えくぼ

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もうじき桜桃忌

2013-06-14 14:06:12 | 歌う

             「もうじき桜桃忌」

 「桜桃忌」の頃となり、三鷹に暮らした作歌・太宰治をしのぶこの日を前に、耳の聞こえない女性が15日、三鷹市内で「走れメロス」を手話だけで朗読する。主催するのは、2年前に三鷹で誕生した耳の聞こえないスタッフが接客する「サイレント・カフェ」だ。聞こえない人への理解を広げようと、代表の渡辺由貴さんが企画した。15日は三鷹市芸術文化センター2階で午前11時から
会費は1500円、定員18人、問い合わせは、渡辺さん(080・・4062・9203)へ

     ★ 太宰治さまへ六首    松井多絵子

読まれないとき本棚の本はみな直立不動、太宰治も

あの冬のきりりと冷えた夜だった『斜陽』の扉をひらいたときは

力なき字にて書かれた原稿が「斜陽の館」に曝されている

われを乗せ金木駅より「メロス号」走れば津軽平野も走る

どのような百四歳か世にあらば太宰治のこの六月は

七月のなかば過ぎれば遠ざかる太宰治はわたしの梅雨

    6月14日 晴れすぎている真昼 松井多絵子