gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

森一生監督『てんやわんや次郎長道中』

2008-09-29 17:13:32 | ノンジャンル
 スカパーの707チャンネル「日本映画専門チャンネル」で、森一生監督の'63年作品「てんやわんや次郎長道中」を見ました。
 次郎長(市川雷蔵)は小金の長兵衛親分を訪ね、自分も長兵衛と名乗り、わらじを脱ぎます。次郎長は百両の賞金のかかったお尋ね者でした。隣の部屋には備州屋という女郎屋に売られようとしている女たちがいました。そこへ坊主姿の石松(藤田まこと)が現れます。代官(名和宏)は備州屋に来て次郎長を捕らえろと言い、木こりの九介の土地で金が出たと聞きます。長兵衛親分は九介に土地を50両で売ってくれと言いますが、他のやくざの親分が100両と言い、九介が売りそうになると、次郎長の偽者が現れ、親分たちを追っ払います。その頃小金に、法印の大五郎(芦屋小雁)と大政(芦屋雁之助)がやってきます。長兵衛親分は女たちを備州屋に連れていくと、備州屋は代官にいい女を選ばせ、生娘のおきん(坪内ミキ子)が選ばれます。おきんは、年貢を納められなかったばかりに水牢で殺された父の仇と、代官にかんざしで突きかかってケガをさせますが、次郎長に助け出され、地元の女親分のお安に匿まれた後、九介に預けられます。備州屋は九介に200両で土地を買うと言いますが断られるので、暴行しようとしますが、現れた法印と大政に止められます。代官がお安に言い寄っていると、次郎長が邪魔します。小金の3人の親分は皆で300両を出し合って土地を売れと九介に迫りますが断られるので、九介を殺し、証文に拇印を押させます。それをおきんが次郎長に知らせに行くと、次郎長を追って来た役人たちに囲まれますが、次郎長一家の者たちが戦います。親分たちが証文を代官に渡しますが、次郎長の偽者が代官を脅して奪います。そこへ次郎長一家が現れて、次郎長は自分が本物だと告げ、役人たちと大立ち回りをします。翌日、おきんと九介の孫娘をお安に預けて、次郎長一家は大勢の子分を従えて旅立つのでした。
 当時の人気者のお笑い芸人(上記以外にも、ミヤコ蝶々、茶川一郎、白木みのるなど)が総出演していて、吉本新喜劇のようなギャグ満載の映画になっています。市川雷蔵も主演にしては出演場面が少なく、お笑い中心の演出がなされていました。石松がどもりなのは、マキノ雅弘監督の森繁久弥の石松の影響でしょう。どうってことないプログラム・ピクチャーですが、結構楽しめました。次郎長ものの好きな方にはオススメです。