寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

四十にして惑わず…4

2011年11月23日 09時22分31秒 | 日記
今年は寒くなるのが遅いそうで、それでも京都市内は観光バスでいっぱいですね♪
先日 ブータンの国王が金閣寺を訪れました。 VIPがよく訪れる京都は警備なんかも手慣れたものです。
付近三キロあたりまで等間隔で警察官が立哨しているので、誰か偉い人がきているな、と直ぐにわかります。
もっとも京都人は慣れっこでみんな普通にしていますけど…(笑)

さて六階のフロアにもどりましょうか(笑)
一言多くて反省しきりの河田部長です…
ところが山田さんは感心したようにうなずいていました。
「部長は凄いですね~」
雑学の帝王と呼ばれている河田部長ですが、「反面余計なお喋り野郎」とも揶揄されていました(笑)
金沢さんは長く同じ職場にいますから、「又始まった…なんて白けた顔つきです。
それにしてもこの子ちょっと可笑しいのじゃあない(笑)
冷ややかに見ていました。
「それで高台寺はライトアップして綺麗なんですって…」
金沢さんからチェックされているのに気がつかないようで…山田さんは無邪気に話しかけていました。
「う…うん、こうだいじでしょう…」
名前は聞いたけどどこだっけ… ? (笑)河田部長は苦笑しました。
紅葉こうようの蘊蓄(うんちく)を垂れたあとです…
知らないとは言えませんね…(笑)
「ああ…あそこは確かにきれいだね(苦笑)」
「ですよね♪私見に行きたいなぁ♪」
憧れの古都京都でライトアップされた紅葉を是非見てみたい…
これは山田さんの細(ささ)やかな願望でした(笑)
「彼氏と行ったらと言うんだけどいないんですよ…ね~山田さん♪」
横から金沢さんが河田部長に誘えばと… 刺激的な発言です(笑)
「オホン!?いやぁ俺じゃあ可哀想だよ…」
河田部長とは娘みたいな年齢差がありました。 「そんなことはないわよ」「ね~山田さん!?」
これだから年増は嫌なんですよ(笑)
私はどうせ年増ですよ~皮肉も込めた言い方でした(笑)
しかし山田さんは何を取り違えていたのか「え!河田部長が連れて下さるのですか!!」
満面の笑みを浮かべていました。
「そうよ、部長にお願いをしたら…」
おいおい、そうけしかけるなよ(苦笑)
「部長、お願いします♪」
困ったぞ…
こいつ思っていた以上に雌ギツネだな!!うっかりしていたら尻をかかれちゃったよ(苦笑)
大体河田部長は若い女の子が苦手でした。
怒ると拗(す)ねるし、おだてると増長するし…で手に焼いていましたから…
もっともこの山田さんは最近自分の部署に来たばかりで、ほとんど口さえ利いたことがありませんでした。

「河田部長お願いします。私一生懸命仕事をしますから…♪」
一心に頼み込まれて河田部長は心底困りました。(困ったふりじゃあ…♪)
「河田部長、こんなに部下が頼んでいるんだから行ってあげたらどうですか♪」
人の気持ちも知らないで…!?いや知っていて言うんだから始末に悪いわ!!
金沢さんは意味深な笑いを浮かべていました。
「そ、そうだね…(汗)」
河田部長はちょっと考えてから「じゃあ金沢さんと三人で行こうか!!」
「わ~いほんとですか♪」
山田さんは大喜びです。
一方金沢さん…
呆気にとられていました。
「あの部長…」
「ダメだよ、いまさら行けないなんて…」
河田部長は釘を刺して 一本返してやったぞ、と笑っていました。
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四十にして惑わず…3

2011年11月22日 08時27分58秒 | 日記
「高台寺知っています?」艶やかな黒髪が肩までかかるストレートな髪が揺れます。
「こうだいじ…」
金沢さんが考えました。確かに聞いたけど… 「清水寺の近くなんですって♪」
「あっそうか…確か祇園さんから上がったとこだったかしら…」
「はい…行ってみたいわ♪」
「そうね♪きれいでしょうねぇ」
「あそこね、銀杏の紅葉(こうよう)もきれいですよ」
「いちょう…!?」
「ええ…まっ黄色で…」夢見るように山田さんはうっとりしていました。
「金沢さん、紅葉(こうよう)は赤いのになぜ銀杏もこうようと言うのかなぁ?」二人の話を聞いていた河田部長が口を挟みました~「あれ!紅葉(こうよう)は赤でしょ、銀杏はどうなのかしら…」確かに部長の言う通りだわ!?「銀杏もこうようなのでしょ♪」山田さんは相変わらず夢遊病みたいです…「ハハハ♪こうようには紅葉と黄葉(こうよう)があるんだよ~秋になって葉が黄色く変わること。また、その葉。葉緑素を失い、カロテノイドが目立つようになって黄変するのだね」 「……」
「……」
河田部長は知っている知識を披露しました。大体こんな知識を女の子に話してもちんぷんかんぷん(笑)でしょうがね(笑)
果たして案に違(たが)わず廻りには白け鳥が飛んでいました(笑)
(しまった!!)河田部長は内心舌打ちしていました。
せっかく俺のところで女の子がはしゃいでくれたのに…(涙)
「だからあんたは女の子に持てないのよ♪」頭の上で長原ちゃんが嘲(わらっ)ているようです(笑)
河田部長は気まずい思いでいました。
その一瞬でした。
「へ~そうなのですか♪」
感心したようなした声がしました。
「え!」
河田部長が顔を上げてみると笑顔の山田さんがありました。
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四十にして惑わず…2

2011年11月21日 07時53分30秒 | 日記
朝の打ち合わせを済ませると長原部長は席につきました。
まず昨日留守中の書類に目を通します。
その間、昨日の報告を次から次と若手社員が立ち寄ります。
「ふむふむ…」書類と社員を見比べてうなずいたり、質問したり長原部長は精力的に働きました。
「大体俺が昼からいないとみんな頑張るんだよなぁ」苦笑いしていましたが、自身もそうであったように上司とはいつの時代も煙たがられるものでした。
俺はガキが出来るんだから余計に頑張らなくっちゃあ(笑)「ピピピ♪」内線です。
「はい!」ぶっきらぼうに出るのは長原部長の特徴的な電話の態度です(笑)
「お疲れ…俺だよ!」
なんだ~河田か…
昨日のチョンボ以来逃げるように別れて帰りました…
「どうした?」
「実は俺朝から出ているんだけど…どうだった!?」
ははん~♪
高辻役員のご機嫌を知りたがっているんだな♪
長原部長は今朝の件は隠しておこうと思いました。
「どう…って!?」
「おい、何もなかったのか!!」
「さあ~何もなかったよ」
まさかエレベーターの話を言うわけにはいきません(笑)
「そうか…」
河田部長が不思議がっているのが電話からよくわかりました(笑)
「昨日のことを気にしているなら大丈夫だって♪」
「本当か♪」
「ああ高辻さんは気にしていないのじゃあないの…」
あの様子なら…
長原部長には確信がありました。
「そうか…そこまで言うのなら…」
電話の向こうの河田部長もほっとした感じです。
「じゃあもういいかい?」
「ああ、ありがとう…」
河田部長も一息つきます。
「やれやれだ…」
気が落ち着くと喉の乾きを覚えました。 河田部長がいる大阪は青空が一面に広がっていて、所々にぽっかり白い雲が浮かんで見えました。
近くに見えたベローチェ(喫茶店)に入るとコーヒーを頼みます。得意先を訪問するまで時間がありました。
ぼんやりコーヒをすすりながら「ふ~」
肩から力が抜けていくのがわかります。 昨日の遅刻の件もありましたが、もうひとつもありました。
昨日あれから会社に帰った河田部長は仕事が手につきませんでした(笑)頭の中を怒りに満ちた高辻役員のデカイ顔が迫ってくるようでした(笑)
「えらい事やったなぁ…」悔やんでも仕方ないのですが、どうしたらいいのかな…思案に暮れながらぼんやりと座っていました。すると隣の部署の金沢さんから声を掛けられました。
「部長お疲れさまでした♪」
「え、ああどうも…」 控え目な笑顔にカールの掛かった栗色の髪が揺れています。ベテランなのでしょうが、どことなく幼さが残るタイプです。いつもなら笑顔で返すでしょうが…
頭が痛いとはこの事でしたね(笑)
「昼過ぎに○△商事さんからお電話がありましたが… 」
「ああそう…」
それどころじゃあないよ…河田部長は上の空で返事をしていました。
「あの~部長どうかされましたか(微笑)」
いつもの河田部長と感じが違ったので金沢さんは思わずのぞき込みました「ああ大丈夫ですから…」
「部長それと…」
今度は同じ部署の山田さんでした。「あ…ああどうも…」我に返っりました。そうだ…
!河田部長は頭を軽く振ります。
高辻役員の面影を振り落としたのです。
「ええありがとう」顔が一偏に笑顔に変わりました。 「わかったよ」
頭の切り替えは自信がありました。
「大体長原はのんびり屋だからなぁ…」
確かに能天気な長原部長です。上司の顔色をうかがうような器用な事できない奴だからなぁ… 苦笑いしていました。
「ねえ、もう嵐山の紅葉(こうよう)きれいかなぁ~」
「どうかしら、暖かいから…」
「ねぇ、私ライトアップしたの見てみたいわ」
「そうね♪」
ぼんやりしている河田部長のそばで 山田さんと金沢さんがお喋りです。
京都にはこの季節紅葉の名所がいっぱいありますから(笑)「やっぱり清水寺がキレイらしいですよ」
山田さんは年上の金沢さんに遠慮しながら話しかけていました。
「そうよね、私前に行ったことあるわ」
さすが年の功でしょうね(笑)
「きれいでしょうねぇ」地方から来ている山田さんは古都京都に憧れていました。
六階の事務所から望む市内は赤や黄色に彩られた山並みが一望に見渡せました。
「ライトアップしていると幻想的に見えるわよ」
「そうでしょうね~」窓から山田さんは飽きることなく眺めています。
「ねえ、連れて行ってくれる人いないの?」「え!そんな人いません」振り向いてはにかむ笑顔を見て彼女の若さが眩しく見えました。
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*四十にして惑わず…

2011年11月18日 08時47分04秒 | 日記
あれから…と言うのは、例の表彰式の件です。
黒田社長以下お開きになり帰京となりました。可笑しなもので黒田社長、鬼塚専務、宮崎役員それぞれ違う飛行機です。
仲良く同じ便で帰ればいいものを…(笑) このあたりの事情はわかりませんが、お陰で私たちは大変でした。都合四回伊丹にある大阪空港を往復しました(苦笑)
それでも何とか無事に完了しましたから
先ずは結果オーライ!としておきましょう(安堵)
それで…あの二人は(河田部長&長原部長) どうなったでしょうか(笑) 役員さんが帰る時のお見送り、さすがにその場には顔を揃えていましたよ(苦笑)

次の日でした。
長原部長は七階に上がるためエレベーターの前にいました。
上から下がってくる数字をぼんやり眺めていると…
「おはようさん!」
いきなり背後に声がしました。
ああ…この声は…(恐)振り返らなくてもわかります(苦笑)
あああ…ついてないや(チェッ!)
胆で舌打ちしてから気分を変えて振り返りました。「おはようございます♪(笑顔)」
見ればやっぱり高辻役員です。
強面(こわおもて)の顔がニャと作り笑顔でした(お~怖い)
「昨日はお疲れさまでした」
長原部長はこぼれんばかりの笑顔で挨拶をしました(笑)
「ああどうもごくろうさん」
昨日の遅刻事件があった手前長原部長は出来るだけ高辻役員を避けたかったのでした。
京都を仕切る高辻役員にとって昨日の両部長の失態は即高辻役員の顔を潰すことになりました。
昨日は社長以下専務などいらっしゃった手前お小言はありませんでしたが、途中高辻役員の顔をまともに見ることはできませんでした。
それが今朝いきなりですよ(笑)
エレベーターの中で二人っきりになって長原部長は今日ほど長い時間を感じたことはありません。
「ゴホン!」
いつもの空咳についビクッとしてしまいました。
(どうしよう…昨日の遅刻を謝ろうか…)
チラッ横を見ても高辻役員は知らん顔。 昨日の事なんかどこ吹く風…です(笑)
(ようし!知らんぷりしちゃおう♪)
高辻役員は全然気にしてないんだなぁ♪
長原部長は勝手に思い込んでしまいました… 「あ、昼から出張に行きますので」
「うん、あっそう」
出張届けはもちろん出していましたから♪
「チン♪ 」
六階です。
「…」「失礼します」「…」
高辻役員は六階で降りられました。
その後ろ姿を最敬礼で見送ってドアが閉まります…「ホッ」
長原部長は肩の力が抜けていくのがわかりました。
「あ~疲れた…」
ドッと疲れました(笑)「チン♪」
七階が長原部長のオフィスでした。
「ふう~」大きく一息をついて七階のドアを開けました。
しめしめ♪これで昼から出張に行けば三日間抜けられるぞ♪
帰ってきて土日…
高辻さんに出会うのは来週だ♪
勝手に勘定してルンルン気分になっていました。長原部長は鼻唄混じりで「オッハ~♪♪」
「おい、長原ちゃんエラクご機嫌だよ♪」
若い営業の田中がそばにいた女の子にささやいていました。(微笑)
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それは名誉なり…8(待機とは)

2011年11月17日 07時48分05秒 | 日記
大阪市内が一望できる巨大な建物… それがホテルニューオ○○でした。
透き通るほどの青空にそびえ立つ容姿は正に現代の金湯城と言っても過言ではありません。 このホテルは玄関が一階と二階にありました。
一般宿泊客用と催事用に使い分けているのでしょうね。
私たちは待機のため地下駐車場に廻りました。
ここで時間まで待機するわけですが、まさか3時前から5時までこんなかび臭い地下にいるつもりはありません。
適当に…この日本語は難しいですね(笑)
自由にしてもいいよ…と言ってるはずですが、制約はあります。
この場合ですと、時間の制約が一番の優先です。
つまり5時までなら昼寝をしようが、お風呂に行こうが、パチンコをしようが勝手にしていいのです。 ただし掛かった費用は自己の負担になるのは言うまでもありませんが(笑)
日々このような暮らしをしている私たち運転士は実に堅実に生きております(笑)
ご覧ください…
まず、車から離れて遊びにいく人は皆無です。
「それ!!時間までパチンコじゃ♪」なんて運転士がいたらそいつは超初心者か大馬鹿者でしょう(笑)
実際他の運転士を観察してみると大体同じような待機スタイルです。
まず一番多いのはテレビですね(笑)
昨今はカーナビの導入によりテレビに切り替えて見ることが出来ます。
次は仮眠です。
平たく言えば昼寝ですね(笑) これは私たち運転士の大切な待機時間の活用方法でもありまして、 毎晩深夜まで待機したり運転するので睡魔に襲われないための自己防衛でもあります。
俗に言うように安全運転の最大の敵は居眠りであることは周知の通りです。
まあこの2つでほぼ90%になりますが、あとは同僚と喋ったりしている姿をたまに見かけるくらいですか…
それで私たちですが、来週に控えている会食会場の下調べに行きました。
ここから割りと近いのですが、現調(現地調査)は基本ですね。
前にも話しましたが、カーナビが案内してくれるのはあくまでも建て屋までです。
会社やホテルなら出入り口、まで誘導してくれません。
カーナビで目的地まで来たものの、入り口がわからなかった…なんて笑い話はブログだけで結構です(笑)
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