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フリッツ・ラング監督『緋色の街/スカーレット・ストリート』

2014-06-06 10:13:00 | ノンジャンル
 フリッツ・ラング監督・製作の'45年作品『緋色の街/スカーレット・ストリート』をWOWOWシネマで再見しました。
 ニューヨークの夜の街頭。パーティでは勤続25年の出納係のクリス(エドワード・G・ロビンソン)に社長から14金17石の懐中時計が贈られる。「女性を待たせてある」と中座した社長が車に乗るところで、若い女性が待っているのを見た1人の社員は「カネがあれば俺も若い女性と付き合えるのに」と言う。
 激しい雨の中、同僚のチャーリーと外に出たクリスは、同僚を自分の傘に入れて、バス停まで送るが、バスは目の前で行ってしまう。次のバスを待つ間、「若い女性に愛されるってどんな気持ちだろう?」と言う同僚。クリスは自分が画家志望だったと語る。
 雨が上がり、自宅へ歩いて戻っていたクリスは、男女がケンカをしているところに出くわす。男が女(ジョーン・ベネット)を蹴っているのを見て、男を突き飛ばすクリス。男が失神したのを見て、女が止めるのを聞かずに、警官を呼びに行くクリス。男はすぐに気がつき、警官が来る前に立ち去る。やって来た警官は仲間を呼ぶために立ち去ると、女はクリスに、新聞に名前が出たり、警官に見張られるようになることが嫌だと言い、クリスに自宅まで送ってと頼む。同居人のミリーがいるので部屋には入れられないと言う女を、コーヒーに誘うクリス。女は自分の名前はキャサリン・マーチ、通称キティだと言い、クリスが彼女に見とれて「美しい」と誉めると、キディも「大人が好き」と答える。キティは女優をしていると言い、クリスがセザンヌの絵なら5万ドルを出しても惜しくないと言うと、キティは驚く。クリスは自分の絵を描いているが、売らずに趣味でやってると言い、また会う約束をしてキティと別れる。
 自宅でクリスが静物画を描いていると、チャーリーが訪ねて来る。妻アデルの前夫の肖像写真を見るチャーリーに、彼は刑事だったことをクリスは教える。アデルは最初は優しくしてくれたので本性を見抜けず、彼女と結婚して5年になるが、今では皿洗いをしている始末だと語るクリス。チャーリーにクリスは自分の絵を見せるが、ちっとも写実的でない絵を見たチャーリーは、自分には理解できないと言う。2人が去った後、クリスが描いていた花を捨てるアデル。
 キティの情夫のジョーは、クリスがキティに送ってきた恋文を読み、自分が博打で作った借金の埋め合わせのため、絵を買うのに5万ドルも出すと言うクリスを利用しようとキティに持ちかける。2人の傍らのシンクには汚れた皿の山。ジョーは数万ドルを修理工場に投資するために、まずキティとクリスが会う場所として高級アパートを借りようと言う。帰って来たミリーに、ジョーを自分の許嫁だと紹介するキティ。ミリーはジョーがキティを乱暴に扱っていると言うが、キティはそんなことはないと反論し、クリスへの返事を書き出す。
 テラスで鳥の声を聞きながらデートをするキティとクリス。私の絵を描いてとキティが言うと、クリスは絵は恋と同じように育つものなので、1日で終わることもあれば1年かかることもあると言う。キティは自分が一文無しであることを告白し、クリスには甘えられないと言うが、クリスは友情の印として金を用意しようと言う。キティは、実はアトリエ用の部屋を既に用意したと言うと、クリスは深刻な顔をし、実は自分には妻がいると告白する。キティは笑いを押し殺し、「なぜ黙ってたの?」と言うと、クリスは「孤独に耐えられず、つい君を好きになってしまった」と言う。キティは「私を援助して」と言い、とりあえず500ドルをクリスに用意させる‥‥。

 スタンダードのコントラストの利いた白黒の画面、冒頭の雨の場面、自画像を描かれているキティの場面、展覧会で絵の上を動く人影、ジョーが処刑場に連れて行かれる場面、ネオンが明滅する場面、ラストシーンなど、印象的な場面が多く存在する映画でした。なお、上記以降のあらすじについては、私のサイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)の「Favorite Movies」の「フリッツ・ラング」のところにアップしておきましたので、興味のある方は是非ご覧ください。

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/