森友学園をめぐる公文書の改ざん問題で、一部開示された関連文書について、自殺した近畿財務局の職員の妻の弁護団が「文書に欠落がある」と指摘し説明を求めていたのに対し、財務省から「2017年に政治家関係者との応接録を廃棄した過程で欠落したと考えられる」との回答があったと報道されていた。あまりにひどいと思うと同時に、やっぱりという気持ちになった。国は開示する気がなかったのだ。それ以上に証拠を隠滅して犯罪を隠蔽したと考えるしかない。いったいこの国はどうなっているのだ。
国家権力が横暴になってきたのは、あきらかに第二次安倍政権以降である。安倍晋三というお殿様を、官僚と政治家でみんなで守って来た。彼らには彼らなりの理屈があったのだろうが、明らかに行き過ぎていた。独裁に近付きつつあったのである。
昔の政治家は軍国化していったかつての日本の状況を実感としてしっていたからこそ、いくら権力を握っても、権力の行使には慎重であった。しかし近年のボンボン政治家はこれがない。効率だけを念頭に、政治を行っているのだ。それによって弱者切り捨てを当たり前にしてしまっているのだ。
もう許すわけににはいかないといきり立つのであるが、この状況がどれだけ危険なことか日本人がわかっていないのだ。
とても危険な時代になってきた。