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ジェームズ・マンゴールド監督『3時10分、決断の時』その2

2016-10-06 10:05:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 保安官「ベンの馬だ。裏へ回れ。俺は表から」ホランダー「誰を探してる?」「ベン・ウェイド。駅馬車を襲った。ホランダーさん」「奴がここに? ビスビーも出世したな」。ダン現れ、ホランダーに「話がある」。酒場に移動し、「ひどいことしてくれたな、俺の土地に」「来週は俺のものだ。返済しない君が悪い」「川を止め、借金をするように追い込んだ」「私の土地を流れている川だ」。ダン、バッジを差し出し「これで水を。金は返す」「現実を受け止めろ。鉄道が通るのに邪魔なんだ」。
 ダン、ライフルを持ち、「ホランダー!」と叫ぶ。2階の廊下にベンがエマと現れる。ベン、酒場に降りてきて、「何を怒ってる? 馬と牛は取り戻せたろ?」「牛が2頭死んだ」「それは悪かった。お前の牛は10ドルもしない。弁償代だ」とカウンターに硬貨を何枚か滑らせる。「1日の稼ぎは?」「2ドルだ」「なら2ドル」。窓を武装した男が通る。「息子たちの分も」「確かに。他には?」「5ドル追加だ」「訳は?」「俺を緊張させた」。保安官「手を挙げろ。ベン・ウェイド」。ベン、逮捕される。「馬車を持って来い。護送する」部下「今すぐ殺しましょう」「報復で住民が皆殺しに会う。強盗22件、被害総額40万ドル、それに商売の妨害だ。サザン・パシフィック鉄道が訴える。公開絞首刑だろう。見せしめにな。護送するのにタッカーが行け」。バイロン「俺も行く」「あんたはケガ人だ」「大した傷じゃない」「ではドクターも」「足手まといだ」ドクター「これでも連隊一の狙撃手だった」ダン「俺が行く「報酬は200ドルだぞ。南軍、北軍どっちだった?」「北軍だ」「社名はサザンだが、シカゴに本社がある。いいだろう。行こう。とりあえずダンの家へ」。
 走る馬車。
 アリス「いつまでいるの?」ダン「我慢しろ」保安官「追っ手をワナにかける」。馬車がこぶに乗り上げる。「ダン、手を貸してくれ」「うまそうな匂いだ。夕食は何だろう?」。保安官の部下とベンが帽子とコートを取り替える。ベン「ウソつきだらけの町だな」。馬車、ベンに偽装した男を乗せて再出発。ベン、バイロン、保安官もダンの家へ。「馬車が捕まったら?」「夜明け前には騎馬隊の要塞に着く。そうすれば奴らは手を出せない」。
 夜。保安官、ベンに「やったのは君たちか? 信じられん」ベン「これも仕事だ」。夕食にむしゃぶりつくベンにマーク「お祈りが先だよ」アリス「無理強いするものではありません」マーク「殺人犯にも祈る?」「もちろんです」。お祈り。ウィリアム、ベンに「お父さんに撃ち殺される」ダン「動物を狩るのと人間を撃つのとは違う」ベン「いいや、同じだ。バイロンに聞け。女や子供、鉱山労働者にアパッチ族もだ」バイロン「死んで当然だ」ベン「“人は自分の道を正しいと言うが、主は心をご覧になる”。ダン、落ち着かないのか?」。ダン、立ち上がって手錠をしているベンの肉の脂身を切り取ってやる。ベン「お気遣いありがとう。脂身が嫌いなんだ。その脚はどうした? 配属は?」「リンフィールドの第二狙撃中隊だ」ウィリアム「国会議事堂を守るために、父さんは戦ったんだ」「そうか、どうやって脚を?」。外で発砲音。見張り「何かが動いた」。ダンら、しばらく銃を構えて「何もいない」。「馬車が捕まってたらどうする?」。
家の中に2人になったベンとアリス。ベン「サンフランシスコへは?」アリス「口をきかない方が」「ないのか?」「ないわ」「俺は船長の娘と深い仲だった。瞳はグリーン。美しい目だ。君と同じだ。見つめると色が変わって。海のようだった。君の名は?」「アリスよ」。拳銃を持ったダンが現れ、「何してる?」。別室にアリスを誘い、「奴は人殺しだぞ」「悪い人じゃない」「だまされるな。恐ろしく危険だ。奴とは話すな」「本当に行くの? 考え直して」「見返してやる。半年後にはすべてうまくいく。牛も元気に。鉄道だって近くを通る。でもこれをやらなきゃ破滅だ」「あと5分で出発」「俺には無理だと? 彼は殺人犯だ。だからこそ罪を償わせないと」「なぜあなたが?」「一人じゃないし、自分を信じてる」「仲間がうろついてるのよ」「金がなければ夜逃げだ。息子たちから軽蔑の目で見られるのもうんざりだ。3年の祈りは無駄だった」。「コンテンションで3時10分発のユマ行きの列車に乗せる」。
 ウィリアムは遅れて、彼らを追う。(また明日へ続きます……)