短歌情報あれこれ
◆ 角川短歌賞贈呈式 (現代短歌新聞2月号より)
1月19日午後5時より「第62回角川短歌賞」の贈呈式がパレスホテル東京にて開催された。
選考委員を代表して島田修三氏は受賞の佐佐木定綱、竹中優子について次のように述べた。
✿ 佐佐木定綱は表現としてはぶっきらぼうで粗っぽいところがあるが、いかなる醜悪な現実も受けいれて自分の言葉で歌おうとする姿勢を買った。歌詠みとしての器がある。
✿ 竹中優子は佐佐木さんとはいわば対極にあり、現実から身を引いて感覚の力で再構成してゆく繊細な言葉の技術をもっている。
続いて受賞の挨拶で
♦ 佐佐木定綱は「人が歌いたがらないものをたくさん歌ってきた。かげには光の意味
もあると大学の授業で教わったが、かげをしっかり見ていきたい」
♦ 竹中優子は「10年ほど前からひとりで黙々と作ってきた。作品に自分がいないと評されたが、フルスイングで自分のことを表現しても書けない。自分を表現できる歌人になりたい。
※ おふたりのこれからを楽しみにしております。
<新刊の歌集> 2月6日朝日歌壇より
♥ 染野太朗歌集『人魚』 KADOKAWA・本体2600円
「もし煙草を吸えたなら今あなたから火を借りられた揺れやまぬ火を」
♥ 森水昌歌集『羽』 コールサック社・本体1500円
この第3歌集で「私小説歌集三部作」が完結。小説や映画のような、、。
このような風もなくよく晴れた日は見つめていたい梅の花ばな
2月7日 松井多絵子
◆ 角川短歌賞贈呈式 (現代短歌新聞2月号より)
1月19日午後5時より「第62回角川短歌賞」の贈呈式がパレスホテル東京にて開催された。
選考委員を代表して島田修三氏は受賞の佐佐木定綱、竹中優子について次のように述べた。
✿ 佐佐木定綱は表現としてはぶっきらぼうで粗っぽいところがあるが、いかなる醜悪な現実も受けいれて自分の言葉で歌おうとする姿勢を買った。歌詠みとしての器がある。
✿ 竹中優子は佐佐木さんとはいわば対極にあり、現実から身を引いて感覚の力で再構成してゆく繊細な言葉の技術をもっている。
続いて受賞の挨拶で
♦ 佐佐木定綱は「人が歌いたがらないものをたくさん歌ってきた。かげには光の意味
もあると大学の授業で教わったが、かげをしっかり見ていきたい」
♦ 竹中優子は「10年ほど前からひとりで黙々と作ってきた。作品に自分がいないと評されたが、フルスイングで自分のことを表現しても書けない。自分を表現できる歌人になりたい。
※ おふたりのこれからを楽しみにしております。
<新刊の歌集> 2月6日朝日歌壇より
♥ 染野太朗歌集『人魚』 KADOKAWA・本体2600円
「もし煙草を吸えたなら今あなたから火を借りられた揺れやまぬ火を」
♥ 森水昌歌集『羽』 コールサック社・本体1500円
この第3歌集で「私小説歌集三部作」が完結。小説や映画のような、、。
このような風もなくよく晴れた日は見つめていたい梅の花ばな
2月7日 松井多絵子