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行定勲監督『クローズド・ノート』

2008-09-18 15:30:17 | ノンジャンル
 スカパーの707チャンネル「日本映画専門チャンネル」で、行定勲監督の'07年作品「クローズド・ノート」を見ました。
 香恵(沢尻エリカ)は古い家に引越してきますが、鏡の裏に前の住人が残していった日記を発見します。万年筆屋でバイトをしながら、教師を目指して大学に通う香恵。日記には真野伊吹と名前が書いてあり、小学校の新任教師(竹内結子)のものだと分かります。バイト先に若い男が来て、試し書きで絵を描き、文字を書くように香恵に言われて自分の名前「石飛竜」と書きますが、後に新聞でその男がイラステレーターであることを知ります。日記を読むと、一人の女子生徒が不登校になったことが書いてありました。石飛が香恵を訪ねてきたので、香恵は今度の日曜日にマンドリンの演奏会があるから来てほしいと言います。石飛は花束を持って行きますが、他の男が大きな花束を持ってきていたので、気後れして帰ってしまいます。香恵が日記を読み進めると、伊吹は不登校の子が歌が好きだったので、クラスで合唱を始め、その楽譜を不登校の子に渡しましたと書いてあります。その頃、伊吹は大学時代の恋人だった隆に出会い、交際を再会します。香恵は演奏会に石飛が来ていたことを知らされ、石飛に会いに行くと、石飛は今度自分の個展があるので、そこでマンドリンを演奏してほしいと言います。日記に書いてあった料理を作り、石飛に持って行くと、そこで石飛の知人の女性から石飛にはずっと思っている女性がいると知らされ、香恵は泣きます。日記にも、隆が女性と歩いているのを見て泣いたと伊吹が書いていましたが、その後すぐに仲直りしたと書いてあったので、香恵もすぐに石飛と仲直りをします。そして香恵は石飛の思っている人が伊吹であり、石飛の本名が隆であることを知ります。香恵の家に伊吹と彼女を描く石飛が現れます。そこへ現実の伊吹が訪ねてきて、伊吹の存在を告白し、謝り、香恵はまた泣きます。香恵は伊吹の学校を訪れますが、伊吹は交通事故で死んでいました。日記は不登校の子がまた学校に戻り、担任の最後の日を迎えたところで終わっていました。香恵は石飛の個展を訪ね、マンドリン演奏の代わりに、日記の最後の部分に書いてあった石飛への愛の告白を読み上げると、石飛は泣きます。石飛は香恵を訪ね、伊吹に負けないように自分の絵を描くと言い、香恵も伊吹に負けないような先生になると言うのでした。
 沢尻エリカ主演ということで見ましたが、彼女の顔がしもぶくれのように見えるシーンもあり、彼女の良さが生かされているとは思えませんでした。男っぽい歩き方をし、気が強い彼女を生かすには、井筒和幸監督の「パッチギ」のような気丈な役の方が合っていると思います。わざとらしいシーンと演技の連続で、聞いてて恥ずかしくなるような台詞も多く、スローモーションを絶対に使ってはいけないところで使うなど、かなりひどいお涙頂戴映画でした。蓮實重彦氏風に言うと「映画の敵」だと言ってもいいかもしれません。沢尻エリカを見るためだけの映画のような気がしましたが、皆さんはどう感じられたでしょうか?