とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『ハヤブサ消防団』は今期一番のドラマだった。

2023-09-30 04:55:23 | TV
 私にとって今期一番よかったドラマは『ハヤブサ消防団』だった。地方の過疎化やカルト集団を題材として、現代人の心の中の闇をあばいていく作品であった。とはいえ、難しい展開にはならずに、事件がつぎつぎと起こる中で次第に真相が見えてくるという構成になっていた。原作がしっかりとしているからであろう。しかもその原作を丁寧に描こうとしていた。

 役者もバラエティに富み、みんながそれぞれ自分の役柄を演じきっていた。中村倫也と川口春奈の主役のふたりはこまかな心の動きをしっかりと演じていた。麿赤兒や村岡希美の「怪優」が存在感を示し、ドラマにアクセントをつけていた。

 そして何よりも生瀬勝久、橋本じゅん、満島真之介、岡部たかし、梶原善の消防団員がよかった。今はもう無くなった、田舎のめんどくさい男の集まり。その雰囲気がよく出ていた。面倒だけどああいう人間関係って実はよかったんだよなと感じてしまう。自分の居場所がそこにあるのだ。

 居場所を見失った人間は居場所を求める。そこにカルト集団がつけ込んでくる。孤独な人間を生み出す現代社会の病理を見事に描き出すドラマだった。
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秋バテ

2023-09-28 07:31:22 | 日記
今年の夏は暑い日がずっと続きうんざりした。しかし意外なことに夏の間肩こりに悩まされずに済んだ。集中力は持続して勉強ははかどった。

夏が終わり、残暑もきびしかった。しかし残暑もようやくおわり、一気にすずしくなった。そっから体調が狂いはじめた。だるいし肩こりもひどくなった。

この体調不良のことを「秋バテ」と呼ぶのだそうだ。季節の変わり目に体が対応しきれない状態で起こる体調不良のことである。急激な冷えが自律神経を狂わせてしまうのだ。私の場合、これが結構長く続く。

病気というほどのことではない。しかし何もやる気にならない。肩こりはひどくなり、一日中眠い。つまり「だるい」のだ。これはけっこう厳しい。

やらなければならないことがたくさんある。なんとかしなければと焦るだけである。
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映画『ほつれる』を見ました

2023-09-24 08:17:43 | 映画
映画『ほつれる』を見ました。現代人の息苦しさを描く映画でした。

綿子は夫の文則との関係がすでに冷め切っています。夫には秘密で、妻のいる文筆業の木村と不倫関係となります。木村にも妻がいます。逢瀬の直後に木村が交通事故にあいます。綿子はすぐに119番通報をしますが、その電話を途中で切ってしまいます。その後の面倒をさけようと直感的に判断したのです。この心理が理解できません。しかし理解できないまでもこれが現実の対応なのかもしれないと感じてしまいます。現代人は表面的な安静のほうを優先してしまうのです。

その後の展開でも登場人物は表面的な安静を求めるために感情的な言動を押さえます。表面的には夫婦関係は続いていますが、すでに壊れているのはあきらかです。それでもどうすることができないのです。

綿子と文則は別れる決断をした瞬間に本音を語ります。やっと楽になったのです。

昔と比べて現代人は感情的になることがほとんどありません。そんな感情的にならない、あるいはなれない人たちは本音を心の中に抱えながら窮屈な生活をしています。そんな現代人の息苦しさを描いた映画でした。

 
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『VIVANT』はおもしろかったけど・・・

2023-09-22 04:45:30 | TV
 今期のドラマ『VIVANT』はおもしろかったけど、後半はがっかりした。わかりにくくなったし、セリフによる説明で終わってしまったからである。

 モンゴルロケで撮影された前半は映像自体が魅力的だった。展開もダイナミックでこれからどうなるのかワクワクして見ていた。後半の乃木の父親の若いころを描く場面もよかった。全体的におもしろいドラマであったことは間違いない。

 ただしすべてがよかったわけではない。最後の方ははセリフでの説明で終わってしまうドラマになってしまった。しかもその説明も無理があるのではないかというものがかなりあったように感じられる。謎解きをドラマの主目的としてしまって、複雑にしすぎてしまったのだ。無理やり終わらせてしまった感がのこってしまった。

 医師役の二階堂ふみと乃木の関係や、カギと思われたジャミーンが中途半端に投げ出されたまま終わってしまったような気がする。

 こんな終わり方をして、監督が「続編」とあおっているのも何か嫌な感じがした。

 せっかくここまでがんばって作り、盛り上がったのだから、最後に最大の感動がくるようなドラマにしてほしかった。
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映画『青いカフタンの仕立て屋』を見ました。

2023-09-19 19:05:46 | 高校国語改革
モロッコを舞台にした映画『青いカフタンの仕立て屋』を見ました。泣けました。

ドレスの仕立て屋を営む夫婦の物語です。夫は真面目な仕立て屋で、妻はその夫を誇りに思って支えています。しかし妻は病気に侵され余命わずかとなってしまいます。実は夫は同性愛者であり、若い店員に恋をします。しかし妻への愛が消えたわけではありません。妻と店員への愛で心が揺れ動きます。妻は自分の死期を悟りながらも夫を愛し続けます。この三人の関係が静かに描写されます。

次第にやせ衰えていく妻の姿は見るのが苦しい。そしてその妻に献身的に尽くす夫の姿も涙を誘います。夫婦は「愛」の中で最後の数日を生きるのです。涙なくしてみることはできませんでした。

店員も二人に尽くします。そして夫婦のどちらもいたわるのです。

とてもいい映画でした。

ただし、最近の映画はなぜほとんど同性愛を描くのでしょうか。もちろん多様性は大切です。愛にいろいろな形があるのは理解できますし、今それを描くのは映画の役割かもしれません。しかし同性愛がなければ映画にならないというほどになってしまっているように感じられます。近年の映画を見ていると地球上の半分は同性愛者だと感じるてしまいます。ちょっと行き過ぎなのではないでしょうか。この行き過ぎは反動を巻き起こす危険があるように感じられます。そこは考えなければいけないことのように思います。
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