金城一紀さんの「対話篇」を読みました。3篇の短編からなる本です。
第一話「恋愛小説」は、自分とかかわる人が次々に死んでいく男の話。第二話「永遠の円環」は、ガンの末期症状の青年が、自分の恋人を自殺に見せ掛けて殺した大学教授を知り合いに頼んで殺してもらう話、第三話「花」は、脳に動脈瘤が見つかり、いつ死んでもおかしくないと言われた主人公は会社もやめ、司法試験の勉強を始めますが、ちょうどその時、鹿児島のポスピスで死んだ、別れた妻の遺品をもらいに行く弁護士が東京から鹿児島までの車の旅のドライバーに主人公を雇い、一緒に旅して、最後には妻はその弁護士を死ぬまで愛していたことが分かる、という話です。
こう書くと味も素っ気もありませんが、様々な物語が含まれていて、一気に読ませます。また、どの話もラストが素晴らしく、「明日も元気に生きよう」というようなメッセージが読めて、とてもいい読後感が得られました。
金城一紀さんの小説は、どれも私は大好きで、このサイトでも「Favorite Novels」のコーナーに彼を取り上げていますが、他の作品が非常に活動的でさわやかな小説であるのに対し、この短編集は静かな小説が多く、金城さんの作品の中では異色だなと思いました。
第一話「恋愛小説」は、自分とかかわる人が次々に死んでいく男の話。第二話「永遠の円環」は、ガンの末期症状の青年が、自分の恋人を自殺に見せ掛けて殺した大学教授を知り合いに頼んで殺してもらう話、第三話「花」は、脳に動脈瘤が見つかり、いつ死んでもおかしくないと言われた主人公は会社もやめ、司法試験の勉強を始めますが、ちょうどその時、鹿児島のポスピスで死んだ、別れた妻の遺品をもらいに行く弁護士が東京から鹿児島までの車の旅のドライバーに主人公を雇い、一緒に旅して、最後には妻はその弁護士を死ぬまで愛していたことが分かる、という話です。
こう書くと味も素っ気もありませんが、様々な物語が含まれていて、一気に読ませます。また、どの話もラストが素晴らしく、「明日も元気に生きよう」というようなメッセージが読めて、とてもいい読後感が得られました。
金城一紀さんの小説は、どれも私は大好きで、このサイトでも「Favorite Novels」のコーナーに彼を取り上げていますが、他の作品が非常に活動的でさわやかな小説であるのに対し、この短編集は静かな小説が多く、金城さんの作品の中では異色だなと思いました。