とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

文部科学省が教育を駄目にしている

2024-08-30 18:29:45 | 教育
 中央教育審議会が『「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について』を答申した。やっぱりわかってないなこいつら。

 各教育委員会が教員の働き方改革の進捗状況を「見える化」し、PDCAサイクルを通じて継続的に改善していく仕組みが必要と指摘するのだという。文科省の得意文句の「見える化」「PDCAサイクル」という言葉が使われているが、どういう意味で使っているのかおそらく教育関係者の誰もわかっていない。一番わかっていないのが教育委員会であり、管理職なのだ。わかっていないから「見える化」のために調査、アンケートばかり行われ、PDC[Aサイクルのために研修会が増える。そもそもPDCAサイクルは普通にやれば学校になじまない。なぜなら学校は1年単位で行われているので、反省して改善してもそれを検証できるのが1年後だからである。みんなそれは気付いているのだが、毎日の忙しさの中で教育員会からいろいろ言われるので、とりあえずやったふりをするしかないのだ。

 働き方改革の実現方法として、ICT活用の必要性も指摘している。教育委員会と学校は「ICT環境整備を進めるとともに、GIGAスクール構想の下での校務DXを加速する必要がある」と訴える。これもまた胡散臭い。忙しいからIT技術を使おう。それはわかるが、そういう改革がどれほどの労力が必要かがわかっていない。IT技術者が常駐しているのならなんとかなるかもしれない。しかしICTを活用して業務を軽減しなさいと言われるだけで、なんの手も貸しはしない。自分らで考えろで終わりなのだ。しかも学校が使うソフトも更新が激しく、しかも急に有料化になったり、急に高くなったりして、その度にどうするか考えなければならない。今現在忙しい教員がその対応にどれだけ苦労しているかがわかっていないのだ。

 GIGAスクール構想なんて、IT企業の戦略でしかないのはあきらかだ。不登校の生徒に対してオンラインで対応しなさいなんて言い始めるから、現場は混乱しているし、中には諦め始めている教員もいる、不登校の対応のためにこれまでいろいろな苦労をしてきた教員をばかにしているような現場になりつつあるのだ。

 森永卓郎さんが、「文科省の役人は劣化しているというか、私はばかじゃねえかと思う。現場に行けと。まず霞が関のボロっちいビルにずっと朝から晩までいるんじゃなくて、とりあえず2年でも3年でもいいから現場で教えてみろよって言いたい。いかに自分たちがくだらない要求をしているのかというのが身に染みると思う」と言ったという。その通りである。

 教育を駄目にしているのは文部科学省である。
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異次元の教育改革を

2024-08-29 17:10:09 | 教育
 文部科学省は27日、教員の働き方に関する改革案をまとめ、来年度は教員約7700人を増員する方針だという。「教職調整額」を基本給の4%から13%以上へ引き上げるというニュースも出ていた。文科省も頑張っているのはわかる。

 しかし騙されてはいけない。全国の小中学校数は3万校程度である。単純に1校に1人増員するとしても3万人が必要なのである。小規模校があるのではないかといいう人もいるかもしれないが、確かに小規模校もあるが、大規模校もあるのである。

 映画など見ていてわかると思うが、ヨーロッパやアメリカなどは一クラスの人数が少ない。日本は今35人以下を目指しているそうだが、ヨーロッパやアメリカは20人程度である。当然ひとりひとりに眼をかけることができるし、生徒に対する事務量も大きく違う。

 現代の教育はひとりひとりにしっかりと向かい合う必要がある。それができないから家庭からの注文や批判があるのである。現状の日本の教育はこの根本を構築してこなかったのである。

やってる感をだすだけでなく、異次元の教育改革が必要なのだ。

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「きちんとした意見」と「揚げ足取り報道」を区別する必要がある

2024-08-25 17:22:23 | 社会
 最近のネット記事は「揚げ足取り報道」ばかりで、うんざりする。

 オリンピックのさまざまな判定や選手の言動についていまだに報道が続いている。それぞれの事実について、SNSからの意見を取り上げ、こういう意見もあるという報道の仕方だ。こういう報道は、報道主は一般市民の意見を取り上げて紹介しているだけで、自分たちの意見ではないという体裁をつくりながら、実際は選手や関係者をいじめているのである。卑怯な報道の仕方である。

 同じように一度ターゲットになってしまうとこれが永遠と続く。最近では24時間テレビや、フワちゃんに対する報道なども同じだ。

24時間テレビは確かに胡散臭い部分もあるし、偽善だといわれればその通りである。その部分をきちんと根拠をもって批判するのならばいいのだが、とにかく悪口を言えばいい、それによって記事を読んでもらえばいいというような態度の記事がほとんどなのだ。

 問題になったフワちゃんの投稿は確かにひどいし、許しがたい行為である。しかし謝罪し、当事者同士では解決した形になった後までもフワちゃんを攻撃し続ける報道がたくさんある。報道によるイジメである。イジメというよりもハラスメントであり、ここまでくれば報道した側の責任を問わなければならない。

 自民党の裏金問題など、厳しい追及の必要なものもある。しかしそうでないどうでもいいようなことにまで、ただ話題になっていることだからと、閲覧回数を増やそうと一般市民を誘導していくような記事の作り方はやめさせる必要がある。

 そのためにはネットを見るものが、もっとネット記事を批判的に見る必要がある。
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映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』を見ました。

2024-08-23 18:35:32 | 映画
映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』を見ました。体調が悪くて今一つ気乗りがしなかったのですが、地元の映画館の上映最終日だったので、無理してみました。前半苦しかったのですが、後半になると感動して涙が出てきました。見逃さずに済んで本当によかったです。

イギリスの人道活動家ニコラス・ウィントンの半生を描いた伝記ドラマです。舞台となるのはチェコとイギリス。第2次世界大戦直前、チェコには多くのユダヤ人難民が逃げてきていました。ナチスの勢いは収まることをしらず、このままでは危険が訪れるのが確実。それを知ったニコラス・ウィントンは、子どもたちをイギリスに避難させる活動を組織します。結果669人の子どもたちを救います。しかし、救いきれなかった子供たちも多く、それが後の彼を苦しめます。

その事実は周りにしられることのないまま、50年ほど過ぎます。ニクラスも過去を整理しながら、捨てるものを捨てて生きていかなければなりません。終活ですね。それがまだ納得しきれません。そこで自分の人生の証として自分の活動を知ってもらおうと努力するのですが、うまくいきません。しかし、偶然が重なり、ニコラスの活動が多くの人に知られることになります。そして助けた子供たちと出会い、感謝の言葉をもらいます。

ナチスの行為は、今のロシアやイスラエルと重なります。ユダヤ人の恨みが、今のイスラエルを作っているのかもしれません。皮肉です。しかし憎しみの連鎖は終わらないことをしめしています。その時こそ、憎しみを超えた善意を心に刻んでいくことが必要なのだと思います。
 
人間の善意の大切さを改めて思い知らされました。
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また文科省が馬鹿なことを言い始めた。

2024-08-21 18:42:03 | 社会
 ネットニュースに「週当たりの授業数、削減を 小中教員の負担減、事例周知へ 文科省」と言う記事が出ていた。「文部科学省は、公立小中学校の授業数について、年間を通じて実施日数を増やすことで、週当たりの授業数の削減を促す方針だ」という。つまり普段の授業を若干減らすかわりに、夏休みを短くしろと言っているのだ。いい加減にしなさい。

 夏休みは教員が気を抜ける時期である。しかし、夏休みが暇なわけではない。夏休みの最初のほうは成績処理や、成績通知の雑用などをしたり、それ以降はこれまでたまった仕事をこなしたり、授業に必要なのに読む時間がない本を読んだり、さらにまじめな先生たちは様々な研修に参加するし、部活動に顔をだしたくてもだせなかった教師は、せめて夏休みくらいは顔を出したりしているのである。もちろんまとまった休みをとれるのは夏休みぐらいであるが、せいぜい一週間である。一般企業の人とかわりはない。

 なんと言っても生徒がいないという状況は一息つけるのだ。学校の教員が生徒がいないことを喜ぶのかと非難されるかもしれないが、学校に生徒がいる状態というのは本当に休めない。休み時間もいろいろある。放課後もいろいろある。ストレスはたまる一方だ。これは教員ならばだれもが感じていることであろう。

 そもそもの仕事量が多すぎるのだ。多すぎるのに文科省の要求はどんどん増える。仕事を減らすしかない。そのためには人材、つまり教師や事務職員を大量に増やすしかないのである。結局その根本をおこなわないでなんとかごまかそうとする。本当に文部科学省は教育をぶち壊したいようだ。

 自民党総裁選や立件民主党代表選、どちらでもいい。教育予算の「異次元の」増加を主張する人が出てきてほしい。国民的議論にしてもらいたい。それが未来の日本を作り上げるはずだ。
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