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深作欣二監督『新仁義なき戦い・組長の首』その1

2014-07-03 09:16:00 | ノンジャンル
 深作欣二監督の'75年作品『新仁義なき戦い・組長の首』をWOWOWシネマで見ました。
 「この物語はフィクションである」という趣旨の字幕。“関門海峡”の字幕。大陸への日本の玄関口であるとともに、犯罪の温床でもあり、大和田会と共栄会という2つの暴力団が対立していた。“北九州。“”大和田組幹部 楠鉄雄”(山崎努)は“同組員 須川国光”(渡瀬恒彦)を連れて桟橋に来ると、“旅人 黒田修次”(菅原文太)に間違いないかどうか確かめる。黒田はどうせ自分が罪を被るのだから親分の娘婿であるあんたの代わりに自分が殺ってもいいと言う。楠はヤクの禁断症状が出てトイレに駆け込むが、その間に“共栄会々長 正本厳”が船から降りてくる。何とか間に合った楠の撃った弾は空砲で、黒田が正本を射殺し、須川の運転で2人は逃げる。“黒田修次 殺人罪 懲役7年”。黒田への楠の音信は絶えていった。
 “7年後”。黒田を出迎えたのは刑務所で助けてやった“志村勝男”(小林稔侍)と彼が連れてきたギターを担いだ小林アキラ(三上寛)だった。楠を訪ねると侘びしい生活をしていたが、黒田は大和田に掛け合うので立ち会えと言う。店をやってヤク中の楠の生活を支えるイサコ(梶芽衣子)。
 “大和田組々長 大和田徳次”(西村晃)の前で“同組員 赤松猛夫”(室田日出男)は独立したいと言うが、“同組若頭 相原重彦”(成田三樹夫)は反対し、トルコや売春やヒロポンの縄張を返せと言う。赤松は自分で開拓したと主張するが、“同組幹部 井関政治”は相原に賛成し、大和田も組を潰す一人立ちは許さんと言う。組を潰すとは言っていないと言う赤松は中座する。そこへ楠がやって来て、大和田に500万を黒田に出してほしいと言うが、大和田はせっかくやったキャバレーもヒロポン代が嵩んで売ってしまった楠を責め、土下座する楠に破門を言い渡す。
 黒田はイサコのやってる店を褒め、これを売れば500万になるだろうと言い、楠に店か500万かどちらかを寄越せと言い、喧嘩になる。イサコは必ず金は払うと黒田に言うと、そこに相原が来て、黒田に飲み直そうと言う。ナイトクラブで相原は黒田に10万を渡し、楠が跡目と思っていた黒田が悪いと言う。泥酔した黒田は相原の情婦のアヤ(ひし美ゆり子)に水をもらう。
 夕暮れに小林がロマン歌謡を歌う中、黒田は目覚める。楠は黒田にこれから500万を作ると言って、大久保の愛人(中原早苗)の家に車を突っ込ませ、雨の中、愛人に穴を掘らせ、生き埋めにしようとする。たまらず金を明日届けると言う大久保。翌日、相原は黒田を呼び出し、親父から500万渡すように言われたが、すぐには用意できないのでと、5~60万相当のポンを黒田に渡し、赤松には話をつけとくので、自分でさばいてくれと言う。黒田は赤松を訪れ、相原の口利きだ言うが、赤松は30万以上は出さないと言う。そこに赤松の情婦としてアキがいたが、黒田の問いかけに対し、アキは知らないふりをする。黒田はポンを直接客にさばくことにする。一方、アキは赤松に折檻されるが、知らぬ存ぜぬを通す。ポンをさばこうとした志村は赤松の子分に見つかって痛めつけられ、小林は赤松と刺し違える。その現場に駆けつける黒田。
 大和田が黒田を呼ぶと、相原はやっと黒田に500万を渡し、大和田は24時間以内にここを去れと言う。しかし黒田は500万は7年半の分で、赤松の分が入っていないと言う。子分を1人失ったと言う黒田に、大久保はしばらくお前は客分としてわしが預かると言い、相原に赤松の若い者を押さえるように命令し、赤松は元々破門させるつもりだったと言う。
 黒田は小林の母に会うが、小林は本名を笹木茂といい、百姓を嫌って家出していたのだと言う。黒田は母に金を渡す。
 水商売は銀座並の高級ムードで行こうと思ってると大和田に語る相原は、ママとしてアキを大久保に紹介する。まだ喪服を着ていると思っていたとアキに言う大久保は、あの女に関わった者は皆死んでるとも言う。
 “大阪・野崎組々長 野崎浅次郎”(内田朝雄)は相原に招待される。「いい跡目を持って、いつでも引退できるな」と野崎に言われる大久保。(明日へ続きます‥‥)

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