自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

創刊号 その1 「自転車競技マガジン」

2012年07月08日 11時17分10秒 | 
自転車に興味を持ち最初に購読したのが、「サイクルスポーツ」誌でした。
その1974年4月号です。




何度も何度も読み返し本はボロボロとなりましたが、それ以降の本を大半処分したもののこの本だけは手元に残しました。

「サイクルスポーツ」の創刊は、1971年(昭和46年)1月だそうなので、今となれば創刊とほぼ同じ期間自転車に係わってきたことになります。



1975年4月からは「ニュー サイクリング」誌も購読するようになりました。





入門的な「サイクルスポーツ」に対し、年齢層・経験も少し上の層を読者にしていた「ニュー サイクリング」は別の意味で新鮮でした。

「ニュー サイクリング」誌の創刊が、1963年1月なので約50年ということになります。
かなりマニアックな内容だったので、読者の好き嫌いははっきりしていたようです。

この頃、自転車を趣味にする人の絶対数は少なく、楽しみ方のジャンルもツーリング派かロード派かのいづれかで、現在のように多様な楽しみ方はありませんでした。
自転車をファッションの一部ととらえるなど想像もできませんでした。


ロードパーツとしてシマノの「Dura-Ace」やサンツアーの「サイクロン」等が登場し、ロードレーサーが普及していくものの自転車競技(ロード)の草レースは皆無で、レース参加者は連盟に登録をしなければなりませんでした。
アマチュアですが、競技者志向でなければレース参加は難しかったように思います。

そんな中で選手登録をせずに一般人が参加できるレースとして開催されていたのが「チャレンジ サイクルロードレース」(修善寺)です。
4月の、まだシーズン始まったばかりの肌寒い時期に開催されるレースですが、元祖一般参加のレースだと思います。

その後、「神鍋カップ」というサンツアーの前田工業主催のレースも開催されるようになりました。
(個人の記憶なので記憶違いがあるかもしれません。)


徐々に自転車競技人口が増加していたその時代に創刊されたのが、「自転車競技マガジン」です。





創刊は、1978年(昭和53年)10月、発刊は ベースボールマガジン社。

純競技雑誌で、「サイクルスポーツ」や「ニューサイクリング」とは一線を画するものでした。
「ベースボール マガジン」の自転車版で体裁も準じていたように思います。
表紙は、ベルナール・イノー。
当時、ロード界の絶対君主!
乗っている自転車は、ジタン(仏)でカンパニョーロ スーパーレコード仕様です。
ステムは、チネリではなく日東「パール」で、「帝王イノーに認められた」と日東の方がそのことを後日語っていました。

レースに特化した内容は、それはそれで面白かったです。

草レースは、その後もどんどん増えてはいったのですが、「自転車競技人口が増えた」のではなく「競技機会が増えた」ことに留まったのか、「自転車競技マガジン」は廃刊(休刊?)してしまいました。

今の時代であれば、もっと受け入れられ読者も多かったでしょう。
時期が少し早かったのかもしれません。


コメント
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