大瀧ステーブル在厩のプライムラインは、おもに周回コースでハロン17~20秒ペースのキャンター1800mを消化しています。
◇高野毅調教師のコメント 「まだまだ暑い日が続きますが、あえてセーブ気味に乗ってもらっていることもあり、耐え抜いてくれているようですね。先日、実際に確認してきたところ、脚元はスッキリとしていましたし、思っていた以上に状態が良さそうでしたので安心しました。引き続き動きが良いようであれば、今月末から来月上旬頃の帰厩を検討していきたいと思います」
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6/8大井のC2で2着となったあと、リフレッシュ目的の休養に入っていたプライムラインが戻ってきます。もともと高野先生は8月帰厩をイメージしておられましたから、時期的には概ね予定通りといったところでしょうか。(何とか猛暑を乗り越えたことを考えれば、多少の遅れは許容範囲内!)
にしても、気付けばもう4歳の8月が終わろうとしています。プライムラインが中央に戻るためには3勝以上が必要ですから、早くひとつめを勝たないと、3勝する頃には精根を使い果たしていました…みたいなことにならないとも限りません。(そうなったら諦めるだけ、と言ってしまえばそうですが、それは少し寂しい(^^;))
本人(馬)はあまりダートが好きではないと思いますが、今さらそんな泣きごと言っても始まりませんので、次走が中央復帰への本当の第一歩になるように、そろそろマジで頑張って欲しいと思いますm(_ _)m
【2021/6/8大井9R C2十十一(ダ1200m)でのプライムライン:公式HPより】
先週土曜日はヴィジャーヤとリナーシェが3歳未勝利戦に出走、それぞれ11着と16着に終わりました。小倉2Rがデビュー戦だったヴィジャーヤは、スタート直後に挟まれて後方となったこと、道中では力んだ走り、右にモタれながらのレースとなってしまい、結局力を出し切れませんでした。今後については関係者で協議となっていますが、何とか現役続行のチャンスがもらえるとありがたいです。
札幌4Rに出走したリナーシェは16着の最下位でしたが、ここまで全9戦の中で、やるべきことにチャレンジして来ての結果ですから、現役引退の判断も致し方ないところです。未勝利引退は残念ですが、様々な経験を積みながら、ずっと真面目に頑張ってくれたリナーシェには感謝の気持ちしかありません。
翌日曜日にはキングエルメスがクローバー賞に出走、カイザーノヴァに続いて2年連続兄弟制覇をめざしました。戦前、単勝1番人気に推されたことからも、勝利は濃厚かと思われましたが…。
デビュー戦の素晴らしい内容からすると、信じられないほど馬が進んでくれず、多少なりとも真面目に脚を使ったのはゴール前だけというレースになってしまいました。それでも5着だから…という見方もありますが、原因が明らかにメンタル面であることを重く見て、今後については一旦白紙に。素質の高さ、本気で走った時の能力は間違いないと思いますので、立て直しての再スタートに期待したいと思います。
今週末は3歳未勝利馬のもう一頭、ゴッドシエルが小倉のダート1700m戦に出走します。先週の追い切りでは最初から力んで最後に失速するという、今までと変わらない走りになってしまい、厳しい戦いになることが予想されますが、泣いても笑ってもこれが最後のチャンスですから何とか奮起を期待したいです。
その次となるともう9月、いよいよバスラットレオンが戻ってきます。復帰レースの京成杯AHに向けて栗東で最終調整をすることになりますが、シュウジデイファームではずっと順調に過ごせていましたし、いきなりから能力全開のレースになって欲しいと思います。グレナディアガーズを筆頭に相手も強い馬たちですが、これからのバスラットレオンに楽ができるレースはありませんからね。今後を占う意味でも好勝負をして欲しいところです。
その他では、パンサラッサがそろそろ戻ってきてくれそうですが、それ以外は動向未定の馬が多く、9月、10月も全馬で反転攻勢とはいかない雰囲気になってきました。何となくモヤッとした近況が続いている馬たちについては、何とか厳しい状況を乗り越えて、11月12月のラストスパートに貢献できるよう頑張って欲しいですm(_ _)m
**出資馬の状況**
**2021年総合成績**
札幌9Rクローバー賞で5着となったキングエルメスの関係者コメントです。
◇坂井騎手のコメント 「若干ソエを気にするところがあったとは言え、それにしても今日は前に進んで行ってくれませんでした。最後は多少伸びているものの、右にモタれてしっかり追うことができませんでした」
◇矢作調教師のコメント 「鞍上によると、『トモがしっくりこなかった』とのこと。初戦とは違って自分からハミを取るようなところがなく、走らされている感じになり、直前の追い切り同様フワフワと集中力に欠ける格好となってしまいました。遊びながらでも走るくらいの余裕があったように、今回の敗因はメンタル面。能力で負けたわけではありません」
◆クラブのコメント 「デビュー戦のような行きっぷりがなく、終始、促されながらの追走となり、レースの流れに乗り切れない形。それでも最後は掲示板まできてくれましたが、今回は本来の能力を発揮することができませんでした。ひとまず「上がりの息や脚元に問題はありません」とのことで、今後については「もう少し様子を見守ったうえで立て直しを図り、それから次走を検討していく」(師)予定になっています」
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いやぁ、坂井騎手も、今日は一体どうしちゃったんだろう…という感じだったと思います。2.5倍の1番人気だったことはさて置いても、きっと『今日は普通に乗れば勝てる』という手応えでレースに臨んだはずですから。。
その意味では、矢作先生が「今回の敗因はメンタル面、能力で負けたわけではない」と、はっきりコメントしてくれたのは良かったです。もちろん私も能力で負けたとは1ミリも思っていませんでしたが、調教師自ら口惜しい気持ちを隠さずに、『この馬はこんなものじゃない!』というメッセージを出してくれると心強いです。
その上で、札幌2歳S挑戦を白紙に戻し、「様子を見守ったうえで立て直しを図り、それから次走を検討」としたのも正解ではないでしょうか。体力面や脚元に問題がないとしても、実はメンタル面をこじらせるのが一番怖いですから、ここで変に使い急がずに、きちんと様子を見るのはとても大事だと思います。
今日勝てなかったことは残念ですが、(あれほどやる気がなかったのに)最後にチョロッと脚を使って5着に来るぐらいの能力はあるわけですし、そもそも本当の勝負はずっと先の話ですからっ!
【2021/8/22札幌9R クローバー賞(2歳OP/芝1500m)パドックでのキングエルメス】
札幌9R クローバー賞に出走したキングエルメスは5着でした。
【レース内容】やや遅れ気味のスタート。坂井騎手が促して先行態勢かと思いきや、馬が全く行く気を見せず中団より後方の位置取りに。2コーナーを回ったあとも前進気勢は見られず、向こう正面では坂井騎手の手が動きっぱなしの状態で…。ようやく少しずつ動き始めたのは4角手前あたりでしたが、直線に入ると今度は内にササってマトモに追えず、それらしい脚を使ったのは最後の50mほどだったでしょうか。初戦とはうって変わって気難しさを露呈してしまい、結果、5着での入線となっています。
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今日はひどい競馬をしちゃいました(T_T)
初戦があまりにも優等生の内容だったので、ここは当然通過点だと、私も最終追い切りまではそう考えていました。ただ、今日の内容を見る限り、走る気がない時は動かないという『厄介な気難しさ』を感じましたし、追い切りでの遅れもそういうことだったのかと、あまりしたくない納得をしてしまいそうです。
しかし、スローな流れの前半をあんなについて行けないとは、本当に走る気がなかったんですねぇ…
おそらくマトモにレースをしていないので、体力的な問題はないと思うのですが、気持ちの面でこの敗戦がどう影響してくるのか…。果たして札幌2歳Sに行くのかどうか…。まあ、終わってしまった事はどうしようもありませんので、まずは関係者コメントを待ち、今後の作戦がどうなるかに注目するしかありません。
**2021/8/22札幌9R クローバー賞(2歳OP/芝1500m)・良**
◇石川代表のコメント 「ウォーキングマシン馴致、腹帯に慣れさせるエリ上げをつけてのロンジング、そして馬房内で人が跨ろうとする仕草を体感させるなど、初期馴致のメニューをひとつひとつ消化している段階。まだこれからですので何とも言えませんが、半兄のキングエルメスというよりは、やはり全兄にあたるカイザーノヴァに近いイメージでしょうか。馴致の過程で特段うるさいようなところは見せていませんが、この血統はやっていくうちに元気が過ぎるようなケースも考えられますからね。引き続き、慎重に進めていきたいと思います」
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ステラ仔はカイザーノヴァ、キングエルメスに続いて3年連続で矢作厩舎、シュウジデイファームにお世話になりますから、石川代表はじめスタッフさんたちが、(兄たちとの比較を含めて)ある程度留意事項を想定してスタートできるのは良いですね。このあたりは馬の系統ごとに牧場、育成場、厩舎のラインを安定させているメリットでしょう。
石川代表の印象としては、「半兄キングエルメスより全兄カイザーノヴァに近い」とのことですが、具体的には、馬体だけでなく扱いやすさ、テンションの高さがキングエルメスよりカイザーノヴァ寄り、ということでしょうか。。もちろん、これから進めていく中で自然に答えが出てくると思いますので、まずは初期馴致を無難にこなし、(兄たち同様に)テンション高めでもトレーニングは真面目にこなす馬になって欲しいと思います。
今日はキングエルメスがクローバー賞に挑戦しますが、本馬には、まずは三世代連続新馬勝ちが狙えるレベルになって欲しい…。いや、少し気が早い話ではありますが、そのぐらいは普通に期待したい馬ですよねぇ(^^ゞ

【様似木村牧場在厩のステラリード’20:公式HP(2021/7/30更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のハイアーラヴ’20は、環境の変化に慣れさせた上で初期馴致を開始しています。
◇石川代表のコメント 「ウォーキングマシン馴致、腹帯に慣れさせるエリ上げをつけてのロンジング、そして馬房内で人が跨ろうとする仕草を体感させるなど、初期馴致のメニューをひとつひとつ消化している段階。キズナ産駒は体つきをボテッと見せる馬が多く、見映えの綺麗さといった点では他の種牡馬に譲るようなところもありますが、本馬は脚長で上背が高いこともあって、目立ちやすい一頭ですよね。決して扱いにくいわけではないものの、テンションはときおり高め。馴致も含めて大事に進めていきたいと考えます」
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まずは、石川代表も馬体について好印象を持ってくれたようで良かったです。。と言いますか、(写真と動画で見る限り)この馬は、誰が見ても良いと思うであろう、かなりの好馬体をしていますからね(^^)
ちなみに石川代表が仰っている「体つきをボテッと見せるキズナ産駒」の典型はバスラットレオンだったりするわけです。バスラットレオンが競走馬らしい体型になったのはシュウジデイファームで鍛えられた後で、それと比べると、確かにハイアーラヴ’20は現時点でもかなり洗練された馬体をしています。この違いが競争成績にどうつながるかは分かりませんが、希望としては、中距離以上でも活躍できるタイプに育って欲しいです。
そのためにも、本馬の場合はとにかく気性面に気を使うのが必須条件でしょう。初期馴致を始めた段階で、既に「決して扱いにくいわけではないもののテンションはときおり高め」と、軽~い注意信号も出ていますから、多少時間が掛かっても良いので、全ての面で慎重に進めて頂ければと思いますm(_ _)m
【様似木村牧場在厩時のハイアーラヴ’20:公式HP(2021/7/9更新分)より】
◇石川代表のコメント 「ウォーキングマシン馴致、腹帯に慣れさせるエリ上げをつけてのロンジング、そして馬房内で人が跨ろうとする仕草を体感させるなど、初期馴致のメニューをひとつひとつ消化している段階。背丈はまだこれからといった印象ですが、体つきはがっちりとしていて肉付きの良い馬ですね。何より父の産駒は走っていますし、本馬にもその良さが表れているのではないでしょうか。馴致でも手がかかることはなく、順調にこなしてくれていますよ」
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シュウジデイファームでの初期馴致が始まりました。
基本的に「手がかかることはなく順調」とのことなので、第一段階は無事にクリアしてくれるでしょう。まあ、ここで大きく躓いてしまうようでは先が思いやれるわけで、当たり前と言えばそうなんですけれど(^^ゞ
石川代表は、馬体に関しては「背丈はまだこれからながら、体つきはがっちりしていて肉付きが良い」、全体的には「産駒が走っている父(ドレフォン)の良さが現れている」と、スタート時点としては充分前向きな評価をしてくれたと思います。この過不足のない評価が、この先どう変わっていくかはレトロクラシック’20次第。。年末から年明け頃には、同期の矢作厩舎勢、ステラリード’20やハイアーラヴ’20と甲乙つけがたいレベルで争って欲しいと思います。
【様似木村牧場在厩時のレトロクラシック’20:公式HP(2021/7/9更新分)より】
8/21札幌4R 3歳未勝利(芝1200m)で16着となったリナーシェの関係者コメントです。
◇四位調教師のコメント 「今回は現地競馬でしたし、今までの中でも一番良い状態でレースに臨むことができましたが、結果につなげることができず、馬に対しても会員の皆様方に対しても大変申し訳なく思っています」
◆クラブのコメント 「心身ともに良いコンディションでレースを迎えることができたこともあり、ゴールまで気持ちを切らすことなく馬群に喰らいついてくれましたが、奮闘及ばず、事実上の未勝利戦番組終了を迎えることとなりました。なお、この度の結果を受けまして、本レースをラストランとして現役を引退させる方向で調教師と協議を進めていくことになりました」
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2歳6月にデビューをして以来、9戦も走ってくれました。その間、武幸四郎厩舎から四位洋文厩舎への転厩もあり、芝、ダート、距離は1200mから2000mまでと、様々な条件に挑戦しましたので、同じ未勝利引退でも『最後までやり切ってくれた』という気持ちが強いです。
転厩後お世話になった四位先生は、「結果につなげることができず、馬に対しても会員の皆様方に対しても大変申し訳ない」と仰っていますが、全然そんな事はなくて、なかなか成長が見られないリナーシェをとても大事にしてくれたと思いますし、結果が出ない中でも諦めず、できるだけ良い状態でレースに使いたいとの気持ちはいつも伝わってきました。当たり前ですが、未勝利引退は誰の所為でもなく、四位先生、厩舎の皆さんには感謝しかありません。
お嬢様キャラで頑張ってくれたリナーシェが引退してしまうのは寂しいですが、やはり勝負の世界は厳しいもの。。これからは勝った負けたを気にする必要はありませんし、まずはゆっくり休んで欲しいです。全ての関係者の皆さんとともに、今後の馬生が穏やかなものであることを祈りたいと思いますm(_ _)m
【2021/8/21札幌4R 3歳未勝利(芝1200m)パドックでのリナーシェ】
**2021/8/22札幌9R クローバー賞(2歳OP/芝1500m)14:35発走**
◎ キングエルメス
○ カワキタレブリー
▲ ブッシュガーデン
△ イチローイチロー
△ ウインモナーク
△ ラブリイユアアイズ
キングエルメスは6枠6番になりました。
札幌芝1500mは内枠有利がハッキリしていますから、外枠(と最内枠)以外の偶数番が希望でした。6番枠ならまさに希望通りですし、新馬戦を勝った時と全く同じ番号というのも縁起がイイですね(^^)
気掛かりなのは最終追い切りであまり動けず、(ステイフーリッシュはまだしも)新馬のベルマレット(8/22札幌5R出走予定)にも遅れをとったことですが、そもそも兄カイザーノヴァも調教・追い切りでは全然の馬でしたし、キングエルメスも新馬戦前の追い切りでは大した動きをしていませんでしたからね。そんなこんなを考えると、やはり、本馬は実戦でスイッチが入った時に初めて本気を出すタイプなのでしょう。
ということで、やはり本命はこの馬しか考えられません。前走ではスンナリ先行出来るスピード、折り合いや勝負どころでの反応を含めてレースセンスの高さを見せてくれました。その上で、坂井騎手や厩舎の皆さんが仰るように、距離延長が大歓迎だとすれば、ここではそう簡単に負けられないし、負けたくないレースだろうと思います!
ただしですね、クローバー賞は何と言っても経験が浅い馬どうしのレースです。細かい想定外が起こることも含め、何があってもおかしくないのも確かなので、カワキタレブリー、ブッシュガーデン、イチローイチローといったレース経験が豊富な馬を中心に、意外な混戦となる可能性もあるでしょう。
まあ、キングエルメスもまだ2戦目ですし、少し肩の力を抜いて気楽に応援するのがイイかもしれません。もちろん、ここを予定通りに勝つのが最高ですが、本当の勝負はまだまだ先の馬ですからね(^^ゞ
【6/26札幌5R メイクデビュー札幌(芝1200m)でのキングエルメス:公式HPより】
小倉2Rで11着となったヴィジャーヤの関係者コメントです。
◇池江調教師のコメント 「しっかりと乗り込んでからレースを迎えましたが、なにぶんこれが初めての競馬でしたからね。経験を積んでいくにつれて、ちゃんと走れるようになってくるのかもしれませんが、今回はところどころでムキになったり、右にモタれたりしていました」
◆クラブのコメント 「スタート直後に接触があり、道中は右にモタれ気味の走りで鞍上がこれをカバーしながらの追走。やむなく後手後手に回る競馬となってしまい、力を出し切ることができませんでした。それでも最後まで止まってはいませんでしたし、この経験により馬が変わってくる可能性もありますので、再ファンドも含めて、今後の方向性や進退について調教師と協議を進めていく予定になっています」
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確かに「ところどころでムキになったり右にモタれたり」ということで、池江先生から、「ちゃんと走れていなかった」との評価をもらってしまいました。乗り込み量自体はしっかり確保をしていたものの、もともとクセが強い馬でもありますし、ある程度以上の実戦経験が必要なタイプだったということでしょう。
そしてクラブのコメントにもあるように、今回の一戦だけでは『力を出し切った』とはとても言えないことから、今後についての判断を一旦保留、再ファンドをめざすかどうかも含めて協議をすることになりました。
そうですねぇ、パドックで久しぶりに見た466kgの馬体は、以前の写真や動画で見ていた馬体とは見違えるほど良くなっていたと思いますし、(何度も言うようですが)ダート1700m一戦だけで終了するのはいかにも口惜しい。。結論は協議の結果を待つしかないですが、何らかの形でチャンスを残して欲しいと思いますm(_ _)m
【2021/8/21小倉2R 3歳未勝利(ダ1700m)パドックでのヴィジャーヤ】