映画『tick, tick...BOOM! 』を見ました。表現者の苦悩を描きながら、表現者に勇気を与える名作です。
監督
リン=マニュエル・ミランダ
出演
アンドリュー・ガーフィールドジ、アレクサンドラ・シップ、ロビン・デ・ヘスス、ジョシュア・ヘンリー
『tick, tick...BOOM! 』というのはもともとはオフブロードウェイで上演されたミュージカル作品です。名作ミュージカル『レント』を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンが、『レント』の前に作たの自伝ミュージカルです。
そのミュージカルの舞台をリン=マニュエル・ミランダが映画化しました。リン=マニュエル・ミランダは「イン・ザ・ハイツ」「ハミルトン」などの原作者として作詞や作曲なども手がけた人物です。
私は最初はなんの予備知識がなかったので、何の映画かもよくわからないまま見ていました。しかし、ラーソンの夢と挫折、そして再生を描いた非常にすぐれたミュージカルであり、さらに映画としてもすばらしいものでした。
優れた才能がある製作者でもそれがすぐに認めらるわけではありません。ビジネスとしての視点も必要であり、運もあります。挫折するのは当たり前です。いったいどれだけのクリエーターが挫折してきたでのでしょうか。しかし作り続けるしかないのです。心にしみます。
ジョナサン。ラーソンは『レント』が上演される直前に突然死したそうです。劇的な人生だったのですね。彼の思いが伝わってくるいい映画でした。