寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

再び大爆発!武田火山…(3)

2012年05月17日 07時11分00秒 | 日記
加藤は武田工場長に呼び止められました。

「あの~何か…」
恐る恐る尋ねる加藤に「おお~ちょっと話がある!!」
「話し…ですか?」
知らず知らず身繕いを正す加藤に
「ああ…」
うなずきながら近づいてきます。
背丈はそうない武田工場長… ガッチリした肩幅に大きな顔がどっかり乗っています。
完全に呑まれている加藤は及び腰になりました。

こっちに来い…
顎をしゃくってニタリとします。「は、はい(汗)」
武田工場長は振り返えりズタズタと歩きだしました。
ついてこい!!というけことでしょう…

「これが会社じゃあなくてそこらの裏町なら絶対ついていかないけど…」
加藤が苦笑いしながら後をついていきますが、 武田工場長はそれくらい迫力満点の貫禄がありましたよ(苦笑)
武田工場長はゆっくり歩き出します。
ながい廊下をゆっくりと進みます…

「俺なんか悪いことしたかな…?」
加藤は胸に手を当て考えました。
この前の赤井と飲み会でヘルプされてあれっきりでしたから…
まさか!あの時のことを蒸し返して叱られるのか!?
いや!この人はそんな小さなこと気にしていないはずだ…
など色々考えてみますが(笑)

とにかくついていくしかありません。

いつも歩いている工場の廊下を、これ程長く感じたことはないでしょうね…
淡々と歩く武田工場長の幅広いうしろ姿、悠々とした態度、
加藤はとてもこの人には逆らえない、と思いました。!

廊下は長い直線を曲がると工場長の部屋がありました。

「…?」
武田工場長はその前を通りすぎていきます。
「どこへ…?」

武田工場長は相変わらず無言です。

工場長の部屋を通りすぎて、先には ミーティングルームがあるだけでした。

「ゴクリ…」
武田工場長と二人、歩く足音だくが静かな廊下に響いていました
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再び大爆発!武田火山…

2012年05月16日 07時04分06秒 | 日記
しかし狐田課長は自分勝手ですね(笑)

立山部長は唖然としていましたが、
気を取り直していました。
「あいつは昔からあんな感じだったよな(苦笑)」

学生アルバイトからそのままこの工場に入った狐田課長はすでに20年の在籍キャリアがありました。
もっとも他の人も同じようなもので立山部長もこの工場でキャリア33年です♪
工場が出来て40年…
狐田課長や立山部長みたいな地元採用者が大半を占めています。他には 武田工場長など本社採用者であちこち転勤を重ねて出世する人 いわゆる転勤族でした。
一般的に本社採用者は昇進が早く地元採用者は職席が空かないと なかなか上がれません。
キャリアとノンキャリアに分けられている官僚ほどではありませんが、この会社にもキャリア組はありました…
二組は住み分けになっていましたが、この若返り人事がこれからどうなるのかは誰にもわからないでしょう…


「おい、」
「はい?」
加藤が振り返ると武田工場長がランランと光ったまなこで睨み付けていました。
「なにか…」
こんな顔つきの武田工場長を見ると大体ろくな話ではありません。
ちょっと…手招きされて加藤に緊張が走りました
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再び大爆発、武田火山

2012年05月15日 08時13分29秒 | 日記
エレベーターから悠々て出てきたのは立山部長でした。

(注)前編の爆発!武田火山(1)参照

「あ~あ」
狐田課長呆れた声を上げていました。
「どしたの?」
にこやかに立山部長が近づいてきました。
まるで罪の意識がありません(苦笑)

「部長ダメじゃあないですか!!」
「は?」
「は、じゃあありませんよ!」
怪訝な顔の立山部長(笑)
「君なぜここに…?」「私は…」
こう言って狐田課長はニンマリしていました。
俺もようやく"私"に慣れてきたワイ(微笑)
実は狐田課長は最近まで儂(わし)と(笑)自身を言っていました(笑)
それをある人から「狐田君、君も管理職になるつもりなら"私"と話すようにしたほうがいいから…」と受けたアドバイスを実行していました。
「何か儂(わし)に用かい?」
「はは(苦笑)」
この田舎オヤジめ!
部長と呼んでいるけどあんたは代理じゃあないか!!
(注)昨日説明したように部長職にも二段階あります。
部長代理と部長でした。

肝(はら)で毒づいても顔に出さない!!これが出世のコツなんだよ~

五十半ばの部長代理を軽く見ていたのです(笑)

儂なら…おっと、私なら四十中には部長代理になるぞ!

只野みたいには無理でも狐田課長は確かに早い昇進を勝ち得ていました(笑)

「このロートルのおっさん(笑)をどう叱ってやろうか…」

「?…何をブツブツ言って( -_・)?だ」

ニヤけたり、独り言をブツブツ言っている狐田を見て立山部長は不思議なものを見る目で見ています。

「おっとっと…」
田舎のおっさんにカマってる場合じゃあないぞ

狐田課長はやり残した仕事を思い出していました。

「ごめん!?」
立川部長の脇をすり抜けると階段を下っていきました。

あとに残された立川部長…
呆気にとられたまま立ち尽くすのみでした。
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再び武田火山 大爆発か!?

2012年05月14日 08時34分11秒 | 日記
先週の話で、将来の役員年令の若返る方行になりつつある… と説明しました。

これは当社に限らず全般的な傾向にあります。

「なに!只野がぶちょお~!?」

スッ頓狂な声を上げたのは武田工場長でした。
「ええ…専務がおっしゃってましたから…」慌て気味に説明するのは狐田課長です♪
春になりS工場はフルに操業していました。
フル操業になるとさすがに武田工場長も毎夜飲み歩くわけにもいきません。
次から次と決済の書類や報告書類が工場長のデスクに積み上げられます。
うっかり年休でもしてようものなら、瞬く間に目よりも高く築かれてしまうでしょう…

そんな訳で馴染みのスナックに行っていないせか妙に苛ついていました。
今夜あたりかおるの顔でも見に行くか…考えていたところに狐田課長からの注進だったのです。

「おい、只野は幾つだ?」
「はい!35歳です。へっへへ♪」

狐田課長の変な愛想笑いが勘にさわります。。
「こんなの私は初めてですよ♪」
この西日本エリアで初の三十代部長の誕生でした。役目柄(総務です)いち早く知った 狐田がご注進に来たものの声が上ずっていました…、それに構わず武田工場長は顰(しか)めっ面のままに
「もういい!」
まるでハエでも追い払う仕草で狐田課長に言いますが、
「それで来週の工場長会議のスケジュールはここに置いておきますので…」
狐田課長はまだ何か話したそうな素振りでした。
おかしいなぁ…
首を捻り工場長室を後にしました。

「部下の昇進が面白くないのかなぁ…」
いくら考えても狐田課長には理解できませんでした。
それは狐田自身去年四十代で課長に昇進して早い出世に満足していましたから…
「只野には驚いたけど俺だってあと二三年には部長になってやるよ♪へっへへ♪」

自身のことを考えるともう工場長の不機嫌さなど忘れていました。
工場長の部屋は四階にありました。 軽い足取りで階段を降りようとすると、エレベーターが丁度降りてきました。
「チン!」
「 何がチンだよ(怒)、誰だ!」エコでエレベーターは極力使用しないこと、
総務通達を出したのは一週間前でした。

「本課長の俺様の通達を無視するとは…(怒)」

(注)本課長…正式には課長です♪
この会社では課長と呼ばれている役職に課長代理と課長がありました。
まず係長は課長代理になり数年後に課長に昇進します。
ただしここが中々の難関で生涯を課長代理で終わってしまう人は以外といます。
ただし社内では同じ課長で通っていますが(笑)
若くして…課長の代理が取れた狐田課長は自信満々でした。
「俺もとうとう"本"課長だから♪」
私たちみたいな者に自慢気に話してきました(苦笑)

私は軽く流して聞いてましたが、
「鼻持ちならんヤツだ!!」同僚はプンプンしていましたっけ…
私は笑いながら「あいつは今いい夢を見ているんだから♪」
怒る同僚をなだめていました(笑)

実際狐田のあの癖…威張る癖ですが、特に私たちに言いたい放題の感がありました。

しかし大人の私たちは柳に風の如く軽き流しているのでしたが、
社内の噂は相変わらず酷いものでした…

そして待ち構える狐田課長の目の前でエレベーターの扉が開きました!
「よ~し!とっちめてやるぞ!」
腕捲りして身構える狐田課長(笑)
エレベーターの中から現れたのは…
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年功序列が崩壊するぞ…ほうかい♪

2012年05月11日 08時46分32秒 | 日記
一昨日でした。
お得意先に訪問する円山事業部長を私はお乗せしました。

同行するのは、宮田本部長…
この人は新進気鋭のイメージはないのですが、
新大阪駅から東京に帰られたあと円山事業部長からこう言われました。
「宮田さんはエラクなるよ…」

訊けば弱冠40歳で本部長に 昇進していました。

子供が中三と小六と訊いて、 なるほど昇進の速さに驚かずにいられません。

他にも只野部長がいます。
この人もわずか35歳で今年部長に昇進しました。

最近の流れはこうして若い優秀な人材はどんどん上げていく方向にありますが
背景に海外の幹部社員の若年化があります。
韓国や台湾、アメリカなど海外の企業と付き合い始めて若い重役が普通になっている現実を認識しました。

ここ数年、私の車内でもそんな話題が上がっていましたが…

実は私も実際海外のお客様をお乗せした時に
「えらく若いなぁ…」と思い最初は面食らっていましたが、
どこのお客様も若い幹部社員とわかると海外の企業とはこんなものだ、と馴れてしまいました。
この話題が出たとき
鬼塚専務などは「若い方がいいんじゃあない!?」
まるで他人事(笑)のように話していらっしゃいました。
なるほど…私も同感でしたが、続いて
「だって俺等はもういないんだよ…な!!高村さん!」

はい、と言ってよいのやら、こっちに振らないでよ(苦笑)
だって私もそう若くはないけど、それでも鬼塚専務とは一回り違いましたから(苦笑)。
それでこれはなかなか難しいことがあります。

現在鬼塚専務が65歳 高辻常務が64歳、円山事業部長(役員)が57歳…となっています。
これは日本の平均的な役員年令でしょうね。
これを何でも海外に合わせといくならまず10歳は下がらなくてはなりません。

それに実行出来ても、実際にワリを食う年代があるのです。

それは今の四十代あたりの世代でしょう。

この世代の平均的な役職は部課長でしょうか!
これが色々な競争や能力によって絞られて十年の歳月を掛けて本部長に上がっていきます。
そして五十半過ぎに役員に昇格します。

このシステムは上が(役員)が詰まっているため、或いは順繰りにところてん式に行うとどうしても四十代~五十代まで停滞してしまうのですね。
役員を五十半に昇格していたのを、四十代にすれば、その間の人材はどうなるのでしょうか?

これは大いなる問題に発展する可能性があります。
働き盛りの役員まであともう少しの四五十代は自分達を追い抜いて下の年代が役員になるのを見て「馬鹿馬鹿しくてやってられるか(怒)」

投げやりに近い心境になるのに間違いありません。

日本の企業にも実力主義は浸透しだしましたが、まだまだ年功序列がありますから…

しかし現実は若い重役を作っていく流れが主流になりつちあるのです。

長々と解説してきましたが、
これに反発する人がありました…


次項で…
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