netkeibaさんに矢作先生のインタビュー記事が出ていました。
【ドバイワールドCデー】「世界のYAHAGI」矢作芳人調教師とパンサラッサ、13億円の逃亡劇再現だ:netkeiba.com
長い記事なので、詳細は各位ご確認頂くとして、矢作先生のご発言の中から私なりの注目ポイントを抜き出したうえで、勝手な感想を書いてみたいと思います。(勝手な感想なのでクレームは受け付けません(^^ゞ)
矢作調教師:「ダービーを勝った時も『人生変わるな』みたいな感じがしたけど、今回は一般のニュースでもやっていたり、賞金の持つインパクトの大きさからか、もっとだね。ダービーの時以上に人生が変わった気がします」
これは少し意外と言いますか、ダービーを勝った時以上に『人生変わる感』があったなんて、サウジカップ勝ちは相当に嬉しかったんですねぇ。。いや、考えてみれば、ダービーを勝つのはすごく難しいことではありますが、日本の中で頑張ればできること…常に夢として意識していること…とも言えるわけで、想像のしにくさで言ったら確かにサウジカップの方がサプライズかもしれません。あとは、単純にお金が大好きという可能性もあるでしょうけれど(^^ゞ (←もちろんイイ意味で、です。常々、馬主さんのために賞金を稼ぐのが仕事だと仰ってますし!)
矢作調教師:「去年はアメリカのダートをオールウェザー寄りにした、ウッドチップやゴムチップが混じっているような馬場。日本の馬は走りやすいと思っていました。しかし、今年は深いダートになっていたんですよ。それを見て、ちょっと自信が揺らいだ部分はあったね。ただ、もともと芝の不良馬場が得意な馬だから、こういう点で適性もあったのかな、と思う。それは俺の見立て違いでした」
やはり、GCの中継の中で合田さんが仰っていた「今年は馬場メンテナンスが変わったらしい」との情報は事実だったようです。矢作先生の口から「今年は深いダートに変わっていた」との話が出たことで、サウジカップで日本のダート馬が健闘したことも頷けますし、その馬場をクリアして勝ったパンサラッサの充実ぶりが再確認できた良かったです。
ということで、タペタに近いサウジのダートで好走したからといってドバイのダートで同じようにはいかない…的な論調は、パンサラッサには当てはまらないことが分かりました。私は元々『今のパンサラッサなら日本のダートでも無双するかも…』と考えているほどで、パンサラッサこそ本当の芝砂不問、高速芝コースから深いダートまでをオールラウンドにこなせる、常識外れの身体能力を持ったサラブレッドなのだろうと思います。(今さら師走Sに出るわけにもいかないのが口惜しい(^^;))
矢作調教師:「うちのスタッフは海外でも平常心で、栗東以上に楽しんでいる。それは強みだと思う。調教師もだけど、経験が少ない時は色々と神経質になるんです。それは馬によくない影響を及ぼすからね。あと、チームで行くのも大事。バスラット(レオン)とジャスティンは仲が悪いけど(笑い)、知っている馬がいる安心感はあると思うし、調教のバリエーションも広がる」
矢作厩舎の皆さんにはいつも本当に感謝しています。特に、海外遠征と言う『普通ではない状況』において素晴らしい仕事をして頂けるのは、経験豊富な矢作厩舎ならではの部分が大きいだろうと思います。そしてチーム力!! 坂井瑠星騎手、吉田豊騎手を含めて一丸となってチャレンジする姿には、いつも感動させられています。
いや、まあ、例えばで言いますと、乗り替わりが悪いとは言いませんし、それなりの理由があっての判断だろうとは思いますが、ドバイやサウジに行ってみたらいつもと違う外国人ジョッキーが乗ってました…というのは個人的にはアレなんですよね。矢作先生の言を借りれば、乗り替わりの時点でもういつもと違う気持ち、つまり平常心じゃないわけで、もっと普通にチャレンジする方が勝つ可能性は高いと思うんですけどねぇ…。
矢作調教師:「こうなっていかないといけないと思う。凱旋門賞を取るにしても、色々な路線からバラエティーに富んだ馬が挑戦する。そういう機運が出てきたことは歓迎すべきこと。それを自分で主導して、俺を真似してやっている部分も結構あると思うのでうれしいし(笑い)、大事だと思います。世界の大レースを日本の馬が総なめにしていくには、俺一人ではできないです」「1800メートルがベストの馬で、マークもきつくなる。楽な競馬にはならないでしょうけど、やることはひとつ。ゲートを普通に出て、ハナを取り切ってさえくれれば、その時点で俺はもう満足かなと思っています」
矢作先生から凱旋門賞の話がまた出てきましたが、パンサラッサについては「1800mがベスト」と仰っているので、さすがに挑戦候補からは外れているでしょう。
でも、凱旋門賞と並ぶ世界最高峰のもう一つのレース、BCクラシックはハッキリ視野に入れておられるだろうと感じます。正直、日本馬が勝つ難しさで言ったら、最後に残るのは私は凱旋門じゃなくてBCクラシックだろうと思っていた、それほど価値の高い挑戦だと思いますし、もしもサウジに続いてドバイでも勝つようなら、その時は日本を背負って挑戦する責任がある…ぐらいの話じゃないかと思っています。あのディープインパクトやオルフェーヴルが凱旋門賞に挑戦したように。
ちなみに最後にドバイワールドカップについて、「やることはひとつ。ゲートを普通に出て、ハナを取り切ってさえくれれば、その時点で俺はもう満足」と仰っていますが、矢作先生がこういう感じの『100%の自信ないけど的なコメント』をされるときの方が、何となく結果が良いような気がするのは私の勘違いですかね。。もちろん自信がないわけじゃないでしょうけれど、それを胸の内に秘めつつも「勝敗はやってみなけりゃ…」みたいなトーンの時ほど、パンサラッサもバスラットレオンもあっさり好走しちゃう気がしています(^^ゞ
そしてもう一本、同じくnetkeibaさんに吉田豊騎手の記事も出ていました。
【ドバイワールドCデー】13億円「サウジドリーム」実現!吉田豊騎手、今度はドバイでパンサラッサと日本史上最高獲得賞金狙う: netkeiba.com
こちらの記事も詳細は各位ご確認頂きたいのですが、その中に、ドバイワールドカップに向けてとても心強いコメントが出ていましたので、一部を紹介しておきます。
吉田豊騎手:「相手とかそういうことは関係ない。パンサラッサの競馬をするだけ。うまく導いていければと思う」「(昨年の)ドバイでは違う乗り役だろうと思っていました。それでも乗せていただいた。こちらが感謝です。前回は日本の騎手は僕だけだったし、誇らしかったです」「(着順次第でアーモンドアイの賞金記録を抜くことについて)それは全然、気にしていないです。それよりも、そのレースで1着を取ることしか考えていません」
吉田豊騎手に迷いがない、パンサラッサとのコンビではむしろ迷いようがない、と理解してくれているのが頼もしいです。相手もコースも関係なく、とにかくパンサラッサの競馬をするだけ…。それがテン乗りだったオクトーバーS以降も勝ったり負けたりしながら築き上げてきた、パンサラッサと吉田豊騎手の信頼関係そのものなのだと思います。
勝敗は兵家の常とも言いますが、競馬で負けて命まで取られることはないわけで、勝てば喜べばいいし負けたら口惜しがればいい、ただそれだけなんだと思います。その上で今週末、最高にワクワクするこのコンビの逃走劇が、再び歓喜に包まれる瞬間を見たいですし、何故だかきっと勝てるような気がしてきた私なのでした(^^ゞ
そういえば、ドバイワールドカップでは『日本人騎手ただ一人だけ』という状況は回避できそうです。だからと言うわけではないですが、もしも勝ったら(サウジの時と同様に)思い切り日本語でインタビューに応じちゃって欲しいです!
Hi, Panthalassa 👋#DWC23 pic.twitter.com/5cWNYsiQu8
— Laura King لورا كنج 金樂雅 (@LauraKingDXB) March 19, 2023
Last year, PANTHALASSA buddied up with Bathrat Leon, both won. This year Continuar (UAE Derby) is his training pal. #DWC23 pic.twitter.com/XUfoMXF21T
— Laura King لورا كنج 金樂雅 (@LauraKingDXB) March 19, 2023
こちらにレオンちゃんのボス(談)が…(^^;アセ
ネットサーフィンとかしない私です。
(不愉快な事が多いので…)
でも、
パンさん、レオンちゃん
ヤホーで検索君しちゃってます(о´∀`о)
パンさん、レオンちゃん
無事に出走出来ます様に(願)
余裕を持ってドバイワールドカップに挑めるなんて、なかなかある話じゃないですよね!
確かに、サウジカップを勝っただけでもスゴイことなので、ドバイでは勢いに乗って好き勝手ができそうです(^^ゞ
そもそもネットサーフィンて、最近あまり聞かない言葉ですね…
でも、ちゃんと伝わるからOKです(^^)v
それはさて置き、パンサラッサもバスラットレオンも、きっと元気一杯のレースをしてくれるでしょう!
吉田豊さんもシンプルに考えてくれていますね。パンサラッサのレースをするだけと。「4着以上」とか中途半端な目標など要らないですから(笑)
逃げ馬というのはいつも距離延長に不安説が出るものですが、距離が延びる方が実は逃げやすくて結果が出ると思っています。
カツトップエース、アイネスフウジン、サニーブライアン、イソノルーブル、ダイワエルシエーロ等々みんなそうでした。
新たな挑戦を続けた結果、自然と場慣れをして結果も出るようになった…という感じですかね。
いずれにしても、頼もしい限りです。
距離に関しては、私も2000mに延びることが単純にマイナスとは思えないんですよね。
吉田豊騎手も、それを感じているからこそ迷いなく乗れる部分があるのかもしれません。
少なくとも、200m延びるからなるべく抑えていこう…なんて全然考えていないところが素晴らしいです。
なかなか日本の常識が通用しない海外競馬…
そして、パンサラッサの能力も常識外ってことですね!(^^)