「あやまる岬」
★海原は途方もなき弧をひろげゆく「あやまる岬」の切り岸に来て
奄美リゾートばしゃ山村さま
私はこの2月半ばに奄美大島の旅をしました。2日目に泊まったのが「ばしゃ山村」という変わった名前のリゾートホテル。帰り際に「幸福の木」をお土産にいただきました。10センチくらいの白くて細い丸太。帰宅してから水に漬けておきましたら2週間後に発芽、いまでは葉が5枚になり、居間の出窓を飾っています。2月でも初夏のような奄美大島を思い出しながら鉢植えの「幸福の木」をながめていましたら、窓の向こうの空が海原のように、あやまる岬から見渡した海原のように。「海は広いな大きいな、また行きたいな、奄美大島、あやまる岬」
▲この島に四十あるとうトンネルの七つをぬけてなお昼さがり
▲台風に倒されしソテツ幾百も左右にけものの屍のごとし
▲この辺りか、隕石落ちし処とは一万年前のことにしあれど
▲隕石の色かも奄美大島の紬の糸のふしぎな彩り
▲着ることのなきままタンスに横たわる母の形見の大島紬
▲奄美大島名物という鶏飯をはじめて食みぬ帰路の昼食
※鶏飯を「とりめし」と読むと油っこい感じがしますが「ケーハン」と読めばラーメンのようで、今日のお昼は私流のケーハン、薬味でいろいろなケーハンを楽しめますよ。
6月1日 昼さがり 松井多絵子