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山田詠美&小林丸人『巴里製皮膚菓子』

2006-09-18 16:29:27 | ノンジャンル
 今日の山田詠美作品は、'01年12月発行の「巴里製皮膚菓子」です。
 カバーが透明なプラスチックで何やらジャン・コクトー風の線が書きなぐられています。本は外国本のように左に開いていくようになっていて、ページに使われている紙も写真集などに使われる厚い紙が使用されています。
 本の題名の次のページは、黒い地にいきなり白でフランス語「君は彼女(彼)が好き?」「私はそうは思わない、しかし~」というおしゃれなページで始まり、次のページは白地に淡い黒で目次が書かれていて、章の題名はすべてフランスの男性の名前です。次のページは壁の落書きの写真、次のページは、左のページが題名(フランスの男の名前)が黒い地に浮き出ていて、右のページが詠美さんの散文詩。詩は苦手なのでまったく意味不明。「死と隣り合わせになるほどの愛情は、私を素通りして、パリの街を泳ぐ。」「その視線からしたたる雫に溺れかけた人々がいる。」私には理解できない文章です。
 次のページから若い男性の肉体を映した写真が続き、また左ページが黒い地に題名が浮き出ていて、右のページに詠美さんの散文詩。ということで、これは詠美さんの散文詩集と男性の肉体を映した写真集の合体した本なのでした。私は詩がほとんど理解不能なのに加えて、男性の肉体にも大して興味がないので、パラパラとめくって、ほんの10分かそこらで読み終わりました。これが人によっては2時間になり10時間になり、24時間になるような、そんな本だと思いました。
 興味をもたれた方、ぜひ実際に手に取ってご自分で判断してみてください。