自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

カンパニョーロ ラージフランジハブ 再生 その1

2012年02月20日 22時36分51秒 | パーツ
Campagnolo のラージフランジ ハブです。





かなり醜くてスイマセン。

数年前、ショップで中古パーツ(と言うよりジャンク品)として売られていたものを購入し、長らく自宅でほったらかしにしていました。
表面は、ピカールで磨いてあるせいか光る部分もあるのですが、腐食がひどくデコボコのアバタ状態。











全体に黒ずみも見受けられます。
クイックレリーズは、所謂「直クイック」ですが、これもメッキがはがれ錆も出ています。
玉当たりの調子は良く、スムーズに回転します。

このパーツ、完成車に組み込まれていたものの良くない環境に放置され、表面だけが激しく傷んでしまったのではないでしょうか。
言葉は悪いのですが、かろうじて「腐ってもカンパ」といった状態です。

購入した動機は、「補修パーツの部品取りでもできればいい」ということと、直クイックが付いていたからです。
何とか綺麗にならないものかと思いつつ、全く手を加えず放置していました。


先日、初代 DURA-ACE のハブをキャビネットから出したり戻したりしている時に、一番奥で眠っているこのハブが目に入り、「少し綺麗にしてみるか」と・・・。
綺麗にするといっても、今更ピカールで磨いてもアバタが平らになるわけではないでしょうから、それなりに覚悟を決めて取りかからなければならないでしょう。

さて、どこまで綺麗にできるのか・・・。
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フリー抜き その5

2012年02月06日 23時12分51秒 | 工具
似て非なるもの。





形状は非常によく似ていますが、目的が異なるのがこの二つです。

左が、カンパのスプロケットロックリング外しで、右はレジナのフリー抜きです。
一見、流用できそうですが溝の形が違って使えません。

カンパのこの工具は、スプロケットのロックリングを外すためだけではなく、カートリッジタイプのボトムブラケットを脱着するためにも使います。
こういった点は、ユーザー(カンパであれば主にレースシーンでのメカニック?)の使い勝手を考えてのことだからでしょう。


<レジナのフリー抜き>











レジナは、フリーとチェンを作っていたメーカーですが、フリーのカセット化が進みチェンもコンポーネント化したために自転車の世界では見かけなくなりました。
昔は、カンパのセットにレジナ、が定番でした。


レジナのフリーです↓








この状態では、フリー抜きは使えません。
プラスチックのカバーを外して差し込みます。





レジナも軽合スプロケットの「America SL」というのがありました。
私は、今でも Cinelli Super Corsa で使っています。


フリーも沢山保有していますが、使われることのないものになりそうです。
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フリー抜き その4

2012年02月05日 21時49分54秒 | 工具
特徴が無く同じようなものばかりで飽きてしまいそうですね。


さて、サンツアー 最後は、<マイクロライト>用です。





マイクロライトは、すべてのスプロケットに加え本体の一部も軽合でできた軽量フリーでした。
歯の減りは、やや早かったもののその軽さは魅力的で使われた方も多かったと思います。
交換用のスプロケットも容易に入手でき、私は長く愛用していました。


また話がそれますが、サンツアーはずっと昔、やはり軽合のフリーを作っていて、その名は「ウイナー」でした。











この時のフリー抜きは、パーフェクトと同じものでした。


話を戻して・・・

マイクロライト用のフリー抜きは、爪がさらに増えて6つに。











軽合の本体なので力を分散させるために6つの爪にしたのでしょうか?


サンツアーは、この後無くなってしまいました。
ひとつひとつのパーツが、非常によくできたパーツでユーザーフレンドリーでした。
最近、サンツアーOBの方が「サンエクシード」を立ち上げたそうです。
今後のラインナップに期待したいと思います。


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フリー抜き その3

2012年02月04日 23時55分31秒 | 工具
前回、サンツアー パーフェクトに触れましたが、実物を知らい方も多いと思います。

ありました!

段ボール箱の底に未使用のモノが。








質実剛健。実用本位。
私が最初に乗ったフラッシャー付ジュニアサイクルにも、スキッターとの組み合わせでこれが使われていました。




本題に戻り、次は、<サンツアー Winner(ウイナー)>用です。











パーフェクト用とほとんど同じですが、爪が4本になりました。


フリーは、これです↓。





このフリーは、Winner Pro で、蓋がゴールドタイプ。シルバーが、Winner だったと記憶しています。
6段ですが、このフリーは、120mmエンド用です。
今では、非常に珍しいものになってしまいました。

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フリー抜き その2

2012年02月03日 22時56分39秒 | 工具
フリー抜きは、フリーのメーカー、モデルによって異なります。
本気で集めれば、20種類ぐらいあるのかもしれません。(もっとでしょうか?)

最近少しブームのビンテージ バイクは、そのほとんどがボスハブにフリーホールの組み合わせ。
古いフリーを手に入れてハブに組み込み「ヨッシ!」と喜んだものの、いざ外そうとしたらフリー抜きが手に入らないなんて笑えない話もありそうです。
フリーとフリー抜きは、セットでそろえた方が賢明です。





さて、↑写真
上段は、すべてサンツアーのフリー抜き。
下段一番左は、DURA-ACEでご紹介したもの。
下段中央は、Regina のフリー抜き。
下段一番右は、Campagnoloのカセットフリーのロックリング外しです。

前回のクイズ?の正解は、「カンパのロックリング外し」でした。
Regina とは似ていますが、これだけは「フリー抜き」ではありません。



上段一番左の〈サンツアー パーフェクト・プロコンペ用〉










サンツアーのスタンダード、パーフェクトやプロコンペ用のフリー抜きです。

爪が2本で、フリー本体にがっちりかみ合います。




(↑「プロコンペ」フリーです)


このフリー抜きは、町の普通の自転車屋さんでも持っていた一般的な工具です。

高校生の頃、ショップのクラブチーム(チームと言っても主にロードでサイクリング主体)にお世話になっていたことがありました。そのチームのある方は、片倉シルクのオーダーフレームにフルカンパ仕様のあこがれのバイクに乗っていたのですが、フリーだけはサンツアーのパーフェクトを愛用。全体のバランスからするとかなり見劣りする組み合わせでした。
何故だか不思議で尋ねてみると答えは、「ツーリング先でトラブルになっても自転車屋に行けば必ずあるから」。
事実、ツーリング先で後輪のスポークが切れたものの、田舎の自転車屋さんでフリーを抜いてスポーク交換をする場面に遭遇しました。

これほどスタンダードであったフリー抜きは、恐らくこれだけでしょう。





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