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深作欣二監督『仁義なき戦い』その2

2014-06-19 08:57:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 射殺の現場に若杉の情婦の住所が示されている地図が残されていた。学生の姿に変装する若杉。そこを警官に取り囲まれ、踏み込んできた刑事に、布団の下に隠れていた若杉が発砲するが、結局射殺される。“昭24.12.17 若杉寛死亡”。
  朝鮮戦争が起き、山守組は商売の規模を拡大させるが、ヒロポンの密売で統制は乱れる。坂井はヒロポンの精製場を襲うが、“有田俊男(新開組幹部)”(渡瀬恒彦)は開き直り、現れた新開に親父の前で白黒つけようと言う。山守の前で坂井は新開の言うことにも一理あると言い、上田と話し合いバーの上納金は今後なしにし、銘々が自立しようと言うと、新開は反対し、組全体に利益を分配すればいいと言う。坂井の提案に反対なのは新開と矢野だけということで、坂井は自分の言い分を通し、新開と矢野を半年の所払いとする。
 有田は坂井が取り上げたポンを親父が売っていることを突き止め、新開に報告する。新開は金丸に男にしてやると言われ、山守の跡目を取って組を再建しろと言われる。山守組の見張りをしていた山方が新開組に殺される。“昭和29.10.28 山方新一死亡”。有田は坂井に山守がポンを横流ししていることを明かす。坂井は山守にその事実を突きつけるが、山守は開き直る。坂井は新開と矢野に破門状を出し、これからはわしに任せろと山守に言う。山守は上田に電話すると、上田は明日の朝、床屋に行ってから伺うと言う。明朝、上田は床屋で襲われる。“昭29.10.29 上田透死亡”。
 坂井は新開との抗争を開始する。“昭29.11.16昼 新開組々員1名死亡”“昭29.11.20昼 新開組々員3名重傷”“昭29.11.25朝 元土居組々員2名死亡”。有田は検問で警官を撃ち、車は横転する。“昭29.12.6午後 有田俊男逮捕”。ホームで駅員姿の2人組に刺殺される新開。“昭29.12.11朝 新開宇市死亡”。抗争は坂井側の一方的な勝利となり、広能は恩赦で仮釈放される。迎えに行く矢野と山守とその妻。山守は今は坂井の1人天下だと言い、坂井が広能を消すと言っていると伝え、力を貸してくれと言う。広能がしばらく時間を下さいと言うと、山守は当分月給を払うと言って一ヶ月分を渡して帰る。中身が1万2千円だと知り、幻滅する広能の付き人は、山守の景気は悪くなく、昨日も芸者遊びをしたばかりだと言う。
 亡くなった山方の妻子を広能が訪ねると、今は夫となった坂井が現れる。山守だけが迎えに来てくれたと言う広能に、坂井はつくづく山守に愛想が尽きたと言い、山守がいなければ新開たちも死なずに済んだと言う。山守とは手を切って、近々海運会社を起こして独立すると言う坂井は一緒にやろうと広能を誘うが、広能は山守からお前を殺れと言われたと言うと、坂井は怯える。もう一遍生き残った者同士で組を立て直そうと言う坂井。広能は旅に出ている間に親父と相談してくれと坂井に言う。坂井は山守宅に押し込み、山守を斬りつけ、引退に追い込み、会社を設立する。矢野が広島の会頭に会いに行くという情報を得た坂井は、矢野の暗殺命令を出す。“昭31.2.18午後 矢野修司死亡”。
 “四国松山”。博打をやっていた広能に槙原から電話が入り、矢野が殺られたと聞かされ、広能はすぐに呉に帰る。競艇場の重役室で広能を迎えた山守は、坂井を殺るつもりだったんじゃないのかと広能を責めるが、広能は坂井も悪いがあんたも悪いと言い、盃を返す。「わしを騙した坂井はわしが取る」と言う広能は、坂井がいる場所を山守に教わる。若杉の愛人宅を密告したのはお前らか、と言う広能。広能が出ていくと、槙原が電話する。ホテルに広能が踏み込むと拳銃に囲まれる。わしの一存で殺しに来たと言う広能は、今を逃したら何度でも殺しに来ると言う。坂井は広能を路上で解放し、勝負はこの次だと言う。坂井は帰宅前にオモチャ屋に入るが、そこで射殺される。“昭31.2.19午後 坂井鉄也死亡”。葬儀。広能は平服で現れ、坂井の写真に「こんなことしてもろうて満足か?」と言い、祭壇に向けて拳銃を立続けに撃ち、破壊する。「腹くくってやってるのか」と言う山守に「弾はまだ残ってる」と広能は言って去るのだった。

 画面構成の映画というより、演出の映画であるような気がしました。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto