない。(机の上を見て)十万か。こんなに要らねえ」。浴室で行方の死体を見つけて、手につかまれている長い髪の毛を手にする。電話が鳴り、出るとフロントからのもので「もう一泊する」と言うが断られ、「それじゃ結構」と電話を切り、「フロントに顔を見られてる。ちきしょう」と窓を開ける。
 自宅に帰り、旅行バッグを運び出す紅。
 ホテルで行方の死体を旅行バッグに詰め込む紅。
 ベンツのレンタカーの借り手を探し出した若者は、紅の部屋をノックし、警察だと名乗る。ドアを開けると、若者「兄いの名前をかたったろ? 兄いとは長いのか?」紅「出てってくれ」。若者は紅をひどく殴り、シャドーボクシングをする。ベッドを見て、「何だこりゃ。民宿でもやってんのか?」「人の家を勝手に荒らすんじゃねえ」また紅に暴行を働き、こわごわと冷蔵庫を開け、そこに遺体がないのが分かると「まさかな。どこだ。ざけんじゃねえ。俺から兄いを奪おうなんて」。子犬に「お前も拾われたのか」と言い、去る。
 パーティ会場。男からフィアンセと紹介される女。
 傷だらけの顔を鏡で見て、「私は誰でしょう?」と言う紅。
 パーティ会場。「バツイチってだけで、あんなおばさんをもらうのか?」。ベランダに出る女。(中略)
 レンタカーで女の名前が土屋奈美となっていることを知った紅は、引っ越し先を近所の中年女性に聞くが分からず、「名前も車も全部嘘だ」と言った後、やはり倉庫に住む女性が「全部レンタルよ」と言っていたことを思い出す。
 刑事に扮した紅は、女がトキワ東京商品センターに勤めていることを突き止める。
 地下鉄の中の女。紅は「今晩は。荷物を持ってあがりました。あの若造に送ってやってください。中身は生ものですから」。逃げ出す奈美を「関東~組に電話しますよ」と言い、旅行鞄を持って紅は追いかける。(明日へ続きます……)
 
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