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笹公人『念力家族』

2007-06-29 17:12:40 | ノンジャンル
 吾妻ひでお氏が推薦し、「トンデモ本の世界T」でも紹介されていた、短歌集です。ただ、普通の短歌集と違うのは、超能力を持つ家族と超能力者が通う学校について書かれた短歌であふれている点です。
 例えば、「落ちてくる黒板消しを宙に止め3年C組念力先生」とか、「わが校の守り神なり百葉箱の中の初代校長ミイラ」とか、こういう短歌が一ページに一つずつ書かれているそうです。
 私が特に気に入ったのは「注射針曲がりてとまどう医者を見る念力少女の笑顔まぶしく」というのと「やりすぎのダイエットにてOLが即身仏になりゆく夕べ」というものです。
 笹公人氏は、こうした笑える短歌ばかり書いている人ではなく、まともな(?)短歌の方でも数々の賞を受賞されている方で、どちらが余技なのかは分かりませんが、とにかく守備範囲の広い方のようです。短歌の革命を起こしたのは俵万智さんでしたが、笹公人さんも別の意味で短歌の革命を起こしているのではないでしょうか? 笹氏に続く人が続々と現れることを期待しています。