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深作欣二監督『新仁義なき戦い・組長の首』その2

2014-07-04 08:52:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 大久保は幹部会で跡目の話を出し、盃の貫禄から言って井関に継げと言い、黒田に盃を与えようと思っているとも言う。相原は黒田は流れ者だと反対するが、大久保はわしの見込んだ男だと言って押し切る。大久保は娘のイサコの店に行き、もうすぐ引退するつもりだと打ち明け、「楠と別れて実家に帰って来んか?」と言うが、陰でそれを聞いていた楠は大久保の前を通って、店を出て行く。井関は上機嫌でナイトクラブで他の幹部と飲んでいたが、そこに楠が乱入し、須川は楠を殴り、店から引きずり出す。黒田は志村を尾行させる。禁断症状で暴れる楠に、イサコはヤクは捨てたと言う。そこへ相原が現れ、楠を取り押さえる。イサコは大久保の許へやって来て、もう疲れたと言う。相原は楠に親父と黒田を殺れと命じ、楠はイサコの目の前で大久保を射殺する。泣き崩れるイサコ。葬儀。楠は精神病院に送られる。野崎はイサコを慰め、黒田は井関に「これからが正念場だ」と言う。幹部会が開かれ、跡目相続の話になり、「これからは大変なので、二代目はよほど腹をくくらんと。金は相原が持ってる」という話が出る。井関は黒田と相談したいと言うが、結局押し切られ、相原が二代目ということに決まる。
 相原は組の大掃除が必要だと言って、まず黒田の名前を挙げる。井関は黒田をかばうが、「あいつはお前のためにならん野良犬だ。自分で始末をつけろ」と言われ、「では所払いにする。盃も水に」と答える。「一歩でも黒田が戻って来たら、お前の命を取るぞ」と言われる井関。井関にその話をされた黒田は「わしゃ絶対に引かん。野良犬の仕事見せちゃる。お前をもう一度組長にするために、相原の首を取ったる。ヤクザは大将にならにゃクソ」と言う。黒田はアキを訪ねる。「あんたは相原殺せん。他の男と違うけん。相原はメス犬言うて後ろからしかせん」とアキ。「わしゃ野良犬」「あんたは前からも後ろからも」。相原から電話が入り、「今晩は行けないので、大阪でデートしよう」と言ってくる。「相原には運がある。このまま帰るの?」とアキ。「まだ死にとうなかけん」と黒田。そこからの帰り、黒田は襲われる。
 相原は大和田組の二代目を襲名し、その報告のため、井関らと共に大阪へ行く。「最初は宇部の大河内組。途中の一方通行のところで襲おう」と黒田。渋滞にはまり、農道を突っ切る黒田ら。何とか相原らの車列に追いつき、襲撃する黒田。「警察に逃げ込め」と相原。
 翌日、相原は広島の森本組に応援を頼み、5台の車で福山へ向かう。検問で止まる相原らをバスの中から伺っていた黒田らは、相原の車列を尾行するが4台しかない。やがて相原の車列は地図にない道に入り、黒田らは待ち伏せの罠にはまる。後ろからも1台の車。黒田らは何とか脱出する。
 大阪に着いた相原は「警察もあんな3人捕まえられんで」と怒りを口にし、井関は「野崎に挨拶したら、すぐに九州に戻りましょう」と言う。そこへ井関当てに黒田から電話が入る。相原は井関に「黒田の条件を聞け」と言い、井関は黒田に「相原さんは休戦してもいいと思ってる」と伝えるが、黒田は「今お前らのいるところ、よく見える。若い者がケガして往生しとる。お前はじっとしとれ。取るのは相原だけ」と言う。「あいつは狂ってる」と井関。「黒田と通じてるんじゃ?」と相原。そこへアヤが現れ、相原に「死んだような顔よ」と言う。
 野崎は相原の歓迎会を開こうと言うが、相原は落ち着かない。そこへ黒田が拳銃の不法所持で逮捕されたとの報が入る。須川は黒田の名をかたって自首する。相原は油断して野崎の開いた歓迎会に出る。志村は相原を撃ち、黒田はそれを見届け、アヤは黒田に気づく。黒田は井関に電話し、「これでいよいよお前が大将。九州に帰って跡目につけ。ぼやぼやしてたら、今度はお前が寝首を掻かれるぞ」と言う。井関は二代目を襲名し、黒田は襲名式に参列するのだった。

 『新仁義なき戦い』とは全く関係ない別個の作品で、歌謡曲がバックに流れるシーンがいくつか存在し、事件を示す字幕も消えるなど、これまでにシリーズからの変化が伺えました。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto