「羽生の友だち」
❤アフリカの旅より帰りてきし友はわれより偉くゆたかに見える 松井多絵子
4歳からスケートをはじめた羽生結弦は、練習に追われて友達がなかなかできなかった。それでも「親友」と呼ぶ人がいる。シンガー・ソングライターの指田郁也である。彼は27歳で年の差はあるのに二人が話しだすと止まらない。出会いは2年ほど前、指田さんが歌う「花になれ」を羽生が昨季のエキシビション曲に選んだのが縁である。二人とも人見知りで心配性。
今は練習拠点をカナダに置く羽生とのやり取りは専らメール。時には6~7時間に及ぶ。たわいないやりとりの中で、羽生は時々「うまくいかなかった」と弱音を吐くことがあった。指田さんは、羽生が周りからの重圧を受けていると感じた。表現者同志きもちがすぐ通じた。「いつものように伝えたい人を想いながらやれば、いい作品につながる」と励ました。よかったですね。羽生さん、弱音を吐ける友だちがいて。しかも共に表現者、異なる分野の表現者。兄貴みたいなひと。指田さんは羽生がソチで二つのものを残したと。金メダル&挑戦することの大事さ。お二人の友情がいつまでも続きますように。こちらが親友のつもりでも、あちらはただの仲間と思ってる友達関係もありますからね。昨日は親友でも今日は他人も、、。
ふるえつつ青むらさきの花襞をひろげてくれる路地の葉牡丹
2月17日 松井多絵子
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