【日経賞】タイトルホルダーが8馬身差圧勝!47年ぶり史上2頭目の連覇:サンスポZBAT!
第71回日経賞(4歳以上オープン、G2、芝2500m)は、横山和生騎手の2番人気タイトルホルダー(牡5歳、美浦・栗田徹厩舎)が勝利。早々と先頭に立ってマイペースに持ち込むと、他馬が雨でぬかるんだ不良馬場で伸び悩む中、直線で一気に後続を引き離し8馬身差の圧勝劇を決めた。1975、76年のホワイトフォンテン以来、47年ぶり史上2頭目の連覇を達成した。タイムは2分36秒8(不良)。
昨年に続きボッケリーニ(5番人気)が2着に入り、ディアスティマ(7番人気)が2番手追走から粘って3着に入った。なお、昨年の菊花賞馬で1番人気の支持を集めたアスクビクターモアは、スタート出遅れが響き後方からのレースを余儀なくされ9着に敗れた。
日経賞を勝ったタイトルホルダーは、父ドゥラメンテ、母メーヴェ、母の父Motivatorという血統。通算成績は15戦7勝(うち海外1戦0勝)。重賞は2021年弥生賞ディープインパクト記念(G2)、菊花賞(G1)、22年日経賞(G2)、天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)に次いで6勝目。栗田徹調教師、横山和生騎手ともに22年タイトルホルダーに次いで日経賞2勝目。
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ドロドロ馬場だった凱旋門賞での11着大敗、その影響が残っていたとしか思えない有馬記念の9着。でも、きちんと時間をかけて立て直せば、そりゃあ強いに決まってますよね。。昨年の宝塚記念、パンサラッサで対戦した実感としては、8馬身差の圧勝劇を見せられても、『こんなに強かったの?』みたいな驚きは感じません。
ただ、今日はアスクビクターモアが出遅れちゃいましたからね。展開的には内枠を引いたタイトルホルダーが前、アスクビクターモアはその外、やや後ろでマークするカタチを想定していましたが、この不良馬場で後方待機になってはアスクの良さは出ないかと…。それにしても負け過ぎ、との評価もあるかもしれませんが、まあ、今日のところは参考外でも良い気はします。(どんなレースでもスタートって大事ですね(^^;))
逆に、タイトルホルダーにとって良かったのは、前半でディアスティマが後ろからイイ感じにツツいてくれたことでしょうか。ペースが本当に緩んでしまうと後続勢も楽をしますし、ディアスティマのお陰でそうならず、地力の差が如実に出るレースに持ち込めたことが8馬身差につながったと思います。(この辺は、パンサラッサの福島記念や中山記念に通じる部分があるかも)
しかし、過去に対戦し、その強さを認めたライバルの復活は嬉しいものです。こんなに元気になっているなら、パンサラッサと一緒にドバイワールドカップに出て、海の向こうで雌雄を決するなんてのも面白かったかも… と、またまた勝手なことを考えてしまいますが、この勝利、この圧勝劇はパンサラッサに対するエールでもあるんじゃないかと思えてきました!
**2023/3/25中山11R 日経賞(G2/芝2500m)・不良**
日経賞【2023年3月25日中山11R】出馬表、予想:競馬ラボ
ドウデュースがレース前日に無念の出走取消…ドバイターフ:サンスポZBAT!
25日(日本時間26日未明)のG1ドバイターフ(UAEドバイ=メイダン競馬場、芝1800メートル)に出走投票をしていた昨年の日本ダービー馬ドウデュース(栗東・友道康夫厩舎、牡4歳)が24日、左前肢跛行のため出走取消となった。ドバイレーシングクラブが発表した。
ドウデュースは23日にダートコースでキャンター調教を行い、レース前日の24日も朝はトラックで軽めの調整をしたが、その後に問題が生じたものとみられる。主戦・武豊騎手(54)とのコンビで臨んだ前走の京都記念で鮮やかな復活Vを果たし、ブックメーカーでも1番人気に支持されるなど注目を集めていたが、無念のスクラッチとなった。
また、シリアーも右前肢跛行で取り消すことになり、ドバイターフは14頭立てで行われる。
◆友道康夫調教師「調教後に左腕節に違和感を認め、競馬に向けて進めておりましたが、将来のある馬なのでここは無理をせず、取り消すことを決断いたしました」
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京都記念を強過ぎる競馬で圧勝し、主要ブックメーカーでも1番人気に支持されるなど、ドバイターフ制覇に向けて視界良好と思われていただけに、昨日、『ドウデュース、左前跛行により出走回避』のニュースを見て驚きました。
人気、実力、条件は揃っていたはずで、陣営の無念を考えると胸が痛みますが、友道調教師も仰るとおり、無理をさせて何かがあったら取り返しがつきません。詳しい状況は分からないものの、取り消しの判断は致し方ないことでしょう。
しかし、こういうニュースを見てしまうと、予定通りにレースに出ること、そして無事にレースを終えて戻ってくることの大切さが身に沁みます。バスラットレオンもパンサラッサもとても元気で調子が良いと伝えられていますが、結果がどうあれ何事もなくレースを終えて、元気なまま日本に戻ってきてもらわないとイケマセンね。
ちなみに、ドバイワールドカップの主要ブックメーカーオッズを見ると、結局、パンサラッサはカントリーグラマー(米)、アルジールス(英)に続く3番手評価のままでした。オッズは7倍~9倍で上位2頭とはやや離れていますので、米英の強豪2頭を追う挑戦者の一番手、といった評価なのだと思います。
個人的には、本当にこんなオッズでイイならヨダレが出ちゃう感じですが、JRAの馬券はこんなオッズにはならないでしょうし、今日は馬券よりも応援に力を入れたいのであまり気になりません。
海外の皆さんが2000m戦でのパンサラッサの怖さを知らないのは仕方がないことですし…。でも、メイダンのダート2000mより数段逃げ切りが難しいとされる東京の芝2000mで、2kg軽いイクイノックスしか届かなかった事実を軽く見すぎな気もしますけど、まあ、こういう『難しいんじゃないの?』みたいな雰囲気の時にやってくれるのがパンサラッサですからね。
そもそもパンサラッサが1番人気になったのは11着に負けた師走Sの時だけ。。それを考えると益々期待が膨らみますが、とにかく自分の競馬をやり切って、再び世界の競馬ファンをアッと言わせて欲しいと思います!
ドバイワールドカップの主要ブックメーカーオッズ(netkeibaさんまとめ:2023/3/23)
栗東トレセン在厩のキングエルメスは、フレグモーネの治療と様子見が続けられています。
◇矢作調教師のコメント 「体温はもう平熱に戻っていますが、フレグモーネの影響もありますので、ここは大事を取って治療に専念したいところです。したがって来週のダービー卿チャレンジトロフィーへの出走は回避する方向で考えています」
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キングエルメスについて、矢作先生からダービー卿CT(4/1中山)出走回避の報告がありました。
本件については多分そうだろうと思っていましたし、正直、無理をしてまで使いたい条件でもありませんでしたから、『しっかり治してから仕切り直し』の判断はとてもありがたい気がします。
すでに体温は平熱とのことなので、何事もなければマイラーズC(4/23阪神)、仕切り直しで時間が掛かっても京王杯SC(5/13東京)には間に合いそうですし、こちらとしてもあまり焦らず見守っていきたいと思います。
ボンドオブラヴは、24日、ゲート試験に合格しています。
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先週18日にトレセンに入り、一週間後にゲート試験に合格してくれました。
これだけスンナリ合格できたのは、基本的な部分の調教が充分に積めていた証拠でしょうから、あとは走りの面でもしっかりアピールして欲しいと思います。(そこが問題になりそうな雰囲気ですけれど(^^;))
とにかくゲートに合格してくれたので、今回トレセンに入った最低限の目標はクリアできました。まだひと山ふた山あることは覚悟をしていますので、引き続き毎週の近況に注目していきたいと思います。
まずは池田さん、岡助手、サウジカップ以降もパンサラッサのためにベストなサポートをして頂き本当にありがとうございます。今度のレースはサウジカップ同様、いや、サウジカップ以上に注目されて大変だと思いますが、皆さんのおかげでパンサラッサが良い状態でレースに向かえること、それが何より心強いです。
しかし、1800mから2000mへ距離が伸びることについて『200m長く応援できる!ラッキー!!』というのは盲点でした。確かに距離延長を誰がどう心配しようが、走るのはあくまでパンサラッサと吉田豊騎手ですからね。私としては、以前から、そしてこれからも応援しかできないわけで、こうなったら、延びた200mの間に少しでもパンサラッサの後押しになるよう、遠く日本から強烈な念力を送りたいと思います。(念力、役に立つかなぁ…(^^;))
そして、これまで散々話題になってきたドバイのダートに関して岡助手から「粘り気があって力がいる感じ。最初はキツそうだったが一ヶ月の調整期間があり、今はこなせるようになっている」とのコメントが聞けました。やはり、この手の話は実際に仕上げを任されている乗り役さんの言葉が一番信用できますし、要するに、もともとパワーがあるパンサラッサにとっては、ダートがどうこうではなく『慣れ』の問題なのだろうと思います。だとすれば、ワールドカップを攻略する上で、サウジから転戦するローテがすごくプラスになっているということですね。
何と言いますか、ここまで来たら細かいことを気にしても始まりません。枠順やら何やらで心配したい気持ちもありますが、ボスが「出遅れたってやることは一緒」と仰るぐらい腹を括っているわけで、そうであればこちらもその覚悟に応えなければいけません。泣いても笑ってもあと30時間ほどで本番です!!
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ
【メイダン競馬場でのパンサラッサ:公式HP(2023/3/24更新)より】
【ドバイワールドC】パンサラッサはダートコースを流しリラックスムード 日本馬が最終調整:サンスポZBAT!
決戦を翌日に控え、ドバイワールドカップに出走する日本馬がメイダン競馬場で最終調整を行った。
サウジカップに続くビッグタイトル連勝を目指すパンサラッサ(栗・矢作、牡6)は僚馬とともにダートコースをキャンターで周回、気分良さそうに駆け抜けた。「昨日見てしっかりできていることが確認できたので、きょうはリラックスさせるメニュー。やり残したことは何もないね。この馬を見ていると(母の父の)モンジューのすごさを感じる。あとは競馬。やることはひとつなので」と矢作調教師は悠然と構える。
【ドバイワールドC】「マジか~」パンサラッサも大外15番に驚いた!?/池田厩務員:極ウマ・プレミアム
<パンサラッサ担当 池田厩務員のドバイ便り>
水曜夜はブルジュ・ハリファで行われた枠順抽選会に参加させていただきました。会場は熱気にあふれていて、張り詰めた緊張感がありました。パンサラッサの枠が大外に決まった時、会場がどよめきましたね。先生も両手をあげてやり切れないポーズをとられていました。でも与えられた枠でやるしかないですし、ダッシュを決めて自分の競馬に徹するしかないです。
明けて木曜朝、パンサラッサに抽選会の様子と、枠を伝えたら「マジか~」という顔をしていました。パンサラッサは関西人の気持ちを持っているんですかね(笑い)。驚いている様子でしたよ。木曜は追い切りの翌日なので、厩舎前の広場で調整しました。カイバもよく食べて体調は良好です。本番まで残りわずか。しっかりとアシストをしていきたいと思います。
◆池田康宏(いけだ・やすひろ)1958年(昭33)7月16日、大阪府生まれ。中学卒業後、栗東トレセン入り。松永善晴厩舎を経て矢作厩舎へ。昨年3月、パンサラッサで挑んだドバイターフが担当馬でのG1初制覇。今年の7月で定年を迎える。趣味は草野球、ゴルフ、カラオケ「五木ひろし」。
23日の朝、大外枠と聞いて驚いている風のパンサラッサ(池田厩務員提供)Photo by 極ウマ
【ドバイWC】パンサラッサ 大外15番枠でも逃げるだけ!矢作師「作戦は一つ」:スポニチ Sponichi Annex
パンサラッサ(牡6=矢作)は試練の大外15番枠から日本馬史上2頭目のワールドカップ制覇を目指す。
矢作師が「作戦は一つ。枠はどこでもいい」と宣言してから臨んだ抽選で引き当てたのは大外枠。会場はどよめきに包まれたが、「出遅れても逃げるだけ。馬はドバイが大好き」と師は動じる様子を見せなかった。吉田豊も「先生が言ったように、この馬のレースができるかどうかだけ」と同調。キックバックが強いメイダンのダートだけに「1角までの距離が短いとはいえ、かぶされずに運べる大外はいいのでは。リズム良くハナに行ければ。サウジCは最内枠でスタートが決まったので、片方の隣に馬がいないのもいいかも」とポジティブに捉えていた。作戦は一つ。大外枠だろうと、パンサラッサは何が何でも逃げる。
パンサラッサ・矢作芳人調教師まさかの大外15番ゲートに「難しい競馬になる」【ドバイワールドC】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
25日にUAEのメイダン競馬場で行われる「ドバイワールドカップデー」のG1・4競走などのゲート番が決まった。23日には当地で記者会見が行われ、2月のサウジCを勝ってドバイワールドC(G1・ダート2000メートル)に挑むパンサラッサを管理する矢作芳人調教師(62)=栗東=は、大外15番ゲートと決まったことなどについて説明した。
海外メディアも注目する矢作師は、一瞬だけ険しい表情を浮かべた。海外G1・3勝目を狙うパンサラッサのゲート番はまさかの大外15番。この感想を聞かれると「正直言って難しい競馬になると思っています。馬の状態は非常にいいので、そこに賭けたいと思います」と説明した。
世界最高の1着賞金約13億円というサウジCを制してから1カ月。今回は日本から大挙8頭が参戦する。勝てば連覇となるドバイターフではなく、ドバイワールドCを選んだことに「非常に迷いましたし、意思を表明するギリギリまで考えました」と振り返ると、ほかの日本馬について聞かれると「サウジアラビアの時もこの質問をされて、非常に難しいと思ったのですが、ウシュバテソーロやテーオーケインズは対戦したことがないので、すべての馬が脅威ですが、そこには注目しています」と未対戦の2頭を警戒した。
「1800メートルがベストなことは間違いないと思います。ですが同時に2000メートルで4つ勝っているのも事実です」と師。前走から1F延長で、逃げ馬には厳しい大外枠。条件は厳しいが、“世界の矢作”は最後まで前向きだった。
矢作厩舎の4頭が調教から引き上げてきました。先頭がパンサラッサ。#ドバイワールドカップデー pic.twitter.com/iOPl7DBejk
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 24, 2023
バスラットレオンに関しては、私なんぞがアレコレ能書きを垂れずとも、坂井瑠星騎手の落ち着いている様子、自信に満ち溢れた表情が全てを物語っていると思います。(インタビュアーY代表はどんなご様子かな?♪)
状態に関しては坂井騎手も矢作先生も「サウジ(1351ターフスプリント)より良い状態」と太鼓判を押していますし、戦法に関しても「行かせる」と迷いナシ。これだけ良い条件が揃っていれば、そりゃあ人気にもなりますよね(^^)
思い起こせば、昨年ゴドルフィンマイルを勝った時はブービー人気。鞍上の坂井騎手も(一部で注目され始めていたものの)G1未勝利の若手ジョッキーでしたから、この1年で人馬ともに実績を積み、実力をつけ、世界で注目される存在になって帰ってきたことは本当に素晴らしいですし、そう簡単にできることではないと思います。
ここからは勝手な想像になりますが、坂井騎手もきっとバスラットレオンでG1を勝ちたいと思ってくれているはず…。そのチャンスがいつになるのか、どのレースを狙うのかは分かりませんが、明日のゴドルフィンマイルがその第一歩になって欲しいですし、このコンビならきっとやってくれるだろうと思います!
結果は後からついてくる!! by man in the hat.
【2023/2/25 1351ターフスプリント(G3/芝1351m)でのバスラットレオン:公式HPより】
Reigning Godolphin Mile champion BATHRAT LEON 🇯🇵 doing some light exercise.
— Dubai Racing Club (@RacingDubai) March 24, 2023
Can he win it again tomorrow❓#DWC23 pic.twitter.com/pZiHTZZ2gM
栗東トレセン在厩のキングエルメスは、23日になって左後肢にフレグモーネを発症してしまったため、すぐに適した治療を施し、様子を見ています。
- 23.03.22 助 手 栗東CW良 7F 95.6-79.6-65.2-50.8-36.1-11.9(3) 一杯に追う
レイジングスラスト(三未勝)一杯の内1.1秒追走0.6秒先着
- 23.03.19 助 手 栗東坂重 1回 57.3-41.7-27.1-14.0 馬ナリ余力
◇安藤助手のコメント 「先週のうちに背腰に電気針を済ませ、22日にCウッで3頭併せ。針の効果はテキメンでしっかりと負荷をかけることができましたし、時計、動きともに良かったのですが、23日になってフレグモーネを確認。体温も少し高めになっていますので、当面は治療に専念せざるをえない状況です。よって来週4月1日(土)中山11R ダービー卿チャレンジトロフィー(G3・芝1600m)に使えるかどうかは微妙な状況になってしまいました。申し訳ございません」
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帰厩後2本目となる22日のCWで6F80秒を切る時計を出したあと、残念ながらフレグモーネを発症してしまったとのこと。。追い切りに関して「時計、動きともに良かった」との評価がもらえた中での頓挫は痛いですが、発症してしまったものは元に戻せませんし、ここは気持ちを切り替えて、できるだけ早い回復を祈りたいと思います。
と言いますか、元々はマイラーズC(4/23阪神)か京王杯SC(5/13東京)での復帰が既定路線であり、ダービー卿CT(4/1中山)をどうしても使いたかったわけではないですからね。たまたまキングエルメスの調子が上がるタイミングが早まって、それならダービー卿CTを…となったのですから、これで元に戻ったと思えば別にどうという事はありません。
個人的には、ダービー卿CTから京王杯SCを狙うのが絶妙なローテだと考えていましたが、まあ、これも一口馬主あるあるの一つですから、こうなった以上はやせ我慢…じゃなくて、笑顔で次の目標を見据えたいと思いますm(_ _)m
【2023/1/21中京 睦月ステークス(OP/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】
◇中舘調教師のコメント 「坂路やウッドで普通のところを乗っており、特に問題なく回復してきていますので、続戦の方向で進めていきたいと思います。サトノアラジンの産駒は日本だとダートを得意とする馬が多いのですが、海外では芝のG1馬を複数出していますからね。早ければこの週末にも芝コースに入れてみて、その感触次第では4月8日(土)福島7R 3歳未勝利(芝2600m)に向かうことも検討したいと思います」
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まずは前走の疲れが長引かず、続戦可能と判断されたことは良かったと思います。
しかも、次走の候補として福島の芝2600m戦が挙がっているというのも『なるほどねぇ…』でありまして、同じような条件を何となく使うのではなく、様々な可能性を探りたいとの中舘先生のお考えは、何とかキッカケを掴みたい今のセントアイヴスにとって、とてもありがたいことだろうと思います。
実際に芝2600m戦を使うかどうかは「週末に芝コースに入れてみた感触次第」のようですが、もしも実現すれば、芝の走りがどうなのか?と、長距離適性がどうなのか?の二つを一気に試せる面白い案ですからね。
結果が出る出ないは別にして、最初の一勝のために、ああでもないこうでもないと作戦考え、試行錯誤をしていくプロセスは、(海外挑戦とは全く違う次元ですが)これこそ一口馬主の醍醐味だよな…という気がしてきます(^^ゞ
【2023/3/12中山3R 3歳未勝利(ダ1800m)でのセントアイヴス:公式HPより】
栗東トレセン在厩のボンドオブラヴは、おもに坂路でハロン16~17秒ペースのキャンター1本を消化。ゲート練習を開始しています。
◇安藤助手のコメント 「周囲の馬に興味を示したり、立ち上がろうとしたりと、環境が変わって落ち着かない面や幼い面を見せています。これから徐々に慣れてほしいですね。キャンター時の背中やフットワークは悪くありませんが、この時期の入厩になった経緯からも、やはり体力面や馬体の緩さといった点でまだまだこれからといった印象があるのも正直なところです。ひとまず今週末にもゲート試験を受けてみる予定になっています」
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安藤助手から「キャンター時の背中やフットワークは悪くない」とのコメントがもらえた一方で、「環境が変わって落ち着かない面や幼い面を見せている」「体力面や馬体の緩さといった点でまだまだこれからといった印象がある」と、やはり、それなりに厳しい評価ももらってしまいました。。ただ、シュウジデイファーム石川代表の評価を考えれば、この程度のコメントは想定内でしたし、実際に厩舎の皆さんに見てもらえたことはとても良かったと思います。
そんな中、せっかくトレセンに入れてもらったこのタイミングで、少なくともゲート試験はしっかり合格しておきたいところ。。ゲートに合格したうえで、速めの感触を確認してもらうぐらいのことはやっておきたいですからね。
今のところ気性の幼さ、成長の遅さがクローズアップされてはいるものの、いずれは「キャンター時の背中やフットワーク」の良さにスポットが当たるように、日々のトレーニングを着実に積み重ねて欲しいと思いますm(_ _)m
パンサラッサは、3月25日ドバイ・メイダン9R ドバイワールドカップ(G1・ダ2000m)に吉田豊騎手で出走します。
◇矢作調教師のコメント 「日曜日に5F15-15を乗り、22日にダートコースにてバスラットレオンと併せて馬なりで追い切りました。先週しっかりとやり、当週に大きな負荷を掛けないのはサウジの時と同じ形。これで十分に仕上がったと思いますし、動きについても満足しています。状態落ちは感じられませんし、サウジからの転戦によりメイダンの馬場でひと月近く調整できているのはアドバンテージと言えるでしょう。ジョッキーがすべて分かってくれていますので、あとはとにかくこの馬の競馬をするだけ。前走から距離延長となる1ハロン、人馬の頑張りに期待したいと思います」
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パンサラッサが大外15番枠になったことで、ザワザワっと心配する向きもありますが、それはもう『何を仰るウサギさん』みたいな話でしょう。確かに最内枠から真っ直ぐ走るより斜めに1角に向かう方が長い距離を走ることになりますが、コーナーで外々を回るロスとは比べ物にならないレベルですし、挟まれたり押し込められたりのリスクがないのは大歓迎です。
海外の枠入りは適当なので、後入れメリットが期待できないのは残念ですが、もともと駐立に課題があるタイプではないですし、大外になったことで吉田豊騎手の気が楽になるメリットの方が大きいかなと。。内枠や中枠だと一完歩目をキチンと出ないとダメですが、大外なら多少大雑把に出てしまっても何とかなりますし、香港のような『スタート後すぐにコーナー』みたいなコースでもなく、また、パンサラッサ潰しのラビットがいそうもないので尚更です。
それに、直接のライバルと目されるカントリーグラマー、アルジールスが14番と13番でパンサラッサの隣に並んでいるのがまた面白い。。両馬がどの位置を狙ってくるかは分かりませんが、正直、2頭の陣営はあまりイイ気分がしていないんじゃないかと思います。まあ、他陣営がどう感じようが、こちらのやることはひとつなので関係ないんですけどね(^^ゞ (矢作先生は「出遅れても逃げるだけ」と仰っていますが、できれば出遅れないようにお願いしますm(_ _)m)
最終追い切りでは馬ナリでバスラットレオンと併せて先着されたものの、調教駆けするバスラットの調子が良過ぎることを考えれば、レース数日前の状態として全く不安のないレベルにあると思います。そもそも今のバスラットレオンと併せ馬をやって、楽々先着しようと思ったら相当に大変なんじゃないかと思いますしね。
現時点で言う事があるとしたら、レースでどうしろああしろの話ではなく、ここまで連れてきてくれてありがとう…みたいな話になってしまうんですよね。。(^^ゞ 本来は、もっと切羽詰まって勝利を望むべきなのでしょうが、何と言いますか、そういうこととは別のジャンルで、説明しがたい楽しみをもたらしてくれたことが本当に貴重だと感じていますm(_ _)m
【ドバイWC枠順】パンサラッサは15番枠、テーオーケインズは6番、カフェファラオは10番、ジオグリフは9番:JRA-VAN World
現地25日に行われるG1ドバイワールドカップ(ダート2000m)の枠順が確定。G1サウジカップからの連勝を狙うパンサラッサ(牡6、矢作厩舎)は15頭立ての大外15番枠、昨年の最優秀ダート馬カフェファラオ(牡6、堀厩舎)は 10番枠となった。
そのほかの日本馬は、テーオーケインズ(牡6、高柳大厩舎)が6番枠、ジオグリフ(牡4、木村厩舎)が9番枠、ヴェラアズール(牡6、渡辺厩舎)が5番枠、クラウンプライド(牡4、新谷厩舎)が12番枠、ウシュバテソーロ(牡6、高木厩舎)が8番枠、ジュンライトボルト(牡6、友道厩舎)が3番枠に入った。
サウジC2着のカントリーグラマーは14番枠、前哨戦を連勝したアルジールスは13番枠となっている。
ドバイWCは日本時間26日(日)1:35に発走予定で、JRAでの馬券発売はインターネット投票で25日午前7:00から開始される。
(左から馬番、枠番、馬名、性齢、騎手)
1、13、アルジールス、セ6、J.ドイル
2、7、ベンドゥーグ、牡4、C.スミヨン
3、10、カフェファラオ、牡6、J.モレイラ
4、14、カントリーグラマー、牡6、L.デットーリ
5、12、クラウンプライド、牡4、D.レーン
6、2、エンブレムロード、牡5、A.アル・ファライディ
7、9、ジオグリフ、牡4、C.ルメール
8、3、ジュンライトボルト、牡6、R.ムーア
9、15、パンサラッサ、牡6、吉田豊
10、1、リモース、セ6、T.オシェア
11、4、サルートザソルジャー、セ8、A.デフリース
12、11、スーパーコリント、牡4、H.ベリオス
13、6、テーオーケインズ、牡6、O.マーフィー
14、8、ウシュバテソーロ、牡6、川田将雅
15、5、ヴェラアズール、牡6、C.デムーロ
【ドバイ・ワールドC】パンサラッサは大外15番ゲート 矢作調教師「出遅れても逃げるだけ」 : スポーツ報知
◆ドバイ・ワールドカップ・G1(3月25日、メイダン競馬場、ダート2000メートル)=3月22日
【ドバイ(UAE)22日=松末守司】ドバイワールドカップデーの諸競走の枠順抽選会がドバイ市内のホテルで行われ、サウジCを制したパンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)は、大外15番枠に決まった。
矢作調教師は抽選を引く前に「出遅れても逃げるだけ。ドバイでは昨年勝っているので馬はドバイが大好きだと思います」と揺るぎない気持ちを話した。
【ドバイワールドC】WBC吉田正尚選手の次はDWC吉田豊騎手の番です!/池田厩務員:極ウマ・プレミアム
<パンサラッサ担当 池田厩務員のドバイ便り>
サウジ→ドバイと遠征続きですが、快適に過ごしています。日本からレトルトのご飯やカップ麺を持ってきているんですが、せっかく海外に来たんだし、と思って外食を楽しんでいます。日本料理やハンバーガーなどを食しましたが、現地のご飯もおいしいですよ。
さて、水曜日は最終追い切りを行いました。ダートコースでバスラットレオンとの併せ馬。2コーナーから遠目でしか見られませんでしたが、しっかりとした脚取りで状態の良さがうかがえました。ゴール付近で見ておられた矢作先生から「パンサラッサらしい、いい動きだった」とお褒めの言葉をいただき、ひと安心です。当該週の追い切りが無事に終わるとホッとします。キャリアを何年積んでも、それは変わりませんね。
また、レースで騎乗する吉田豊騎手と状態、そして意気込みの確認をしましたよ。日本が優勝したWBCではレッドソックスの吉田正尚選手が大活躍。次はDWC(ドバイワールドカップ)で吉田豊騎手がやる番ですね!
◆池田康宏(いけだ・やすひろ)1958年(昭33)7月16日、大阪府生まれ。中学卒業後、栗東トレセン入り。松永善晴厩舎を経て矢作厩舎へ。昨年3月、パンサラッサで挑んだドバイターフが担当馬でのG1初制覇。今年の7月で定年を迎える。趣味は草野球、ゴルフ、カラオケ「五木ひろし」。
【2023/2/25 サウジカップ(G1/ダ1800m)でのパンサラッサ:公式HPより】
Take a spin with Saudi Cup hero Panthalassa #パンサラッサ, his rider Yusaka Oka and 1351 Turf Sprint winner Bathrat Leon #バスラットレオン as they get set for Dubai World Cup night on Saturday. #DWC23 pic.twitter.com/InI6gCfgiC
— Racing Post Bloodstock (@rpbloodstock) March 22, 2023