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手塚真監督『ブラックキス』

2009-12-05 15:27:00 | ノンジャンル
 手塚真監督・共同製作・共同脚本の'06年作品「ブラックキス」をDVDで見ました。
 プロデューサーの木村はドラマに出演させるモデルのマユミをラブホテルに連れ込みますが、マユミとともに謎の女に殺されます。「7日前」の字幕。新人のモデル・アスカは同僚のアオイに紹介してもらい、カスミのルームメイトになりますが、その部屋から木村が殺されるところを目撃し、警察に通報します。木村は生きながらにして解剖され、目にはバラの花が刺され、首には黒いキスマークが残されていました。刑事の白崎は元プロファイリストの鷹山(草刈正雄)を訪ね協力を要請します。アスカはカスミの部屋にあった写真に犯人に似た女が写っているのを発見しますが、彼女はカスミの元ルームメイトのマリでした。やがて白崎に小包が届けられ、中には四肢を切断され首に黒いキスマークがつけられた女性が生きたまま入っていました。しばらくすると剥製にされたマリが発見され、彼女は木村の殺人の前に殺されていたことが分かります。白崎はネットで、カスミに双子の妹がいて、レイプされた上に下半身を切断されて殺されていたこと、犯人は刑務所で自殺していることを突き止めます。そして木村の殺人の直後に路上で撮られた写真にマリと鷹山の姿が写っているのを白崎は知り、鷹山に尋ねると、これは国際手配されているブラックキスの仕業であり、他人の姿を借りて完全殺人を行う正体不明の人物だと教えます。白崎はカスミに近づく者がことごとく犠牲になっていることに気付き、アスカの危険を察知して駆けつけますが、そこには既に黒尽くめの女が迫っていました。カスミの機転で謎の女を倒し、アメリカにいる父に事の真相を聞くためにカスミは白崎と旅立ちますが、そこには不敵に笑うスチュワーデス姿のアオイがいるのでした。
 ゴダールの「勝手にしやがれ」と同じコマ落としが多用されています。上のあらすじにはないメロドラマの部分は気恥ずかしくて見ていられませんでした。怖さの演出は「出るぞ出るぞ」という音楽と、映像の中で急に大きな音を出すというパターンで通されていて、猟奇的な映像は楽しめましたが、それに留まっていたような気がします。猟奇的事件が好きな方にはオススメです。