とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

大阪万博

2023-11-30 17:31:28 | 政治
 大阪万博が大問題になっている。あまりに巨額に膨れ上がる費用に憤りを感じる。しかし私は今から中止するのは無責任であろうと考える。やるしかない。しかし経費がふえていくだけの現状は許すわけにはいかない。上限を明確にしてそれ以上増える場合は、規模を縮小して予算内に抑えるという確約をとるべきである。

 大阪万博の予算がどんどん増え、中止をすべきだという意見に心情的には同意したい。しかし現実にはここで中止になった場合、それを前提で動いていたたくさんの人たちが多大な損害を被ることになる。その人たちの損害は国や大阪が負担することになるのであろうが、それこそなんでもかんでも金で解決すればいいということになるのではなかろうか。

 とは言えこのまま行けば、おそらくいろいろな理屈をつけてさらに予算が増えていくことは明白である。東京オリンピックの大失敗がそれを示している。だから予算が底を尽きてしまったら、びた一文出さないと言う確約が必要である。

 そもそもこの計画自体が杜撰だった。計画をぶち上げた維新の会も、それに寄り添っていった自民党も、まずは謝罪していただきたい。官僚の方々も、きちんと予測を含めて情報を開示していれば、こんなに大事にならずに済んだはずだ。

 それよりもそれよりも不思議なのは、経費が増大するという心配は万博開催が決定した時からあったにもかかわらず、ここに来て大騒ぎするというのはどういうことなのか。政治家もマスコミもきちんと中身を見ていなかったということであろう。こちらの方も大問題だ。日本人がそもそも無能なのか、ここに来て劣化したのかはわからない。しかしこれはおそまつすぎる。

 万博はそれなりの成功をおさめるのだとは思う。しかしそれが本当に日本の50年後、100年後の成功につながらなければ巨額の予算を使った意味はない。批判的な眼できちんと見続け、本当の意味で成功するために努力してほしい。同時にこれ以上の予算の拡大は断じてないことを明言してもらいたい。
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映画『シアターキャンプ』を見ました。

2023-11-29 10:19:54 | 映画
子供たちの演劇教育を目的としたサマーキャンプのドタバタをドキュメンタリー風に描くコメディ映画『サマーキャンプ』を見ました。内容はアメリカの最後のミュージカルシーンが印象に残る佳作でした。

演劇教育を目的としたサマーキャンプが今年も開催されます。しかし主催者である校長が昏睡状態となってしまい、その息子が後を継ぎます。残念ながら息子はまったく熱心ではあいません。結局、簡単に経営状態の悪いスクールを手放す決断をします。

スクールを存続させるために、みんなが協力するのですが、逆にいろいろな問題が沸き起こり、絶体絶命の状況に陥ります。しかし最後にはミュージカルの力で逆転し、すべてがいい方向に動くのです。

この映画のいいところはストーリーよりも、ラストのミュージカルです。よくできた歌、そして演じる子供たちの生き生きとした表情、サマーキャンプで作り上げたとは思えないようなすばらしいミュージカルが演じられます。そこに感動があるのです。

そんなに深い内容ではありません。しかし心がすっきりとするいい映画です。
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『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』を見ました。

2023-11-27 10:07:30 | 演劇
山形市の「やまぎん県民ホール」で『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』を見ました。すばらしい舞台でした。

演出は渡辺えり。出演するのは渡辺えり、尾上松也、吉岡里穂、和田琢磨。山形市は渡辺えりの出身地なので、凱旋公演の意味合いもあり、2000人収容の客席がほぼ満席となっていました。正直言って辺えりの作品はどうもしっくりこないものが多く、あまり期待してなかったのですが、今回の芝居はすばらしい。感動しました。渡辺えりはやはりすばらしい演劇人だったということを再認識させられました。

『ガラスの動物園』はテネシーウィリアムズの出世作です。アメリカの現実を描き、そこに生きる庶民の機微を描いています。「古き良きアメリカ」の乾いた現実が観客に迫ってきます。

主人公のローラは足が不自由で、しかも発達障害の傾向も見られます。引きこもり、ガラス細工の動物で動物園を作っているような女性です。母親はローラを何とか男性と引き合わせようと画策します。ある日かつて一方的に好きだった男性が偶然やってきます。そして二人は楽しいひと時を過ごすのです。しかしそれはやはりローラにとっては一時の幻想にしかなりませんでした。アメリカは格差の国です。底辺で生きる人間はうまく行かない人生の好転を夢見ながらも、結局はそこに居続けるしかありません。乾ききった現実に心が締め付けられる演劇でした。

『消えなさいローラ』は『ガラスの動物園』を題材にした別役実の作品です。衝撃的な内容がコントのように演出されます。しかも即興的です。別役実の作品を笑いにみちたコントにしてしまう渡辺えりの演出力が光る芝居です。

二つの作品を上演するので、4時間近くかかります。しかも渡辺えりの凱旋だったのでカーテンコールが異様な長さです。しかし素晴らしい演劇のおかげで時間を忘れてみることができました。
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オリンピックはもういらないのでは?

2023-11-25 15:12:35 | スポーツ
石川県の馳浩知事が東京五輪の招致活動に内閣官房機密費を使ったと発言した。すぐに撤回したのだが、だれも信じてはいまい。

馳氏は自分の自慢をしたかっただけであり、それが大ごとになってしまったから撤回したのだ。機密費の問題だから撤回すればそれ以上は追求の仕様がないので、逃げ切ることはできる。しかし誰もが馳氏の発言は事実だったと思っているという、現在の日本の社会を象徴するような出来事になってしまった。これでは選挙に若い人がいかないのは当然だ。

東京オリンピックはコロナ禍で行われた。客席はガラガラで、それでも成立したのだ。こうなったらもうオリンピックなんて世界分散開催でも可能であろう。例えば水泳は日本で、陸上競技はアメリカで、サッカーはアフリカで、ヨーロッパではバスケットを同時期に行えばいい。現在のような経費の問題もクリアできるし、過度の誘致合戦も起きないだろう。世界中の人が同じように楽しむことができる。

オリンピックは今や異常の上に成り立っているイベントである。この異常性はスポーツの良さから生まれたものであるが、そろそろこの異常性に気が付かなければいけない。
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大谷翔平の目指すもの

2023-11-21 16:56:18 | スポーツ
大谷翔平選手の移籍先(エンゼルス残留の可能性もあるが)がやっぱり気になる。私が勝手に大谷選手の気持ちを推測してみる。

大谷選手にとって大切なのは
 ①二刀流を続ける環境を用意してもらえること
 ②優勝できる環境であること
 ③WBCやロスアンジェルスオリンピックに出ることが可能であること
の3つではないだろうか。

二刀流を続けることが大谷選手の一番の条件であることは間違いない。ただ単に打者であるだけでは、彼のモチベーションは続かない。誰も成し遂げなかったことをしたいというのが彼の根本にある。この条件だけならばエンゼルス残留が一番いい。

しかし、②の優勝できる環境かといわれるとエンゼルスは厳しい。大谷選手はプレーオフにも出たことがないのだ。さすがにこれではチームの球団経営の在り方に問題があると感じられてしまう。やはり大谷選手は少年のような夢を大切にしている。自分の力で優勝したいと言う目標を達成したいはずなのだ。

そして③。今年のWBCのような活躍をもう一度やってみたいというのが、大谷選手の大きな夢であろう。WBCはもちろんだが、2028年のオリンピックで野球が正式種目になったことによって、そこでの活躍したいという気持ちが大谷選手を駆り立てているのではなかろうか。

長期契約を求めないという情報もそこから来たのではないかと考える。もし大リーグがオリンピックの出場を認めなければ、その年、大谷選手は日本に戻って来ることも可能になるように、長期の契約をしたくないのだ。そんな気がしてしょうがない。

大谷選手がいまだに通訳をつけているのも、自分は日本人であり、日本語を英語より下に見たくないという意志の表れのような気がする。大谷は日本人としてアメリカで、そして世界でトップになりたいのだ。

大谷選手は漫画の主人公のような生き方を実践したい、純粋な日本の青年のように私には感じられる。

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