えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

失敗して成功する

2014-02-21 14:30:24 | 歌う

            「失敗して成功する」

❤がんばれば報われるのだと背をのばす勝間和代の著書読みながら  松井多絵子

 ソチ五輪は終わりに近づいてきた。フィギユアーの女子、なかでも浅田真央は最も注目されていた。しかしショートでまさかの16位。でも予想が外れるのはよくあること、私の場合は成功すりより失敗の方がはるかに多い。そんなときは運が悪かったと諦める。加齢と共にあきらめることに慣れてしまう。真央は失敗の原因を 「いけるという、すごく強い気持ちを持たなくてはいけないと思い過ぎたのかもしれない」と冷静に自身を見つめた。23歳が異郷で独りで。

 深夜のテレビは私を眠らせなかった。真央は見事に立ち直った。自己ベストを更新。メダルは逃したが自分の目標を果たした。笑顔で 「応援してくださった皆さまに私なりの恩返しができたと思います」 真央の全身からの発信。私はすごく感動した。メダルって何だろう。しかも金、銀、銅のメダルの色にこだわる私たちは大切なことを忘れているのではないか。実力のある人は失敗を成功に変えることができるのだ。やはり頑張れば報いられるのだ。芸能人のゴシップを載せている週刊誌の広告に ★ 「ありがとう浅田真央、あなたの勇気を忘れません」。

   ありがとう 浅田真央、いつまでも23歳でいてくださいね。

                2月21日  松井多絵子

 


頑張らないで浅田真央

2014-02-20 14:17:56 | 歌う

             「頑張らないで浅田真央」

❤転んでもいいではないか浅田真央わたしは転ぶわけにはゆかぬ  松井多絵子

 昨日の朝日夕刊の 「浅田真央よ、頑張らないで」 が目につき気になった。

 いよいよ、五輪の華であるフィギュアスケート女子が始まる。「浅田真央よ、頑張らないで、 これが僕のエールだ」。からはじまるこの記事を書いているのは編集委員・西村欣也。
浅田はもう、十分、忍耐し努力してきた。本番でどこまでも忍耐して努力する必要なんてない。自分の演技を披露して観客と一緒に楽しめばいいのだ。浅田真央よ、あなたにはライバルもいない。キムヨナもリプ二ツカヤもライバルではない。国も期待も何も背負わないでほしい。楽しみ、楽しませることだけを胸に、アイスバーグ・スケートパレスへ向かってほしい。

 真央は私たち老女の孫娘である。三年前に48歳のママを失った彼女の辛さを思うと切ない。「メダルなんてどうでもいい」と言いながら金メダルを取ることを切に願う日本人。私は夜の12時からテレビを見ていたが眠ってしまった。そして3時半に目を覚ましまさかの真央を見なければならなかった。最悪の状況に追いやられた真央、さぞ辛かっただろう。神様は眠ってたのか。
酷いじゃないか。朝刊には 「母に届け真央の舞」 の見出しと手を差し伸べる真央の写真。

 私はハイティーンの頃スケートリンクに通ったことがあった。リンクの中央で踊るように滑る女性に憧れたが、氷上を歩く程度で止めてしまった。スケート靴を買わさせた母から文句を言われたが、もし私に才能があったら母はトンデモナイ苦労をしたであろう。今夜はフリー。「真央よ頑張らないで楽しんで」 なんて言われても真央は楽しめる筈がない。

   今夜は居ねむりしないでくださいよ、神様、 2月20日  松井多絵子 


新星★佐伯紺

2014-02-19 14:02:13 | 歌う

            「新星★佐伯紺」

 今月14日、第25回歌壇賞の授賞式が東京都内であった。受賞者は早稲田大学3年、
佐伯紺、22歳である。受賞作は★「あしたのこと」。~現実に息苦しさを感じつつ、前を見据えて生きる。その表現の確かさが高く評価された。

✿いくつもの家出をそっとあきらめて大きなかばんとともに暮らした

✿早起きの五時/夜更かしの二十九時誰にとっても夏なのですか

 30首連作の中のこの2首は新かなを使っているためか散文のようで親しみやすい。私より半世紀以上も遅く生まれた佐伯紺さんの作品にすぐに共感できる。半世紀前とは環境はかなり異なっているが人間の気持ちは変わらないのだろう。

 佐伯紺さんは小学生の時に俵万智、高校生で穂村弘を知り、早大に入学して、早稲田短歌会で本格的に短歌をはじめた。同人誌「羽根と根」を準備中。昨日の夕刊朝日「あるきだす言葉たち」に佐伯さんの10首が掲載されている。その中から私の好きな3首を抄出。

✿立ち並ぶビルがいちいちまぶしくて光源はみえないけれど朝

✿暖房の気配の残る部屋にいてどんな未来もあるって思う

✿窓を開けたら雨が訪ねてくる部屋に帰らなきゃいけないから帰る

 (この歌を孫から送られてきたケータイのメールのように読みました。次は私の返信)。

 ❤ 紺ちゃんへ  歩けども歩けども一万歩にならず陸橋の下をながれる車 

                      2月19日 晴れ  松井多絵子


頑張らない

2014-02-18 14:11:09 | 歌う

              「頑張らない」

❤着ぶくれた我がのろのろ歩くこの路は東京マラソンコース  松井多絵子

 寒い寒い毎日だが、ソチ五輪は私たちの胸を熱くしている。逆境に耐えてメダルを取った選手たちのサクセスストーリーがマスコミで大合唱。頑張れば報いられると思えば逆境の人々に希望を与える。やる気にさせる。それなのに、新聞の本の広告に 「ガンバルな」という本もある。

 ◆『努力する人間になってはいけない』 芦田宏直 著  ~もっと早くこの本に出会いたかったという声が続々。まったく新しい視点で学校・仕事・社会を見つめる1冊。~だそうだ
  ✿人生に師匠がいない人~必読。✿すごい作品が出現したな、著者こそ”大型新人”。

   ※ 読んでみなければわからない。立ち読みでわかるだろうかこの本 定価・2940円

 ◆『働きすぎてはいけない』 千葉雅也 著  思想界の超新星 衝撃のデビュー作
   ✿ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学 定価は2620円

   ※ 読んでわかるだろうか。私は哲学は苦手、でも好きな人もいる。

  今のあなたで大丈夫といわれても香山リカさん私を知らない
                          2月18日  松井多絵子  

 


 


羽生の友だち

2014-02-17 14:50:01 | 歌う

              「羽生の友だち」

❤アフリカの旅より帰りてきし友はわれより偉くゆたかに見える  松井多絵子

 4歳からスケートをはじめた羽生結弦は、練習に追われて友達がなかなかできなかった。それでも「親友」と呼ぶ人がいる。シンガー・ソングライターの指田郁也である。彼は27歳で年の差はあるのに二人が話しだすと止まらない。出会いは2年ほど前、指田さんが歌う「花になれ」を羽生が昨季のエキシビション曲に選んだのが縁である。二人とも人見知りで心配性。

 今は練習拠点をカナダに置く羽生とのやり取りは専らメール。時には6~7時間に及ぶ。たわいないやりとりの中で、羽生は時々「うまくいかなかった」と弱音を吐くことがあった。指田さんは、羽生が周りからの重圧を受けていると感じた。表現者同志きもちがすぐ通じた。「いつものように伝えたい人を想いながらやれば、いい作品につながる」と励ました。よかったですね。羽生さん、弱音を吐ける友だちがいて。しかも共に表現者、異なる分野の表現者。兄貴みたいなひと。指田さんは羽生がソチで二つのものを残したと。金メダル&挑戦することの大事さ。お二人の友情がいつまでも続きますように。こちらが親友のつもりでも、あちらはただの仲間と思ってる友達関係もありますからね。昨日は親友でも今日は他人も、、。

   ふるえつつ青むらさきの花襞をひろげてくれる路地の葉牡丹

                  2月17日  松井多絵子