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石井輝男監督『いれずみ突撃隊』その2

2013-06-05 04:17:00 | ノンジャンル
 昨日、母と神奈川県立あいかわ公園に行ってきました。公園内にある郷土資料館で野鳥の剥製の展示を行っていると聞いていたからですが、アオジ、ウソ、ガビチョウ、コジュケイ、シメ、ヒヨドリ、ホウジロ、メジロの剥製があり、また47枚に及ぶ野鳥の写真も展示されていました。写真の中には猛禽類が飛ぶ姿や、ヤマセミの夫婦の写真など、貴重なものも含まれていました。今度の日曜まで見られるようです。

 昨日の続きです。
 外出日、「突撃する時には完全武装すること!」と言われ、コンドームを配られた兵隊たちは、解散の命令で一斉に慰安所に向けて走り出します。これまで稼いできた紙幣の数を数える栄子は、同僚に貸した金に利息を要求し、戦時中でなければ店の一軒でも持てたのに、と1人ごちます。男たちの姿を認め、はしゃぐ慰安婦たち。諸木は先頭に立ち、光子の部屋の一番札を手にしますが、間違ってみどりの部屋に入ってしまい、「光子と勘違いした」と言って、みどりをまた怒らせます。「代役なんて真っ平」と言うみどりに、「10分間の権利はある」と言う諸木。ぐずぐずしている諸木に、みどりは「いつまで作戦練ってんの?」と言います。自分の番が来るのを待ちきれずに、光子を部屋から連れ出し殴る男。騒ぎを聞いて部屋から出てきたみどりは、その男に「命を張ってんのはお互い様だ」と言って、光子をかばおうとしますが、男はみどりも殴り倒します。諸木はその男をやっつけますが、そこに阿川が現れ、「貴様、またか!」と諸木を殴ります。「帝国軍人の面汚しだ。こんなのに惚れる物好きな女も女だ」と阿川が言うと、諸木は「ヤカンも上官もあるか!」と言って、阿川から木刀を奪い、「お前、刀の使い方、知ってのか?」と挑発して、木刀で木を鋭く切り倒します。「待て!」と逃げ回る阿川。そこに「敵襲!」の声が飛び交い、諸木は「命は預けといてやる」と言い、他の兵隊とともにその場を去ります。裸のまま服をかかえて走り出す兵隊。
 阿川は機関銃を味方の陣地に届ける役として宮田を含む5人の名前を呼び、最後に諸木の名前を呼びます。「そう来ると思った」と1人ごちる諸木。敵地を突破するため、6人は中国人の格好をして、機関銃を運び始めます。「死ぬ前に童貞を捨てられて良かったな」と宮田に言う諸木。山のふもとまで来た6人でしたが、そこから山頂にある味方の陣地までは遮蔽物が一切ありません。6人は一斉に走り出します。砲弾が炸裂する中、援護射撃を受けながら、進む6人。5人は陣地に達しますが、銃身を担いでいた宮田は撃たれて、平原の真ん中に取り残されます。周囲が止めるのも聞かず、宮田を助けに行く諸木。宮田は「お世話になりました。これを‥‥」と言って、みどりの一番札を諸木に渡すと、息絶えます。「まだ突撃してなかったのか! 畜生!」と諸木は言うと、腕に銃撃を受けながらも、銃を担ぎ、宮田の死体を引き摺って陣地に走り出します。陣地に達し、機関銃を備え、敵を皆殺しにする諸木。
 慰安婦たちは臨時の看護婦となり、負傷兵の世話をしています。みどりは諸木を探し、宮田の墓を作り終えた彼を見つけます。看護婦の見習いを半年していたと言うみどりに「道理で、手当てがうまかったはずだ」と答える諸木。夕暮れを見たみどりは「きれいね。内地に帰りたい」と言い、自分の故郷の浅草の話を始め、2人は浅草の話で盛り上がります。みどりが「初恋の人があんたそっくりだった。でも今はもう代用品じゃない。気風のいい人を見ると、何だかこの辺がそわそわしてくるの」と自分の首筋を触ると、照れる諸木は「何だか俺も妙な気になってきちゃったよ」と言い、それを聞いたみどりは諸木に抱きついて、口に接吻します。宮田の墓に目がいった諸木は、みどりから身を離すと、口を手でぬぐい、宮田の墓にぬかずきます。それを悲し気な顔で見つめるみどり。
 野戦看護婦としてみどり、光子、栄子ら6人の慰安婦の移動が命じられます。「あ~あ、人数外の諸木一等兵か」と1人ごちながらも、みどりと一緒に移動できるのを内心喜ぶ諸木。出発する段になると、急にみどりに残れという命令がなされ、嫌がるみどりを後にして、諸木らは出発してしまいます。諸木に向かって「バカ、死んじまえ!」と叫ぶみどり。(また明日へ続きます‥‥)

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