とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

竹内結子さんのこと

2020-09-28 17:29:49 | 社会
 竹内結子さんは魅力あるれる役者さんだ。表情ですべてを表現できるのだ。

 最初に注目したのは『ランチの女王』というドラマだった。おいしさの表情に誰もがあこがれた。実際に食べるよりも彼女の表情をみていたほうがおいしく感じることができる。

 『ストロベリーナイト』では、勝ち気な警官役を見事に演じた。負けたくないという気持ちと、その裏に正義を貫こうとする意志、そして時折見せる弱さ、すべて表情で表していた。

 『君となら』という舞台をパルコ劇場で見た。5年くらい前のことである。竹内さんが主演で他に草刈正雄さん、イモトアヤコさんらが出演する三谷幸喜さんのホームコメディである。抽選で一番前の席が手に入れることができた。竹内さんは楽しそうに演じていた。

 すばらしい役者さんだった。ご冥福をお祈りいたします。
 
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舞台『あなたの目』をライブ配信で見ました。

2020-09-27 05:14:45 | 演劇
 舞台『あなたの目』をライブ配信で見ました。疲れきっていて、申し訳ないことに最初若干寝てしまったのですが、しだいに舞台にのめりこみ、見終わった後にいい舞台を見た充実感がありました。考えさせられる作品です。

【作】ピーター・シェーファー
【上演台本・演出】寺十吾
【出演】小林聡美 八嶋智人 野間口徹

(あらすじ)
 会計事務所を開いているチャールズとその妻ベリンダは最近うまくいっていない。チャールズは妻の浮気を疑い、ジュリアンという探偵を雇う。最終的に探偵はふたりにある提案をする。お互いに距離をとって言葉を交わさずただ観察する、つまりパブリックアイ(第三者の目)になることであった。

 以前、鴻上尚史氏の本で「同化」と「異化」について説明しているのを読み、なるほどと思ったことがありました。。演劇は登場人物になりきる「同化」が大切であるが、時にはそれを第三者の目として見る「異化」も必要であり、「同化」と「異化」を繰り返していく作業なのだという内容だったと記憶しています。

 人間関係も同じです。ふたりの役割がきまてしまうとそれに固定していまい、新たな自分を生み出せなくなってしまうのです。チャールズとベリンダは年が離れているということもあり、教師と生徒という役割に固定してしまっていました。そのために二人とも本来持っている感情を失い、苦しい状態になったのです。探偵はそれを見抜いたのでしょう。

 この話は、演劇論でもあり、人間関係論でもあるのです。演劇が人間に必要な理由もそこにあるのであはないかと思われて、演劇を好きであることがほこらしくなるような作品でもあります。いい作品に出合いました。

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『ベイジルタウンの女神』をWOWOWオンデマンドの同時配信で見ました。

2020-09-24 16:14:54 | 演劇
 ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきが新たに立ち上げたユニット「ケムリ研究室」の最初の作品『ベイジルタウンの女神』をWOWOWのオンデマンド生放送で見ることができました。豪華なキャストが集結し、ほのぼのとしているけれどもブラック、味のあるいい作品になっていました。

作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演 緒川たまき 仲村トオル 水野美紀 山内圭哉 吉岡里帆 松下洸平
望月綾乃 大場みなみ 斉藤悠 渡邊絵理 荒悠平 髙橋美帆
尾方宣久 菅原永二 植本純米 温水洋一 犬山イヌコ 高田聖子

(あらすじ)
大企業ロイド社の社長であるマーガレット(緒川たまき)は「ベイジルタウン」と呼ばれる貧民街の再開発を企てる。ある賭けをすることになり、マーガレットはベイジルタウンで1か月生活することになる。貧民街での生活はマーガレットにとって「ありえないこと」の連続であったが、意外にもすぐになれてしまう。しかし、これはマーガレットを貶めようとする婚約者の策略だった・・・。

 登場する人物はみんな愚かな人物です。善良だからこそすぐに他人に騙されます。逆に普段は善良なのですが、時には目先の利益につられて他人を騙したりします。嘘をつき人を裏切ったりするのであす。その愚かな人々を、観客は物語の外部からおもしろおかしく見ています。しかししばらくたてば気が付きます。この愚かさな人々は自分たちそのものだと。だから観客は笑いながらもチクチクと心に刺さってきます。観劇中の笑いは自分を笑っているのです。楽しくハッピーエンドで終わるので、気持ちよく見ることができますが、チクチクささる棘の痛みは後まで残るのです。

 気持ちよく反省させられる作品でした。


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映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見ました。

2020-09-21 16:25:36 | 映画
 ソ連の闇の姿を暴こうとする英国人ジャーナリストを描いた『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見ました。政治の闇の部分を暴こうとするジャーナリストの姿に感動しました。

監督 アグニエシュカ・ホランド
出演 ジェームズ・ノートン、バネッサ・カービー、ピーター・サースガード、ジョゼフ・マウル

(あらすじ)
 1933年、英国人記者ガレス・ジョーンズは、世界中で恐慌の嵐が吹き荒れる中、ソビエト連邦だけがなぜ繁栄を続けているのか、疑問を抱いていた。ジョーンズはその謎を解くため、単身モスクワを訪れ、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、疑問の答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。しかし、凍てつくウクライナの地でジョーンズが目にしたのは、想像を超えた悪夢としか形容できない光景だった。

 政治は失敗することもある。しかし重大な失敗を隠そうと画策すればそれは国家的な犯罪である。人間の尊厳を損なう行為だ。そういうときのためにジャーナリズムはある。ジャーナリズムは不正を見逃してはいけない。

 この映画ではスターリンの政策にも理由があったのであり、その失敗を暴きたてても生産的ではないという、ちょうど安倍政権のときのモリカケ問題のような理論が登場する。たしかにスターリンだってウクライナの人々が餓死することを想定していたわけではあるまい。しかし現実には多くのウクライナ人が悲惨な死に方をしている。ここまでひどいことを隠すことはあってはならない。それを容認するような議論はごまかしでしかない。

 ジャーナリストの使命は真実を追求することであり、思想的な迎合ではない。

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国文法の指導について

2020-09-20 08:26:57 | 国語
 国語(日本語)文法についてまとめていきたいと考えている。国語(日本語)文法そのものの解説ではなく、今後国語国文法はどのように指導していくべきものなのかをまとめていきたいと考えている。国語文法の扱いがはっきりしないまま国語の指導がすすめられており、さまざまな面で行き詰っていると思われるからだ。

 いくつかのトピックを上げる。

①古典文法
 国文法と言えば一番最初に思い浮かべるのは古典文法であろう。近年、古典文法の指導が古典ぎらいを作っているということから、古典文法をあまりしないような風潮が出現している。しかし古典文法は古典の読解解釈のためには必要である。センター試験などでも古典文法の知識がなければ正解にたどりつかない問題が多く出題されていた。だから古典文法をしっかり学ばないわけにはいかない。それでは古典の指導をやらないという方向に話が進むのであろうか。大きな流れではその方向に向かっているようにも思われる。今後、大学入試の動向も踏まえながらも、今後の古典教育の指導を考え、そして古典文法の指導についての考えていきたい。

②英文法と日本語文法
 学校で教えている日本語文法と英語の文法は基本的な考え方がずれている。誤解しないように申し上げておくと、英語と日本語の文法が違うのは当たり前のことである。その文法を解説するための考え方がずれているのである。一番わかりやすいのは用語が統一されていないということである。例えば英語の「目的語」にあたる用語が日本語の学校文法にはない。言うとすれば「連用修飾語」である。このような事態が学校教育において混乱を生じさせている。もっと怖いのはこの混乱を教師が意識していないということである。学校教育における文法の統一ができるのかを考えていきたい。そしてここには当然、外国人に日本語を教える日本語教育のノウハウが重要な役割を果たすことになろう。

③モダリティ
 言葉には客観的な認識を示す部分と話者の意志をしめす部分に分けることができる。話者の意志を示す部分は「モダリティ」と呼ばれている。これまで高校の教育の中ではここまで踏み込んだことを学ぶことはなかった。しかし、これは文学教育とも関連した、また事実と意見を意識するという論理力とも関連した面白いテーマである。国語教育の新たなテーマとならないか考えていきたい。

 ほかにもいろいろありそうであるが、とりあえず思いつくまま書いてみた。これらを今後考えていきたい。

 ただし、今現在忙しい状況が続いており、なかなか進まないのは予想される。とにかく気持ちだけはあるので頑張りたい。
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