とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

安倍総理がトランプ氏のおみやげは高級ゴルフクラブ

2016-11-19 10:35:53 | 政治
 安倍総理とトランプ次期大領領の会談で、安倍総理からトランプ氏にゴルフクラブがプレゼントされたとのこと。贈られたのは本間ゴルフのドライバー。価格は約50万円だという。

 ふたりの成金趣味的なイメージと合う贈り物で、そういう意味では見事の選択だと思う。

 ただ、気になるのは安倍総理の太鼓持ち的な態度である。まだ大統領に就任していないトランプ氏に対して、オバマ大統領を無視する形であせって会いに行く。「日本はあなたに一生ついていきます。」というようなへつらった態度に見える。やっぱり日本はアメリカの属国でしかないんだという印象を与えてしまったのではないかと危惧する。


 今は安倍総理の行動力に称賛の声があがっているように感じられるが、もう少し立てば、これが失敗だったという評価に変わることもありうる。安倍総理が行ったのは一種の賭けであり、賭けに負けて日本がどこに売られるようなことのないように、今後も必死に外交を頑張ってもらいたい。


 同様にアベノミクスも賭けが成功か失敗かの瀬戸際に立たされている。日銀の金融緩和政策は行き詰まり、物価上昇が思うようにならないことを認めてしまった。賭けの失敗を認めたようなものだ。こちらも必死に頑張ってもらいたい。
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ジミーペイジが演奏しなかった

2016-11-18 17:28:40 | 社会
 11日に東京・両国国技館で行われた「クラシック・ロック・アワード」で、ジミー・ペイジが演奏を披露しなかった。確かにこのイベントの広告は見たし、もし可能ならば私も見たかったと思っていた。ジミーペイジもジェフベックも我々世代にとってのヒーローだったし、ふたりが共演するとなれば、ぜひ見たいと思った人も多かったはずだし、チケットを購入した人の大半はそうだったのではないか。

 主催者は「「ジミー・ペイジ氏の演奏を本イベントの目玉として予定しており、当日ギターとアンプの用意をしておりました。ところが本番直前に、ジミー・ペイジ氏の意向により、演奏が行われませんでした。演奏が行われなかった理由について、ジミー・ペイジ氏側に問い合わせをしておりますが、現在のところ回答を得られておりません」とペイジ側に非があるとした。

 もしそれが本当だとしたら、ジミーペイジと演奏をする契約をしていたということであろう。しかし契約があったかどうかははっきりと言っていない。この部分はごまかしのような気がする。契約に問題があったことをかくすためにその部分をあえて触れていないのだ。「ジミーペイジが演奏するかどうかは本人次第という契約だった。そして結局演奏しなかった。」としてもこの文章では嘘をついていなかったことになる。うそつきの典型的な言い訳だ。

 詐欺と断定するといけないのかもしれないが、もしそう言われたくなければ契約書を公開すべきだ。
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駆け付け警護

2016-11-16 15:02:15 | 政治
 政府は南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に関し、今年3月施行された安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」を盛り込んだ実施計画の変更を閣議決定した。こんなに簡単に、しかも急速に世の中が変わっていっていいのかというのが、私の感想だ。

 日本も世界平和のために人的貢献をしなければならないという理屈は理解はできる。そして、自衛隊の海外派遣は絶対ダメだという発想を捨てなければならないということも理解はできる。やみくもに「戦争反対」と叫び、すべての議論を拒絶するような態度ではいけない。しかし、今回のように危険なことが想定されながら、検証が十分なされず、閣議で決まったから決定ですというのでは、納得することはできない。一番心配なのは重大な決定にも関わらず、それほど大きく取り上げられず、なんとなく決まっていたという現状だ。これに慣れてしまえば、権力者はなんでもできてしまう。

 一番大切なのは、理不尽に人が殺されてはならないということだ。政治家もマスコミも一般国民も、みんな他人事のように論じているが、もし危険にさらされるのが自分だったら、あるいは自分の家族だったらという視点を必ず持ってもらいたい。それがなしにいろいろな議論が進められているような気がしてならない。

 私にはこの内閣が人の命を軽くみているように思えてならないのだ。
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国立劇場『仮名手本忠臣蔵』(11月14日)

2016-11-15 06:31:32 | 演劇
 国立劇場の『仮名手本忠臣蔵』の2ヶ月目である。3カ月で全編通す。今月は最初に「道行旅路の花婿」があり、その後5段目から7段目まで。

  浄瑠璃 道行旅路の花聟 清元連中
  五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
         同   二つ玉の場
  六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
  七段目 祇園一力茶屋の場

 私はいわゆる歌舞伎通ではない。しかし何度か『仮名手本忠臣蔵』を見ている。知らない方には今回の記述はよくわからないものとなってしまう。あらかじめご容赦を。

 この「道行旅路の花聟」というのはもともとはないものだそうだ。江戸歌舞伎として上演されるようになったとのこと。今月は「勘平とお軽」の物語だということでここに持ってきているようだ。

 五段目も斧定九郎という悪党が出てくる。斧九大夫という塩治判官の家臣でありながら裏切者の息子である。ただし働きもしない。まあチンピラみたいなものだ。しかし中村仲蔵という役者がこの悪党をニヒルなカッコイイ役者に変えてしまった。これは落語の有名な演目になっている。人気があり私自身も期待する場面ではあるが、これももともとの作者のイメージとは違うものだろう。

 これらの場面は支持されてきたものであり、伝統ある型ができているわけだから大切にしたいものだが。しかしもともとの作品の意図とは大きくずれてしまっている。もともとの忠臣蔵というのはどういう演出が正しいのだろう。作者の意図に近い忠臣蔵を見てみたいという気持ちが今回沸いてきた。全編通しで見るとよくわかるのだが、『仮名手本忠臣蔵』は登場人物のそれぞれのストーリーがからみあい、よくできたストーリーなのだ。

 由良之助以上に加古川本蔵に光をあてるべき話なのではないかという気もしてくるのである。忠臣とはどういう人を言うのか。『仮名手本忠臣蔵』の新演出での上演をひそかに期待している。

 菊五郎の勘平はもはや名人芸である。話の筋としては無理があるのだが、菊五郎のしぐさがすべてを表現している。七段目の由良之助は吉右衛門。さすがの貫禄。ただ声の張りがなくなってきているような気がした。三代目中村又五郎の寺岡平右衛門がいい。
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劇評『かもめ』(11月13日 東京芸術劇場)

2016-11-14 07:27:32 | 演劇
作:アントン・チェーホフ 
翻訳・上演台本 木内宏昌 
演出:熊林弘高
出演:満島ひかり 田中 圭 坂口健太郎 渡辺大知 あめくみちこ 
山路和弘 渡辺 哲 小林勝也 中嶋朋子 佐藤オリエ

 序盤、これは失敗したかなと思った。『かもめ』はチェーホフが喜劇と言っているので、喜劇にしようとドタバタにしてしまったのではないかと感じたからだ。どうでもいい楽屋落ちやどうでもいい捨て台詞、劇中劇で意味もなくマイクを使ったり、無駄な動きもが多く、最後まで見ている自信がなくなった。

 しかし、2幕の後半から芝居が生き始めた。セリフが落ち着き始めたのである。しかもどのセリフもしっくりと入ってくる。

 前半との落差はなんなのだろう。この落差が演出家の意図したことならば、私は賛成しかねる。『かもめ』の読み取りはどのようにでもできる。そして奥が深い。最近それがよくわかってきた。リアルに描こうとすればするほど、人間存在の喜劇性が表現できる。だから前半の演出には無理があるように思えるのだ。

 しかし後半は演劇的な空間の中に引き込まれた。役者が達者でだれもが無理のないしかも的確な演技をしていた。だからこそセリフがしっくりと入ってくるのである。

 袖幕も一文字幕もないので、吊るした照明が丸見えという斬新な舞台。その中に劇中劇のように客席風に椅子が用意され、役者が自分の出番以外でもそこに出ている。全員が必ずそこにいるというわけではない。この舞台づくりに演出家の意図があるのは明らかだが、いまのところ明確な答えはない。しかし、印象に残る。

 さまざまなことを考えさせられる舞台だった。原作をもう一度読み直す必要がある。原作の読み取りにいくつかのヒントを得たからだ。また、演出としてどこまで台本の改変がゆるされるのかなども考えなければならない。

 刺激になる舞台だった。
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