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北野武監督『Kids Return』&清水浩監督『キッズ・リターン 再会の時』

2016-10-01 10:01:00 | ノンジャンル
 北野武監督・脚本・共同編集の’96年作品『Kids Rdturn』をWOWOWシネマで再見しました。不良仲間のマサル(金子賢)とシンジ(安藤政信)。ある日カツアゲ相手の仲間のボクサーにマサルが仕返しされたことから、2人もボクシングを始める。マサルは途中で挫折して暴力団に入り、成り上がるが、やがて先輩(寺島進)の縄張りに手を出したことから、リンチを受け、日本刀で切り捨てられる。シンジはボクサーとしていいスタートを切るが、先輩の橋本(モロ師岡)の影響からひどい大事な試合で惨敗。ラスト、二人は昔のように高校の校庭で自転車の二人乗りをし、「マーチャン、俺たちもう終わりなのかなあ」とシンジが言うと、マサルは「バカ、まだ始まってねえよ」という感動的なセリフで終わる。
以前見た時は、とにかく自転車の二人乗りの場面ばかり覚えていて、他のシーンはまったく忘れていました。学校の先生役で森本レオ、ボクシングジムの会長役で山谷初男、組長の役で石橋凌が出演し、省略がギャグが生んでいて、いつもの北野作品と同じように、無駄なカット割りは全くなく、久石譲の「ソララレミシシラー、ソラレー、ソラミー」という音楽も印象的でした。。

また、清水浩監督・共同脚本、ビートたけし原案の’13年作品『キッズ・リターン 再会の時』もWOWOWシネマで見ました。バンテージを巻いて試合会場に向かうシンジ。腹を押さえてよろめき歩くマサル。自転車に二人乗りするマサルとシンジ。TKOされるシンジと次の日程を入れる会長(ベンガル)。5年の刑期を明けて、刑務所から出て来たマサルだったが、組長(杉本哲太)から組の解散を告げられ、手下のユウジからしのぎも半分以下になったと教えられる。「上から渡されたのはこれだけ」と言われ、怒るサキヤマ。現場で働くシンジと再会するマサル。シンジは「ボクシングはこの前辞めた」と言い、「新人王まで取ったのに」とマサルに言われる。「格上とばかり対戦させられて、噛ませ犬にさせられている」「そんなのつぶしてしまえ。お前は強かった。チャンピオンになって見返してやろう」。シンジはジムに戻る。マサルはユウジを連れて、縄張りの上がりの10%しかよこさず、運送業や不動産業などを手掛けているというサキヤマを訪ねる。組長からの手紙を渡すと、サキヤマは「うちに来ないか?」と言い、札束を渡そうとするが、マサルは拒む。「この辺を仕切らせてもらう」「昔と同じじゃない」「先代の組長が仕切ってた。筋は通してほしい」。シンジは7戦無敗の相手とマッチングさせられ、判定で敗れるが、マサルは「判定がおかしい」と言う。次々と試合を組む会長。縄張りも先細りで先は見えてると言う組長は、マサルに九州に行かないかと誘う。「今度の相手は日本ランカーだ」と言うシンジ。組長はサキヤマを訪れ、「縄張り回りもいいが、葬式ぐらいでろ。マサルには手を出したら刺す」と言う。日本ランカーを倒し、「取材を受けた」と言うシンジの話に喜ぶマサル。自転車に二人乗りする彼らは、「今度はタイトル戦だ。また勝つ」と言う。サキヤマは刑事の高橋を呼びつけ、「何とかしてくれませんか?」と頼む。九州に行くことを決めたマサルだったが、刑事が事務所を荒らし、銃刀法違反の現行犯で組長を逮捕するに及んで、ユウジに「お前は弾けるな」と言う。シンジは物がぶれて見えるようになり、トレーナー(小倉久寛)は網膜剥離を疑い、会長に試合を中止するように言うが、会長は試合が終わってから手術をすればいいと言って聞く耳を持たない。「チャンピオンになりたい」とシンジ。マサルはユウジに「彼女と田舎に帰ってやり直せ」と言う。彼女もユウジにそう言うが、ユウジは「お前、田舎に帰れ」と言って、一人でサキヤマの事務所に斬り込もうとするも、やはり車をUターンさせて去る。ユウジと彼女の死体。サキヤマは「誰も出さないけどいいよな」と言い、高橋は「うまくやる」と答える。トレーニングが終わり、ジムの名簿から自分の名前を外すユウジ。マサルはサキヤマを刺そうとするが失敗し、逮捕に現れた高橋を刺す。冒頭のシーン。会場へ向かうユウジ。サキヤマのボディーガードに腹を刺され、よろめき歩くマサル。会場にやっと着き、ダウンしているシンジに声をかけ、それを聞きつけたシンジは立ち上がり、KO勝ちする。連行させようとするマサルにトロフィーを差し上げるシンジ。自転車を二人乗りする彼ら。マサルが連行された後も、シンジはトロフィーを差し上げ続ける。
ロングショットが多用されていて、カット割りも最小限に抑えられていましたが、前作のラストシーンに匹敵するシーンはありませんでした。