gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

金城孝祐『教授と少女と錬金術師』その2

2014-06-03 09:21:00 | ノンジャンル
 フェデリコ・フェリーニ監督・共同脚本の'54年作品『道』をイマジカBSで再見しました。粗野な旅芸人ザンパノをアンソニー・クイン、ザンパノをからかい、彼に殺されてしまう綱渡り芸人をリチャード・ベイスハート、ザンパノに身を売られ、綱渡り芸人に生きる勇気をもらう女性ジェルソミーナをジュリエッタ・マシーナが演じ、ラストはジェルソミーナの死を知ったザンパノが初めて人間らしい感情を取り戻し、夜の浜辺で泣き崩れるシーンで終わっていました。既に祭りのシーンが2つ出てきており、ニーノ・ロータの音楽(「ドーシドシミー、ラーソラソドー」、「ミーレドレミー、ミドードシーソミー」、「ミ#ファ#ソーソーファーミ」の3種類)が非常に効果的に使われていました。(ジェルソミーナをザンパノが捨ててからは逆に音楽の不在が印象的でした。)
 また、バズ・ラーマン監督・共同製作・共同脚本の'96年作品『ロミオ&ジュリエット』もWOWOWシネマで見ました。シェークスピアの台詞をそのまま使い、舞台を現代に移して撮られた映画で、原色の美しさが目立ちました。ちなみにロミオはレオナルド・ディカプリオ、ジュリエットの父はポール・ソルヴィーノが演じていました。
 また、マーティン・スコセッシ監督の'80年作品『レイジング・ブル』もイマジカBSで見ました。実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの半生を描いた映画で、主演はロバート・デ・ニーロ。構図の映画というよりも演出の映画に思えました。
 また、杉江敏男監督の'63年作品『国際秘密警察 指令第8号』もスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。国際秘密警察の潜入捜査官を三橋達也、商社の社員を佐藤充と夏木陽介と児玉清、商社の専務を河津清三郎、国際テロ組織のメンバーを水野久美と浜村純と天本英世が演じ、タイトルバックを見ても、前年に始まった007シリーズのパクリであることが明白でした。
 また、ウディ・アレン監督・脚本の'08年作品『それでも恋するバルセロナ』をWOWOWシネマで見ました。婚約者がいて恋に慎重ながらバルセロナで会った画家との一夜の想い出に苦しめられている女性と、彼女の親友で恋に奔放で、その画家と画家の元恋人(ペネロペ・クルス)と同棲するようになる女性の話を軽快な音楽に乗せて描いた作品でした。

 さて、昨日の続きです。
 翌日私は江藤先生に会いに行くと、先生は人は毛の力だけによって生きていると言い残し、翼を生やし天井を突き破って昇天してしまう。私は荻に会うために永田のところに行くと、彼は荻が色覚異常であることを私に教える。路上で会った楊は、自分が教授を殺したと言い、自分の帽子の中に消え失せた。幸菜に会いに行くと、彼女は私にホースで水を浴びせかけ、私がそれに耐え抜くと、私を許してくれる。そこへ永田が電話してきて、荻が2日前から行方不明であることを知らせる。
 永田に教えられた荻の自宅に向かうと、燃えてもいない家が消防自動車によって放水されていた。またも水難かと私は思う。荻の両親から事故で荻が色を失ってしまったと聞いた私は、花を求めて私と荻がさまよった道筋を辿り、横須賀のくりはま花の国で彼女を見つける。しばらくすると私と荻は冷たい炎に囲まれるが、降り出した雨に炎は勢いを失う。私は幸菜に気持ちが通じたと思う。荻は永田が頭以外にも油を塗っていたことを教えてくれ、お互いのもっとも弱い部分を知って慰め合っていたと言うと、私の体からタールが浮き出てくる。そこに雨水と燃えた花の灰が一緒になり、石鹸となり、荻は「私たちのための特別なシャボンを作ろう」と言う。空中には楊の顔が浮かび、これで会うのは最後だと言って、帽子の中に吸い込まれると、その帽子は金目鯛に姿を変え、荻の顔の中にスルリと潜っていき、荻は泣き叫ぶのだった。

 よく分からないストーリーでしたが、突然現れるシュールな場面に魅せられました。

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/