とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「志の輔らくごin yamagata」(11/15 山形市シベールアリーナ)

2018-11-23 12:35:53 | 落語評
山形市シベールアリーナで開催された立川志の輔の落語会に行った。素晴らしい落語会だった。

トリの演目は「大河への道」。伊能忠敬を大河ドラマにしたいと頑張る人たちの話である。今年が伊能忠敬没後200年ということもあり、さまざまなところで披露してきたとのこと。新作でありながら、プロットがしっかりとしている。伊能忠敬が死んでから、日本地図が完成するまで3年あり、そこに何があったのか、それがこの落語の肝となる。いい話だ。

それにしても伊能忠敬という人は凄い。55歳までは家業をしっかりとやり、地図測量を始めたのはそれからだという。今で言えば、定年後の仕事なのだ。第2の人生でひとつのことを成し遂げたのである。まだまだやれるという勇気をもらえる話だ。

私もまだまだこれからだ。本当に人のためになる仕事をこれから成し遂げたい。
コメント

『春風亭一之輔落語会』(9月16日山形市中央公民館ホール)

2018-09-16 18:00:05 | 落語評
 春風亭一之輔さんの落語会に行ってきました。一之輔さんはテレビで見たことはあったのですが、生で聞くのは初めてです。演目は「真田小僧」「粗忽の釘」「柳田格之進」。

 「真田小僧」と「粗忽の釘」は滑稽噺。テンポがあるし、一之輔師匠の独特の工夫もあり笑いが絶えません。間のとり方も絶妙です。見事です。一方「柳田格之進」は品格のある人情噺です。若いのに品格のある侍と、人情味ある商人をうまく演じ分けています。こんなにすごい噺家がまだ40歳です。末恐ろしい落語家です。

 最近の生徒たちを見ていると、集中力は3分しかもちません。少し長い話をするとすぐに横をむいてしまいます。これでは文化はすたれてしまいます。しっかりと人の話を聞く子供を育てなければならないし、人が聞いてくれる話をする大人を育てなくてはなりません。今回の落語会も客席は年配の人が多かったのですが、ぜひ若い人に聞きに来てもらいたいと思います。
コメント

柳家小三治独演会(2月10日 山形市シベールアリーナ)

2018-02-11 08:12:30 | 落語評
 毎年、山形市のシベールアリーナに柳家小三治師匠が来てくれる。今年も独演会が開催された。今年は土曜日ということもあり、会場は満員である。

 最初は旬なオリンピックの話から始まった。批判的な視点からの話である。けっこう手厳しい。

 次になぜシベールアリーナに来るようになったのかを説明してくれた。井上ひさしが「シベールアリーナで落語をするなら、小三治師匠を呼べ」とシベールの社長に言ってたということだ。そこでシベールの担当者が落語協会にお願い行ったのだがなしのつぶて。しょうがなく、直接小三治師匠の事務所にお願いに行ったところ、ようやく小三治師匠本人に話が届き、実現することになったということだった。井上ひさしは小三治師匠を認めたいたのだとわかるエピソードであった。

 その後、頚椎の手術の話になった。手術の話自体興味深い話であったが、ここでは記載しないでおいたほうがよさそうである。その時、世話をしてくれたお弟子さんへの感謝とねぎらいが語られた。

 今回の独演会の「まくら」ではなんとなくしんみりとした話が多くなった。小三治師匠は今年で78歳だそうだ。今回手術も経験してなんとなく一日一日が勝負というような気持になっているのかもしれない。しかし、まだまだこれからである。ぜひ名人芸を末永く続けていただきたい。
 

 小三治師匠の落語は2席。「宗論」と「粗忽長屋」である。「粗忽長屋」は何度聞いてもおもしろい。ばかばかしいのに哲学的である。

 東京大学大学院教育学研究科・特任助教の認知科学者の野村亮太さんという方が「粗忽長屋」のことを「dZERO」というサイトのコラムで書いていらっしゃる。私が今勉強している分野でもあるので、とても興味深く、おもしろい。興味のある方は覗いてみていただきたい。

 笑いに関する研究をなさっている方もいる。わたしも笑いはどこから生まれるのかを分類してみたくなった。

コメント

「志の輔落語」(12月11日 シベールアリーナ)

2017-12-12 15:46:37 | 落語評
 立川志の輔師匠の落語会に始めて行きました。本当にすばらしいものでした。まずは、話が面白い。自作の新作を聞かせていただいたのですが、どちらも人情味もあり、滑稽味もあり、しかも展開がしっかりとある。これを作る能力はすばらしいものです。そしてそれを演じる語り口もすばらしい。それぞれの登場人物が見えるように語ってくれる。語り手としての力量も感じられます。

 今回の演目は「ディアファミリー」と「歓喜の歌」。「歓喜の歌」はこのままドラマにしてもいいくらいだと思っていたら、本当にドラマだけでなく、映画にもなっているとのこと、最後には会場にすすり泣く声まで聞こえてきました。

 最近は落語ブームです。私自身も落語をよく聞くようになったのは最近です。昔も一時期よく聞いていたのですが、それは志ん朝、談志、枝雀の時代ですから、もう何十年も前です。再び聞くようになり、改めてそのすばらしさに気づかされています。

 俳句といい、能・狂言といい、落語といい、余計なものをそぎ落とし、見る者の想像力を期待して、あるいは想像力を呼び起こしながら、深い世界にさそう文化が日本にはあります。そういう日本文化を大切にしたいと感じています。
コメント

春風亭昇太落語会

2017-10-31 19:56:39 | 落語評
 山形市シベールアリーナで開催された春風亭昇太落語会に行った。サービス精神旺盛の楽しい落語会だった。

 最後の演目は「死神」。この落語の内容についてはウィキペディアなどでごらんいただきたい。ついでにサゲについてもご覧いただければと思う。多くのパターンがあり、それぞれに納得させられる。昇太師匠のサゲもなるほどと思われるものであった。物語として成立している。落語家は役者でもあり、作家でもあるんだと感心させられた。
コメント