とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

2023年を振り返る

2023-12-30 07:39:23 | 社会
 2023年を振り返る。

 2023年は忖度文化が崩れ始めた年だった。これは去年から始まっていた。安倍晋三氏への銃撃から統一教会問題の不正が露呈した。東京オリンピックにおける電通をはじめとする業界と政治の癒着問題もあきらかになった。これまで「忖度」の言葉のもとに、どうせ何を言ってもかわらないと言う雰囲気が薄れ始めたのである。

 そして2023年になった。ジャニーズ問題、ビッグモーター社問題、日大アメフト問題、宝塚問題、ダイハツ問題などこれまで隠蔽されてきた大きな問題が次々と明るみになった。「忖度」の言葉で丸め込まれてきた問題だ。だれも言わなかった問題が、だれもが言うようになった。

 そして安倍派のパーティ券問題である。金がこの国を動かしてきた。そして金の力で権力を構築し、だれも批判できないような国を作ってきた。日本は緩い形ではあるが全体主義国家だったのだ。日本の大企業が政治家に金をばらまいて、大企業の思いのままの政治を行ってきたことが明らかになった。地方や中小企業は切り捨てられた。

 しかしよくよく見てみると日本の大企業だって怪しい状況だ。国際競争力を失い、いまやトヨタだって危なっかしい。日銀に超低金利政策をとらせ、なんとかトヨタを助け出す。しかし異常な円安が続き、物価高の中で年金生活者や低所得層からない金をむしり取っている状況なのだ。

 2023年の後半、そういう状況にいよいよ国民が声を上げだした。忖度をやめ始めたのだ。

 流動化する時代に突入した。だからこそ、きちんとした議論によって民主的な政治を行う国になってほしいし、それを支えるマスコミになってほしい。

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『セクシー田中さん』は今期一番のドラマだった

2023-12-27 20:40:01 | TV
 『セクシー田中さん』は今期一番のドラマだった。なんだか一昔前のようなタイトルだったので、全く期待していなかったのだが、肩がこらないドラマでありながら、深い内容であり、日常にくじけそうになりながらも前向きにさせてくれるいいドラマだった。

 最初は『ハケンの品格』のように「田中さん」はスーパーウーマンなのかなと思って見ていた。しかし逆だった。「田中さん」は本当に地味で、不器用で、友達もいなく毎日いきているだけの会社員だった。しかしそんな自分を変えようとベリーダンスを習い始める。ベリーダンスにハマり、同時に自信を持ち始めることになる。

 「田中さん」の周りの人たちも、そんな「田中さん」の魅力にはまっていく。そして「田中さん」に刺激を受けて、それぞれが自分たちの生き方を模索し始める。見ている私も刺激を受けた。

 決して派手なドラマではない。視聴率を稼げるような役者さんがいるわけではない。それでも毎回楽しみにしていたドラマだった。

 日本テレビのドラマはパターンにはまらない、いいドラマを作ってくれることがよくある。チャレンジする姿勢がいい。
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映画『ファーストカウ』を見ました。

2023-12-24 09:33:23 | 映画
映画『ファーストカウ』を見ました。最初は何だかわからないで進んでいって、このまま訳がわからないまま終わるのかと心配になってしまったのですが、後半から話が見え始めると、いきなり引き込まれて行きました。単純なストーリーと言えばそれまでなのですが、今と違い、本当に先が見えない世の中で生きていく開拓者の生きざまが心を揺さぶりました。

2人の主たる登場人物がいます。ひとりは元料理人。もうひとりは中国からやってきた移民。2人はお互いに集団をつくるのが苦手であり、そのために行動を一緒にするようになります。そのふたりがふとしたことから金儲けの方法を見つけ出します。しかし、それはリスクも一緒でした。ふたりの運命はいかに。

絵空事のようでもあり、一方ではリアルでもあり、夢を生きていた時代の厳しさとワクワク感が伝わってきます。しかもそれがリアルな映像によって描かれるので、自分の出来事のように感じてしまいます。

今は生きている実感を見失う危険性をはらむ時代です。そんな時代だからこそ見るべき映画だったのだと思います。
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『下剋上球児』の感想

2023-12-21 07:49:28 | TV
今期のドラマが次々最終回を迎えている。今期も楽しませていただいた。

日曜劇場の『下剋上球児』は肩の凝らない感動ドラマだった。試合のシーンは臨場感があり、緊迫感が伝わってきた。丁寧に描かれていた。

鈴木亮平、黒木華、そして高校生を演じた若手俳優、それぞれ魅力的だった。特に高校生を演じた役者たちは、最初は誰が誰だかわからない状態だったが、見続けていくうちに役柄が頭の中にインプットされ、個性が見えてきた。そしてそれとともにおもしろさが急激に増加した。

ただし、監督が教員免許をもっていなかったという設定はひどい。ありえない。現実にそんなことがあったら大スキャンダルである。当然校長の首は飛ぶし、その監督が復帰することなどありうるはずがない。せっかくのドラマがリアリティを失ってしまった。さすがにあの回以降見るのをやめかけた。

近年の日曜劇場は派手な展開が多く、それによって肩の凝らない単純に楽しめる作品を作ってきた。それはそれでいい。しかし、ものには限度がある。やり過ぎてしまうと単なる絵空事になってしまい、興味を失ってしまう。

高校生の部活動も、今は強いところしか勝てない状況になってしまった。自分が勝てないと悟る年齢も若年化している。夢が夢でなくなる時期がどんどん早くなってしまっている。夢を夢のまま青春時代をすごすことのすばらしさを教えてくれるドラマだった。
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田崎史郎氏と裏金

2023-12-19 15:10:23 | 政治
自民党が危機に陥ったので田崎史郎氏が大活躍である。田崎氏は自民党のスポークスマンであり、ジャーナリストではない。自民党の代弁をジャーナリストのふりをして語るにすぎない。

田崎氏のうまさは懐が広いということである。最初の段階ではある程度相手を責めさせて、自民党の非を認め、自ら自民党の悪いところを批判するのだ。今回もこれまではそれほど目立つ発言をしていなく、だいぶおとなしくなったと感じていた。

しかしいよいよ田崎氏の田崎氏らしい姿が見え始めた。きょうたまたま『ひるおび』を見ていた。自民党の裏金疑惑の報道で、朝日新聞とNHKがスクープを連発していることを取り上げ、「検察がメディアをうまく利用している」「メディアと検察の関係も考えなければならない」と言い始めたのだ。あたかも検察と朝日新聞がグルになって世論誘導をしているかのように言い始めた。

おいおいおい。それを言うのならあなたが一番自民党に利用されているのだろう。自分のこれまでの言動を考えてから言わなければいけないであろう。もちろん「メディアと検察の関係も考えなければならない」というのは自己反省であるともとれる言葉であることも彼のうまいとこところなのだ。

なぜ田崎史郎氏がこれだけテレビに出るのだろう。メディアと田崎氏の関係も考えなければならないのではないか。
コメント (1)
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