とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

トランプ大統領の誕生

2016-11-10 08:56:43 | 政治
 トランプ氏が大統領選挙に勝利した。他の国のことなので本来どうでもいいことなのだが、やはり考えることがあるので書き残しておきたい。

 1点目。やはり差別的な発言は許しがたいし、それを許容してしまったアメリカ国民に失望した。大国のトップがあんな発言をして許されるということがあってはならないはずだ。選挙向けだったとか、閉塞した社会状況を打破するとか言う人がいるが、一民間人の言論の自由とは違うレベルだということを指摘しておきたい。

 2点目。トランプ氏は動きのとれなくなったアメリカの政治に対して攻撃を仕掛けたので支持されたものと思われる。これは日本が民主党政権になったときと似ている。経済界と官僚と政治家の癒着で何も変えることができなかった自民党政権が倒れ、民主党に何かを変えてくれるのではないかと、あの時日本人は期待したのだ。しかし結果的には何も変えられなかった。それどころか混乱を広めただけであった。今回もアメリカ人も何かを変えてくれるのではないかと期待しているのであろうが、そう簡単に変えられるとは思われない。ただし、その評価は結果を見てからの話である。

 3点目。大きな目で見れば急速なグローバル化にブレーキをかける大統領である。これはヨーロッパの流れとも一致する。グローバル化は必然化もしれないが、急速なグローバル化は大きな混乱をもたらす危険性が高いし、すでに中東での混乱はそれを示している。その意味では意義がある可能性はある。

 いずれにしてもしっかりとしたブレーンが必要であるし、国家を自分だけのものにしてもらいたくない。決断力、実行力も必要だが、総合的な判断力も必要である。世の中を良い方向に変えてくる大統領になることを期待したい。というよりもそういう大統領になるようにお願いしたい。

コメント
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