工藤栄一監督の'79年作品『その後の仁義なき戦い』をWOWOWシネマで見ました。上の命令で他の組の仲間を裏切り、その後、上の者にも裏切られ、自滅の道を歩む暴力団組員を根津甚八、根津に裏切られる仲間を宇崎竜童、やはり根津に裏切られ、後に人気歌手になる仲間を松崎しげる、宇崎の妹で根津の恋人になる娘を原田美枝子、根津を裏切る暴力団の若頭を成田三樹夫、他の若頭を松方弘樹、山崎努、暴力団組長を小池朝雄、金子信雄、小松方正、暴力団幹部を山城新伍、組員をガッツ石松、花紀京、成田の妻を松尾嘉代、左遷されたサラリーマンを萩原健一、武器の密売人を泉谷しげるが演じ、人物紹介の字幕は深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズと同じで、暗い画面が多く、極端な縦の構図もいくつか見られたものの、松崎のつぶやくような独白が多用され、随所に柳ジョージの叙情的な音楽が挿入され、2時間を超える長さがひどく冗長に感じられもしました。
また、ベルナルド・ベルトルッチ監督の'64年作品『革命前夜』もWOWOWシネマで見ました。左翼思想を持つブルジョワ青年と、彼の年若い伯母とのつかのまの恋を描いた映画で、オーバーラップ、ズームアップ、ズームダウン、アイリスアウト、前進移動、横移動、パン、字幕、「第一部」「第二部」の構成、ショットの繰り返し、ハイキーの白を基調をした画面、ローキーの黒を基調とした画面、切り返しなど、見ている方が映画的テクニックを意識せざるを得ない形で提示し、セックス、自転車、鏡、テレビ、ラジオ、朗読、物語、絵画、写真、三角関係、電話、クラシック音楽、ジャズ、レコード、オペラなど、映画の題材になるものも多く見られ、『赤い河』、ローレルとハーディ、シネマ・ヴェリテ、『女は女である』、『三つ数えろ』、『めまい』、『イタリア旅行』、アンナ・カリーナ、ゴダール、ニコラス・レイ、ロッセリーニ、マリリン・モンローなど、映画的言説にも直接言及されていました。
また、ベルナルド・ベルトルッチ監督・脚本の'68年作品『ベルトルッチの分身』(原題『PARTNER.』)もWOWOWシネマで見ました。若い大学教授(ピエール・クレマンティ)の影が勝手に動き始めて分身が現れ、その分身が大学の生徒らに芝居をさせるとして発電所へのテロを計画するも失敗するという物語で、ステファニア・サンドレッリが大学教授の恋人役として出演し、赤と青のベトナム国旗が頻繁に現れ、特に赤の出現が多く、エンニオ・モリコーネの攻撃的な音楽はゴダールのように異化効果を狙い、流行歌的な音楽は無音の画面とともに使われ、影が勝手に動き始める場面はドライヤーの『吸血鬼』への、乳母車が階段を転げ落ちる場面は『船艦ポチョムキン』への、縦の位置に座る2人の人物の会話を横に移動しながら撮る場面はゴダールへのオマージュが見てとれました。
また、鈴木則文監督・共同企画・共同脚本の'83年作品『伊賀野カバ丸』もスカパーの東映チャンネルで見ました。山中から出て町の高校生となった忍者が主人公の物語で、主人公の祖父で師匠を千葉真一、学校の院長を朝丘雪路、教頭を蟹江敬三、院長の孫で学校のマドンナを武田久美子、執事を高田純次、メイドを志穂美悦子、裏番長で美男子の学生を真田広之、主人公を仇と狙う“ホタテ貝ノスケ”を安岡力也、ヤキソバ屋の婆さんを野際陽子が演じ、滝登りや崖の飛び降り、屋上からの宙づりからの縄抜けなど荒唐無稽なアクションを見せるとともに、主人公の大食い・早喰い・異常なヤキソバ好き、師匠の化け物のような造形、ナチの格好のオカマ、山中での学校上げての体力強化合宿、東映太秦映画村での変装した逃亡劇、アクション5種競技での対決など、いかに馬鹿馬鹿しいことができるかを競ったような映画でした。
また、ジェームズ・マンゴールド監督・脚本の'97年作品『コップランド』もスカパーのイマジカBSで見ました。NY市警の警官(ハーヴェイ・カイテル)がマフィアと癒着して仲間の警官のためにニュージャージー州に作った町の保安官(シルベスター・スタローン)が、警官たちの不正を暴いていく物語で、内部調査官をロバート・デ・ニーロが演じ、ラストで聴覚を奪われたスタローンが血みどろの銃撃戦を行なうシーンが印象的でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
また、ベルナルド・ベルトルッチ監督の'64年作品『革命前夜』もWOWOWシネマで見ました。左翼思想を持つブルジョワ青年と、彼の年若い伯母とのつかのまの恋を描いた映画で、オーバーラップ、ズームアップ、ズームダウン、アイリスアウト、前進移動、横移動、パン、字幕、「第一部」「第二部」の構成、ショットの繰り返し、ハイキーの白を基調をした画面、ローキーの黒を基調とした画面、切り返しなど、見ている方が映画的テクニックを意識せざるを得ない形で提示し、セックス、自転車、鏡、テレビ、ラジオ、朗読、物語、絵画、写真、三角関係、電話、クラシック音楽、ジャズ、レコード、オペラなど、映画の題材になるものも多く見られ、『赤い河』、ローレルとハーディ、シネマ・ヴェリテ、『女は女である』、『三つ数えろ』、『めまい』、『イタリア旅行』、アンナ・カリーナ、ゴダール、ニコラス・レイ、ロッセリーニ、マリリン・モンローなど、映画的言説にも直接言及されていました。
また、ベルナルド・ベルトルッチ監督・脚本の'68年作品『ベルトルッチの分身』(原題『PARTNER.』)もWOWOWシネマで見ました。若い大学教授(ピエール・クレマンティ)の影が勝手に動き始めて分身が現れ、その分身が大学の生徒らに芝居をさせるとして発電所へのテロを計画するも失敗するという物語で、ステファニア・サンドレッリが大学教授の恋人役として出演し、赤と青のベトナム国旗が頻繁に現れ、特に赤の出現が多く、エンニオ・モリコーネの攻撃的な音楽はゴダールのように異化効果を狙い、流行歌的な音楽は無音の画面とともに使われ、影が勝手に動き始める場面はドライヤーの『吸血鬼』への、乳母車が階段を転げ落ちる場面は『船艦ポチョムキン』への、縦の位置に座る2人の人物の会話を横に移動しながら撮る場面はゴダールへのオマージュが見てとれました。
また、鈴木則文監督・共同企画・共同脚本の'83年作品『伊賀野カバ丸』もスカパーの東映チャンネルで見ました。山中から出て町の高校生となった忍者が主人公の物語で、主人公の祖父で師匠を千葉真一、学校の院長を朝丘雪路、教頭を蟹江敬三、院長の孫で学校のマドンナを武田久美子、執事を高田純次、メイドを志穂美悦子、裏番長で美男子の学生を真田広之、主人公を仇と狙う“ホタテ貝ノスケ”を安岡力也、ヤキソバ屋の婆さんを野際陽子が演じ、滝登りや崖の飛び降り、屋上からの宙づりからの縄抜けなど荒唐無稽なアクションを見せるとともに、主人公の大食い・早喰い・異常なヤキソバ好き、師匠の化け物のような造形、ナチの格好のオカマ、山中での学校上げての体力強化合宿、東映太秦映画村での変装した逃亡劇、アクション5種競技での対決など、いかに馬鹿馬鹿しいことができるかを競ったような映画でした。
また、ジェームズ・マンゴールド監督・脚本の'97年作品『コップランド』もスカパーのイマジカBSで見ました。NY市警の警官(ハーヴェイ・カイテル)がマフィアと癒着して仲間の警官のためにニュージャージー州に作った町の保安官(シルベスター・スタローン)が、警官たちの不正を暴いていく物語で、内部調査官をロバート・デ・ニーロが演じ、ラストで聴覚を奪われたスタローンが血みどろの銃撃戦を行なうシーンが印象的でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)