「 孤独という力 」
❤ 孤独とは孤独とは何か目つむれば我の足あと、サハラ砂漠の 松井多絵子
「孤独の力」という本の広告、著者は五木寛之である。陰のない笑顔の著者の写真は楽しそうだ。この最新刊は五木寛之の人生論の総決算の著書なのか。~今、生きるためにもっとも必要なもの。それは孤独である。人は孤独をどう生きたか。どう生きてゆくか。~
五木寛之は1932年9月福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年に引き揚げ、PR誌の
編集者、作詞家、ルポライター、67年には『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞している。自身の力で生きてきた男であろう。人との繋がりを大切にしている男ではなさそうだ。 「孤独の力」では ♠ 人は必ずしも他人により幸福にはなれないと。絆を捨てることも勧めているらしい。
いわゆる「勝ち組」の人が、「私は人により幸せになったことはなく、不幸になった場合が多い」 と言ったことがあった。そして「自分しか頼ることができない」と。老人の孤独死、若者が孤立を恐れて他人と結びつこうとする。友達が多いことを吹聴したがる。しかし接点のない人は友といえるだろうか。ツアーに一人で参加したら友達がいないように思われる。旅行のためのトラベルフレンド。海外用の、国内用の。絶えず友達を求めている女が実に多い。彼女たちは特に興味を持っているものがない。だから交際がすぐ絶えてしまう。お互いに共通の趣味などがあれば親しくなれるのに。そのためにも一人の時間が大切かもしれない。
❤ ひとりには広すぎるベンチのかたわらに笑顔の私おすわりなさい 松井多絵子
9月5日 快晴 今日は公園に行きません。蚊がコワイですから。