えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

「プレフライ」 がはじまる

2017-02-15 09:44:00 | 歌う
          「プレフライ」がはじまる
 
 ✿金曜日でしたら催行しますよとトラベルサロンの窓口は言う  松井多絵子

 何年も前からわたしの旅はツアーの旅になってしまった。観光地の空いている平日の旅、行楽シーズンはいいが、冬の平日は催行しないツアーが多い。土日祭日は催行するが、混んでいる、ところが金曜日は催行するツアーが増えてきた。プレミアムフライデーがすでに始まってているのだろうか。以前から「花金」という言葉があり週末に2泊3日の旅をしている人も。

   先週の朝日・経済気象台のコラムに✿プレミアムフライデー について(H)氏は

 今月24日から「プレミアムフライデー」なる耳慣れないキャンペーンがスタートする。アメリカで年末商戦の初日となる「ブラックフライデー」にならい、経済産業省と経団連が中心になって提唱している。

 毎月最後の金曜日に企業の終業時間を午後3時ごろに繰り上げて退社することで、外食や旅行などの個人消費を喚起して国内総生産の拡大につなげようというものだ。既にデパートや飲食店、ホテル、旅行会社などがビジネスチャンスとみて、「プレフライ」用のイベントや特別メニュー、特別パックなどを用意したり、開店時間を繰り上げたりするなどの施策を発表。

 さらに(H)氏は次のように述べている。ネット上などでは「恩恵を受けるのは大企業のホワイトカラー」「デパートやホテル、飲食店は忙しさが増す」「時給制で働く人は給与が減る」「月末の週末となると、経営部門はそれどころではない」「他の日の残業時間が増えるだけ」などの懸念の声があふれる。

 私はこのコラムを読み、「あちら立てればこちら立たず」か、とおもう。仕事が忙しすぎて、収入はたっぷりなのに、「フロ、メシ、ネル」の人も多いようだ。そんな人びとが時々遊んだら消費が拡大するのではないか。願わくば国内で豪遊し爆買いを、。
      
  ✿ 今月は24日の「プレフライ」まだ空白のわれのメモ帳  

           2月15日  松井多絵子         、

チョコを味方にした女

2017-02-14 09:45:44 | 歌う
    チョコを味方にした女
 
 ♥ 中年で生きがいとお金を得た女、チョコを味方にしたのだろうか 松井多絵子

 本日発売の✿婦人公論2/28号の広告を見て今日はバレンタインデーだと気づく。

 <特集> 生きがいとお金を得て輝く人

 夏木マリ  好きなことを続けるために私は、お金から目を背けない。
 
 好きなことをするには或る程度お金が必要だ。でもお金だけではダメ。夏木マリは20代の頃は稼ぎがよかった。40代になってから理想を追い求めたらしい。目標がなければヤル気になれない。先ほどテレビで91歳の橋田壽賀子が「私は2流をめざした」と言ってた。もしも1流を目指したら成功しなかったかもしれない。まずは少しだけ成功することだ。

 <一生現役の時代が来た!>と広告は叫ぶ。
 
 成功の条件は ①健康 ②お金 ③才能 だと言った人がいる。たしかにこの三つは成功のために不可欠だ。そして④は運だろうか。2流になるのも大変だ。

 バレンタインデーの今日の朝刊のチョコの広告はスゴイ。チョコレート色の紙面に白文字。今や高級でオシャレな菓子ではなく、健康に不可欠な食品として宣伝されている。チョコに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、体に早く吸収される。1日約200mg~500mgを目安にし、何回かに分けて食べる。蛋白質や食物繊維、鉄やカルシウム、ミネラルなど、リラックス効果がありテオプロミンとやらも。

 近頃はチョコではなく「ショコラ」と呼ばれ、食べればれオシャレをしている気分になる。有名ブランドでなくても2流でも3流でもいいではないか。「ショコラを食べながら鼻から息を吸い込むと香りと味わいが広がります」とは某製菓の広告。、

    ♥ 2流こそよけれ香りと味わいのある歌を詠み花の季を待つ

              2月14日  松井多絵子

「ショコラ」という薬

2017-02-13 09:46:02 | 歌う
          「ショコラ」という薬

 ♥フランスの田園詩人の新人の名前でしょうか、ポリフェノールは  松井多絵子

 おいしいが体によくない食べ物が多いが、例外がある。苺、ブルーべリー、紅イモ、チョコレートなど。これらにはポリフェノールという成分が多いからだそうだ。フランス人は動物性脂肪を多く摂取しているが、心臓病、脳梗塞での死亡率が低い。ワインを飲むからか。ワインの原料のぶどうに多く含まれているポリフェノールが注目されている。

 昨日午後、北風に吹かれながら近くのスーパーへ行った。店の入り口にラッピングした「ショコラ」が並び、まるでデパ地下みたい。店内は温かいので、私はゆっくり買い物をする。例年と異なり、チョコレートではなく「ショコラ」が並んでいる。フランス語は便利だ。「ショコラ」はいかにも愛らしい響き、オイシイ響きだ。ショコラを贈ったら、もしかしたら私に接近してくるかも、あの彼。でもあの彼はあの世に行ってしまった。

 菓子売り場にも見慣れない「ショコラ」が並んでいる。その中から「ショコラ」を選ぶ。「美と健康を考えた、高カカオポリフェノール、チョコレート効果CACAO86%、力強い香りと苦み、249円。わたしへのギフトだ。もうひとつ選ぶ。

 生きた乳酸菌が100倍とどく、ビターSWEETS days乳酸菌ショコラ、新聞広告で見た乳酸菌ショコラダイエット。砂糖不使用ショコラ、「乳酸ショコラはお口の恋人」なんてなにやら詩のフレーズみたいだ。オシャレな箱に入っているが私は「ショコラ」という薬を買ったのだろうか。腸内環境を整え便秘を防ぐとオシャレな箱に小さな字で書かれている。
 
 朝食と昼食後に私は珈琲を飲む。ブラックではなくミルクを入れやさしくなった珈琲をマグカップで飲む。シュガーの代わりにクッキーだったがいつの間にか「ショコラ」今朝は昨日買ったショコラそれぞれ2個を。近頃は甘くない「ショコラ」に慣れてしまった。私の味覚も脳に支配されているらしい。、、

              2月13日 松井多絵子

穂村弘に❤ご相談

2017-02-12 09:41:21 | 歌う
          穂村弘に❤ご相談

 ♦ 読まぬまま遺品になるかも本棚の本とう本は我を見ている  松井多絵子

 30分前に穂村弘に会った。朝日朝刊読書の頁「悩んで悩むか」今週は穂村弘が回答。

     <本をすぐ投げ出してしまいます> 

 「若い頃から本を買ってもすぐに投げ出し、ミステリー小説ですら読んでも頭に入りません。読書三昧という言葉が好きなのですが、読書を習慣づけるために何かいい方法がありますか。ご体験を含めてお教えください」 (山形市、男性、70歳)

     <穂村弘の回答>

 「私は子供の頃から本が好きだったのですが、或る年齢を超えた頃から、世界の名作と言われる本はほとんど読まないいまま一生を終えるんだなあ、と思うようになりました。略、自分で一冊ずつ読むのではなくて、他人の力を借りるんです。或る作品を愛する人に、それはどんな内容なの教えて貰う、という方法です。例えば『マーブル・ランブル』(長崎訓子著)これは名作文学作品を漫画化した本です。この中に✿夏目漱石「変な音」✿向田邦子「鮒」✿モーパッサン「墓」「髪」などなどが収録されています。漫画なので手に取りやすく、しかも文学的な香気は全く失われていません。気に入った作品があったら原作を、」

 「漫画でなくても『冬の本』(夏葉社)は84人の書き手が見開きごとに1冊ずつ「冬」を感じるお気に入りの本の魅力を語っています」「全ての本は、全体で一つの生き物みたいのところもあるから、触りやすいところから撫でてゆくと仲良くなれると思います」

 穂村弘は歌人なので何度かお会いしている。「ほーむらさんが先日、、などと仲間にまるで私の友だちみたいに話すが「ほーむらさん」は「松井多絵子?漫画家志望のあの女の子?」なんて、。私のことは記憶にないかもしれないですね。それにしても漫画のおかげで苦手な日本史が好きになり、某難関大学に合格した才女もいますから漫画の効用のスゴイこと。

 私は、本は読みたい頁から読みはじめることが多い。まだ私に読まれないままの本たちに毎日睨まれている。「ほーむらさん」の近著『野良猫を尊敬した日』を買ったら本棚の本たちが益々不機嫌になるでしょうね。今日はチョコを買うつもり。私へのギフトの。
 
            2月12日  松井多絵子
 

あれからの歳月

2017-02-11 09:38:23 | 歌う
          あれからの歳月
 
 ♠ 毒入りのコーラを都市の夜に置きしそのしなやかな指を思えり 谷岡亜紀

 「うた新聞2月」の「都市の甘いテロル」を読みながら、あれからの長い歳月を思った。谷岡亜紀の「忘れないために」は「事件は1977年の正月から2月にかけて起こった。東京で街角や電話ボックスに置かれた青酸カリ入りコカ・コーラを飲んだ二人が死に、事件は大阪に飛んだ。さらに青酸入りのチョコレートでも死者が、、。」から始まるこの文はバレンタインデーが迫っている今、怖ろしい記憶を鮮やかににする。

 「実態のわからない第6、第7の事件が世を騒がせた。最終的に死者3人、うち1人は自殺、意識不明1人。犯人・動機ともに不明、要求なし。未解決。アメリカ型大衆消費社会の象徴たるコーラやチョコが、都市に放たれた匿名の、甘いテロルとして日常を震撼させた」

 谷岡亜紀は「その3年後に上京。三畳のアパートに住んでぎりぎりで食っている時にこの歌を作った。暗く鬱屈した破壊衝動を持て余しつつ、幻想と実行との間の僅か一歩の隔たりに慄いていた」と掲出の歌について述べている。

 チョコの原料のカカオが老化を防ぐとか、バレンタインデーが迫るいまテレビも新聞もチョコ、チョコブーム。高級チョコを買う人びとが早朝からデパ地下に行列とか。彼のためでなく自分へのプレゼントの女が多いらしい。「私ファースト」なのか。

 谷岡亜紀は「心の花」会員。昭和34年高知生まれ。歌集『谷岡亜紀集』『風のファド』他逞しく生きている歌人であり作品も独特である。昨年の彼の作品に

 ♠ 我々は宇宙人である当然を忘れて口あけ空を見上げる

   私も時々口をあけ空を見上げてますよ。雲のようなマスクをかけて。 
        
           春の宇宙人になりたい松井多絵子


 「。